「トム・ブラウンの学校生活」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし |
訳終了 |
||
2行目:
小説はもともと「ラグビー・スクールの一卒業生著」として出版されたもので、その多くは作者の経験に基づいている。トム・ブラウンは、主に著者の兄弟であるジョージ・ヒューズを元にしている。この本のもう1人の主人公、ジョージ・アーサーは、アーサー・ペンリン・スタンリーが元になっていると思われる。架空のトムの人生も、彼の学校生活の最高潮に達したイベントがクリケットの試合だったという点で、著者の人生に似ている<ref>{{Cite journal | last = Seccombe | first = Thomas | authorlink = Thomas Seccombe | year = 1911 | title = Encyclopædia Britannica (Hughes, Thomas)| volume = 13 |page=861 | url = http://en.wikisource.org/w/index.php?title=User:Tim_Starling/ScanSet_TIFF_demo&vol=13&page=EC3A905}}</ref>。この小説には、1828年から1841年までラグビースクールの実際の校長であった[[トーマス・アーノルド]]先生(1795年 – 1842年)も実名で登場する。
「トムブラウンの学校生活」は、いくつかの映画やテレビドラマの原作となっている。また、19世紀から登場した英国の[[学校小説]]([[:en:School story|英語版]])のジャンルにも影響を与え、ビリー・バンターのグレイフライアーズスクール、チップス先生のブルックフィールド、セント・トリニアンなどの架空の学校の物語がこれに繋がっている。この小説の続編、『オックスフォードのトム・ブラウン』は、1861年に出版された。
==あらすじ==
40行目:
==影響==
サラ・フィールディングの「家庭教師、もしくは淑女の学校」([[:en:The Governess, or The Little Female Academy|英語版]]、1749年)とこの「トム・ブラウンの学校生活」(1857年)のの間には、イギリスの寄宿学校ものの物語が90作以上が存在していたが<ref>{{cite book|last=Gosling|first=Juliet|title=Virtual Worlds of Girls|chapter-url=http://www.ju90.co.uk/indexsho.htm|year=1998|publisher=University of Kent at Canterbury|chapter=5}}</ref>、「トム・ブラウンの学校生活」は、[[学校小説]]
ハリー・ポッターシリーズの第一巻「ハリー・ポッターと賢者の石」は、その組み立てとテーマで「トム・ブラウンの学校生活」と直接の類似点が存在する<ref name="steege">{{cite journal|last=Steege|first=David K.|title=Harry Potter, Tom Brown, and the British School Story|journal=The Ivory Tower and Harry Potter: Perspectives on a Literary Phenomenon|pages=141–156}}</ref>。
56行目:
*トム・ブラウンの学生時代 - ''Tom Brown's Schooldays'' (1971年 TV ミニシリーズ)
*トム・ブラウンの学生時代 - ''Tom Brown's Schooldays'' (2005年 TV 映画)
1940年の米国映画では、トーマスアーノルド先生の役割は[[セドリック・ハードウィック]]が演じ、トム・ブラウンはジミー・ライドン、イーストはフレディ・バーソロミューが演じた。改革志向の教育者としてのトーマス・アーノルド先生の役割は、小説よりもより偉大で際立っていた。エンターテインメント雑誌の「バラエティ」はこれを賞賛し、「賢明で優しい教師を演じるセドリック・ハードウィックは、ハリウッドのどの天才よりも、この物語を演じるに相応しく素晴らしい映画に仕上がっている。ハードウィックのパフォーマンスは、彼がこれまでに画面に表示した中で最高のものである。」<ref name=Variety>{{cite magazine|title= Tom Brown's School Days; Adventures at Rugby|date=December 31, 1939|magazine=[[Variety (magazine)|Variety]]|url=https://variety.com/1939/film/reviews/tom-brown-s-school-days-1200412949/|accessdate=September 18, 2020}}</ref> 1951年のイギリス映画では、ロバート・ニュートンがトーマス・アーノルドを、ジョン・ハワード・デイビスが、トム・ブラウンを演じた。
1971年の5部構成のTVのミニシリーズはBBCによるもので、[[アンソニー・マーフィー]]がトム・ブラウンを、イアン・カスバートソンがアーノルド先生の役を演じた。この作品はその後、米国のPBSのマスターピースシアターで上映され、作品と主演のアンソニー・マーフィーが、[[エミー賞]]の作品賞と主演賞を獲得した。
2005年の2時間のテレビ映画はITVの製作である。アレックス・ペティファーがトム、スティーブン・フライがアーノルド先生として出演しました。
ミュージカル版は、クリス・アンドリュースの作曲、ジャック&ジョーンメイトランドの脚本、作詞で、1971年、ロンドンのウエストエンドのケンブリッジ劇場で上演された。
キース・チェグウィン、ロイ・ドートリス、サイモン・ル・ボン、そしてトニー・シンプソンが出演した。
テリー・プラチェットは1989年の彼の小説「ピラミッド」(邦訳、鳥影社、1999年)で、古王国ドゥジェルベイビの王子デピックが12歳で暗殺者となるべく、その養成学校に入学するくだりは、セクションが「トム・ブラウンの学校生活」のパロディーとして書いたと語っている<ref>{{cite web | last1 = Breebaart| first1= Leo | last2 = Kew | first2 = Mike | title = The Annotated Pratchett File v9.0 – Pyramids | url = http://www.lspace.org/books/apf/pyramids.html | accessdate = 2011-02-11}}</ref>。
===フラッシュマン===
「トム・ブラウンの学校生活」の中に登場するいじめっ子のフラッシュマンは、イギリスの作家で脚本家ジョージ・マクドナルド・フレーザー([[:en:George MacDonald Fraser|英語版]])により、通称フラッシュマン・ペーパー(全12巻)というう彼の人気シリーズ「フラッシュマン」(歴史小説)の大人のナレーターおよびヒーロー(またはアンチヒーロー)にされている。そのシリーズの1つ、「フラッシュマン・イン・ザ・グレート・ゲーム」(Flashman in the Great Game)では、フレイザーがハリー・フラッシュマンと名付けたキャラクターが、自分の若い頃を思わせる「トム・ブラウンの学校生活」を読んでおり、その人気は彼に社会的なトラブルを引き起こした。フレイザーのフラッシュマンものの小説には、「トム・ブラウンの学校生活」のその他のキャラクターも登場している。たとえば、「フラッシュマンの女性」(Flashman's Lady)ではジョージ・スピーディカットとトム・ブラウンが出てくる。フラッシュマンもシリーズの中で2度「スカッド」イーストに遭遇している。一度目は、クリミア戦争のさなか、フラッシュマンとイーストが戦争捕虜になっている場面で、もう一度は「フラッシュマン・イン・ザ・グレート・ゲーム」で、1857年の[[インド大反乱]](旧称、セポイの反乱)もしくは第一次インド独立戦争でカーンプルの戦いにおいてである。
▲==二次文献==
==関連項目==
{{Portal|Children's literature}}
* [[トム・ブラウンの学校博物館]]([[:en:Tom Brown's School Museum|英語版]]),
*[[アフィントン、オックスフォードシャー]]([[:en:Uffington, Oxfordshire|英語版]])
==脚注==
|