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== アルファベット==
{{See also|:en:Latin alphabet}}
古ラテン語では最初期は以下の21文字の[[アルファベット]]([[ラテン文字]])が使われた。下段には現在の字形を記している。これはほぼ[[西方ギリシア文字]]・初期の[[エトルリア文字]]([[古イタリア文字]])のアルファベットを踏襲した。ただしΘΞΦΨ[[Ϻ]](サン)の文字を取り除いている。[[C]]([[Γ]]の異体字形)は <nowiki>[g]</nowiki> の音を表す
 
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| [[A]] || [[B]] || [[C]] || [[D]] || [[E]] || [[F]]<ref>[[Ϝ]](ディガンマ)の文字はラテン語の/f/の音に対応させラテン文字の[[F]]となった。</ref> || [[Z]]<ref name="Z">ラテン語に不要となった/z/の音ではあるが、最初期のアルファベットはギリシャ語の[[Ζ]](ゼータ)に当たる文字は取り除かれなかった。[[紀元前3世紀]]頃にもはや不要と判断されたZに代わって、この位置に新たな G の文字が置かれた。なお[[古典ラテン語]]の時期にやはりギリシャ語由来語を表す必要から文字 Z が復活した。</ref> || [[H]] || [[I]] || [[K]] || [[L]] || [[M]] || [[N]] || [[O]] || [[P]] || [[Q]] || [[R]] || [[S]] || [[T]] || [[V]] || [[X]]
|}
 
このうち、[[C]]([[Γ]]の異体字形)は <nowiki>[g]</nowiki> の音を表す。 [[V]]([[Υ]]の異体字形)<ref>ラテン語は/v/の発音およびそれを表す文字を持たなかった。後世にラテン文字[[V]]が/v/の発音を表すようになった。また母音字 V /u/ は後世に字形を U へ変えた。</ref> は <nowiki>[u/w]</nowiki> の音を表す。
 
五つの母音字(A, E, I, O, V)は長短両方を表したが、文字の綴りでは長短の区別はなかった。
 
母音字兼半母音字は二つの音価を持った:
* [[I]] は <nowiki>[i]</nowiki> と <nowiki>[j]</nowiki> の音を表す。
このうち、[[C]]([[Γ]]の異体字形)は <nowiki>[g]</nowiki> の音を表す。* [[V]]([[Υ]]の異体字形)<ref>ラテン語は/v/の発音およびそれを表す文字を持たなかった。後世にラテン文字[[V]]が/v/の発音を表すようになった。また母音字 V /u/ は後世に字形を U へ変えた。</ref> は <nowiki>[u]</nowiki> と <nowiki>[w]</nowiki> の音を表す。
* [[V]] は <nowiki>[u]</nowiki> と <nowiki>[w]</nowiki>
 
===紀元前3世紀===