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当初は、2020年2月21日の発売予定だったが[[2019新型コロナウイルス|新型コロナウイルス]]の影響で<ref>{{Cite web|url=https://akiba-souken.com/article/45482/|title=6月19日発売のPS4「The Last of Us Part II」、フルCGで描かれたWeb CM映像公開!|publisher=アキバ総研|accessdate=2020-06-22}}</ref>、何度も延期され、6月19日に発売された。
 
 
 
== ゲームシステム ==
The Last of Us Part IIは、三人称視点のサバイバル・ホラーゲームで、プレイヤーは[[銃器]]、[[弓]]、ステルス武器を使って敵や感染者から身を守ることができ、第2部のゲームプレイの仕組みは前作『[[The Last of Us]]』と世襲している。本作では、プレイヤーはジャンプすることが出来るだけでなく、敵や感染者から身を隠すために地面に這うこともできる。ゲーム中、プレーヤーはCPUキャラクターを援護・補助する行動もとれ、前作より機能性が向上している。
 
== ストーリー ==
本作は序盤まではジャクソン、後半まではシアトル、終盤はサンタバーバラが舞台となっており、主にエリーの視点とそれに敵対するアビーの視点、2つの視点から物語が進んでいく構成となっている。
=== ジャクソン編 ===
[[The Last of Us|前作]]から5年後の世界([[2038年]])。19歳に成長した'''エリー'''は、'''ジョエル'''と共に彼の弟である'''トミー'''とその妻の'''マリア'''が統治するジャクソン([[The Last of Us|前作]]のダム周辺)を永住の地として、隔離地域やほかの居留地よりも比較的安全な環境で、人間らしい生活を営んできた。依然として感染者や略奪者、盗賊といった敵性存在がジャクソンの周辺でも観測されており、ジャクソンに住む人々の一部が定期的に巡回することで、これらの侵攻を抑圧していた。
 
エリーはこの巡回のために友人(後に恋人)である'''ディーナ'''と共にジャクソンを出発するが、監視所へ向かう途中で吹雪にあったため、'''ユージーン'''のかつての隠れ家にて吹雪がやむのを待つことになる。その最中、同じジャクソンに住む友人の'''ジェシー'''が、ジョエルとトミーの安否が不明であることを知らせにくる。3人で手分けして捜索をすると、エリーは明かりのついた建物を発見する。建物に侵入するもただならぬ気配と中から聞こえてくるうめき声の中、地下の扉を開けると、そこには謎の生存者の男女グループと、気絶したトミー、拷問の果てに瀕死となったジョエルの姿があった。
 
エリーは生存者の一部に抵抗するものの、取り押さえられた挙句、ジョエルの死を目の当たりにすることになる。その後、気絶させられたエリーは彼女らへの復讐を誓い、ジョエルの死からしばらく経った後、彼女らがいると思われるシアトルへと旅立つことを決心する。
 
=== シアトル編 ===
シアトルでの3日間をエリーの視点とアビーの視点で進行していく。
==== エリー視点 ====
アビー達への復讐のためにディーナや馬のキラリとともにシアトルへとやってきたエリー一行。既に単身で到着しているトミーを探しつつも、ジョエル襲撃の際にいたメンバーに一人ずつ復讐していく。2日目にジェシーが合流し、3日目にオーウェンとメルに復讐を果たした後、トミーと合流する。アビーへの復讐が果たせていないながらも妊娠したディーナを思いジャクソンへ戻る計画を立てていたが、突如アビーの襲撃によりトミーを人質にとられジェシーが撃たれて死亡してしまい、エリーは窮地に追い込まれる。
==== アビー視点 ====
シアトルへと戻ってきてしばらくたったアビーはWLFの基地に着いた際、ノラから'''オーウェン'''のことを聞き、さらにアイザックから近いうちにセラファイトの島を壊滅する計画を聞く。オーウェンの行方を捜すため基地を脱走し、オーウェンがいると思われる水族館へと向かう途中でセラファイトに捕まってしまう。処刑される直前にセラファイトの子供、姉の'''ヤーラ'''と弟の'''レブ'''に助けられ、二人を助けつつも逃走する。
 
二人と別れた後、水族館にてオーウェンを見つけるも、命の恩人であるレブとヤーラが気にかかるアビーは翌日、ヤーラの手術のためにレブとともに病院にある医療道具を取りに行き、ヤーラの命を救う。
 
