「ドメスティックな彼女」の版間の差分

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単行本:10巻 - 12巻(第86話 - 第107話)
 
文芸部員を始め、他の生徒たちが進路についての話題で盛り上がる中、大学には行かないと宣言したものの自分が何がしたいのか掴めずにいた瑠衣であったが、街で偶然実の父で[[フランスイタリア料理|フレイタリア]][[レストラン]]を営む'''幹本丈'''と再会、料理について熱弁する実父の影響から自分も料理人を目指すことを決意する。しかし、元夫がらみの件であるがために瑠衣の母はそれに反対、瑠衣も家を出てしまう。その後丈の店で寝泊まりしながら料理の修行を積み、やがて自分の料理で母を説得することを試みた。丈の弁明もあり母は態度を軟化、瑠衣の意志を受け入れた。
 
夏休みに入ると、桐谷の小説が[[実写|実写映画]]化する関係でその撮影見学を目的とする[[伊豆大島]]旅行が計画された。実は、そこは陽菜の赴任先であり、そのことを学校側から聞き出していた瑠衣は夏生にあえてそのことを教えずにいたが、夏生は偶然陽菜を目撃してしまい、「会ってほしくない、渡したくない」と懇願する瑠衣の制止を振り切り陽菜を訪ねる。しかし、萩原の言っていた通り、陽菜は既に夏生との関係を過去のものとして切り替えており夏生に対しても素っ気ない態度を取った。その事実に落胆した夏生は小説を書く手をも止めてしまう。それを見かねた担当編集者の'''蔦谷聡一郎'''は夏休みの間作家の'''桃源繁光'''の[[書生]]として活動することを勧めた。夏生はその過程で、取材によって自分の世界を広げるということを学び、桃源とともに訪れたキャバクラで知り合った[[キャバクラ|キャバクラ嬢]]の'''樹里(梅田百合)'''への取材を基に小説を書き進める中で、人の心の機微を描くことの面白さに気づいていく。