翌日、レブが母親に会いにセラファイトの島へと向かってしまったため、ヤーラとともに島へと向かいレブを連れ戻しに行く。島からの脱出の際にヤーラが死んでしまうも、レブとともに水族館へと帰還する。しかしそこにはエリーの復讐によって無残な姿となった'''メル'''とオーウェンの姿があった。アビーはエリーが落としていった地図を手掛かりにエリー達が拠点としている劇場へと向かい襲撃を行う。
 
=== サンタバーバラ編 ===
月日が流れ、アビーから見逃されたエリーは、ジェシーとディーナの子供J.J.とともに幸せな家庭を築いていた。しかし、同時に未だにジョエルの襲撃の時のことが頭をよぎってしまい、眠れない日々も続いていた。そんな時にトミーがアビーの新たな目撃情報を持って現れる。今の幸せを壊したくないエリーは一度は断ったが、すべてを終わらせるためにディーナたちを置いてサンタバーバラへと向かう。
 
時は少し戻り、アビーとレブはオーウェンの船を使い、ファイアフライの元メンバーを探すためにサンタバーバラへとやって来ていた。かつて常駐していたであろう基地を見つけ、ファイアフライの生き残りと連絡をとって新たな情報を得るも、ラトラーズの襲撃に遭い拘束されてしまう。
 
その半年後、サンタバーバラにてアビー達の船を発見したエリーの姿があった。アビーとレブは、ラトラーズと呼ばれる武装グループに捕らわれていることを知ったエリーは、アビーに復讐を遂げるためラトラーズの本拠地に単身で乗り込み、感染者に噛まれたり腹部に重症を負いながらも壊滅させる。
 
本拠地から離れた海岸で、吊るされたアビーを解放したエリーに、アビーは「もう争いは止めたい」と乞う。しかしエリーが、ナイフでレブの命を奪うと脅したことから、2人の戦いが始まる。一進一退の戦いが続くが、エリーはアビーの首を締めて海中で溺死させようとするも、エリーはすんでの所でアビーの命を助ける。
 
ディーナの家に戻ったエリーだったが、既にディーナとJ.J.の姿はなかった。取り残されたギターを弾こうとしたエリーの薬指と小指は、アビーによって噛みちぎられており、ジョエルに教わった思い出の曲を奏でることは、もう二度と出来なくなった……。深い悲しみの中で、物語は終わりを告げる。
 
== ストーリー ==
== 登場人物 ==
=== プレイヤーキャラクター ===
; エリー・ウィリアムズ
: 声 - [[潘めぐみ]] / [[アシュレー・ジョンソン]]
: 今作の主人公。ジョエルとのやり取りで命を犠牲にすることになったとしても生きた証を残して人のためになるならそれを名誉だと思う考えを明かしているが、自分の命と引き換えにワクチンの可能性を潰してしまったジョエルには反発している一方で、自分の事を思って救ってくれた事は理解しており、ジョエルを許したいという気持ちと板挟みになって葛藤している。また、多大な犠牲を払って生かされた自身に対して卑屈になってしまっており、自身を評価するジョエルの言葉を強い口調で否定した。
: ジョエルに教えてもらったギターの演奏や作曲、絵のスケッチやトレーディングカード収集を趣味としている。また、感染者に噛まれた傷を隠す為に右腕にタトゥーを入れている。前作の終盤で自分を助けたジョエルに複雑な心境を抱き、その真相を知った際にジョエルと距離を置く関係となる。その後、アビー一行に目の前でジョエルを惨殺されたことで復讐のためにシアトルへ向かい、ジョエルを殺したメンバーを次々と殺害する事に成功するも、アビーの襲撃に遭った際にはジェシーの戦死とトミーの戦線離脱、更にはアビーに見逃される失態を犯すなどしてアビーの復讐にだけは失敗してしまう。
: その後はトミーからアビーの目撃情報を得てサンタバーバラに向かい、アビーと再会した後は彼女と再戦し、死ぬ寸前にまで追い詰めるが、ジョエルの生前とのやり取りが頭を過ったことで復讐を諦め、アビーを見逃した。その後、自宅に戻り、ギターを弾いた後は何処かへ去って行った。
; アビー(アビゲイル・アンダーソン)
: 声 - [[森なな子]] / [[ローラ・ベイリー]]
: 本作におけるもう一人の主人公で、WLFに所属する兵士。高所恐怖症であり、高い所にいる際は動悸が激しくなる。また、コイン集めが趣味である。
: 前作の終盤で手術室にて執刀医である父をジョエルに殺害されており、それがトラウマとなった為にジョエルへの復讐を誓う。その後、ジョエルの居場所を突き止めて探索するも、大量の感染者に追われていたところをジョエルとトミーに助けられる。その後は彼らを連れて仲間の所に戻るも彼らの名前を聞き、探し求めていた相手だと分かったことでジョエルの足を撃ち、ゴルフグラブで何度も殴打した後に撲殺し、復讐を成し遂げる。
: その後、シアトルに戻った後はかつて恋仲にあったオーウェンが失踪したことにより彼を探すために無断で単独で探しに行くも、WLFと対立するセラファイトに襲われて処刑されそうになったところを同時に処刑されかかっていたセラファイトの子供であるレブとヤーラに助けられ、二人を助けながらも共に逃亡する。また、レブとヤーラ、命の恩人である二人との絆と自身が所属するWLFとの板挟みで苦しむことになり、結果的にWLFとセラファイトの双方から追われる身となる。その後はオーウェンとメルがエリーによって殺害されたことを知り、自らエリーの下へ逆襲に乗り込み、劇場でジェシーを殺害し、トミーにも重傷を負わせ、遂にエリーを追い詰めるもディーナに妨害されてしまい、それでも手をかけようとしたところで彼女が妊娠している事を聞かされ、更にはレブに引き止められたことで殺害を思い留まって去って行った。
: その後、レブと共に水族館にあったオーウェンの修理したヨットで再結成したファイアフライが居ると噂されているサンタバーバラへと旅立っていき、到着後は座礁したヨットを拠点にファイアフライの居場所を探し回り、通信の末にファイアフライの居場所を見つける事に成功するも、ラトラーズに捕らわれてしまい、更には脱走しようとしたため罰としてレブと共に杭に磔にされてしまう。その後は駆け付けたエリーに救われ、彼女から戦いを挑まれたためそれに応じ、殴り合いの末に死ぬ寸前にまで追い詰められるが、結局エリーが復讐を諦めたことで見逃される事となり、最終的にはレブと共にその場を後にしてボートでカタリーナ島に向かった。
 
=== ジャクソン ===
; ジョエル・ミラー
: 声 - [[山寺宏一]] / [[トロイ・ベイカー]]
: 前作の主人公。今作での出番はエリーの回想シーンが主であり、エリーを大切に思っていた事が窺える一方で、前作の行動の真相をエリーに知られた後はエリーに距離を置かれており、死の前夜にはエリーに対する過保護な行動を拒絶されていた。また、前作で仄めかされていたようにコーヒー好きであり、ジャクソンを訪れた旅人と大層な対価と引き換えにコーヒーを手に入れていた。物語序盤で弟のトミーと共に感染者討伐に出掛けていたが、途中で感染者に追われているアビーを助け、アビーと共に感染者から逃げた際にアビー一行が泊まっていた建物に辿り着いたところで一行に捕らえられ、アビーの復讐を兼ねた凄惨な拷問の末にエリーの眼前で殺害された<ref group=注>遺体はエリー達の手で埋葬されたらしく、後にエリーが墓参りに訪れるシーンが見られた。</ref>。
; トミー・ミラー
: 声 - [[高橋広樹]] / ジェフリー・ピアース
: ジョエルの弟で、ジャクソンのリーダー。兄のジョエルと共に感染者討伐に出掛けており、途中でアビー一行に捕らえられ、激しく痛めつけられたものの、気絶した事とアビーがジョエルのみを標的にしていた事もあって辛うじて生き残った。
: その後は兄を殺害された事で復讐心に駆られるようになり、単身でシアトルへと向かい、優れた命中度を誇る射撃技術や狙撃の音を利用して感染者をおびき出す戦術でWLFを苦しめると同時にWLFのメンバーを惨殺する。その後、アビーに接触した際には一度はアビーを追い詰めるも、ヤーラの奇襲により形勢を逆転され、海へと落とされてしまう。
: その後はジェシーやエリーと合流を果たし、劇場に戻った後はアビー以外のメンバーやWLFの人員を大勢殺害したことから復讐心も多少和らぐようになり、「奴らも報いは受けた」としてジャクソン帰還を渋るエリーを諭した上で、ジャクソンへと戻ろうとしていた。そこをアビーによる劇場への襲撃により暴行で床に伏せられてしまい、更にはアビーがエリーを撃とうとしていたのを妨害した際にレブに左足を射抜かれた上にアビーに右頬を撃たれ、何とか生存することが出来たものの、右目と左足が不自由となってしまう。
: その後、アビーの襲撃で後遺症が残る程の重傷を負わされたことで復讐心が再燃し、ジャクソンへの帰還後もアビーへの怨讐の念を燃やしながら執念深く行方を探り、遂に新入りの情報からアビー達の生存とサンタバーバラに居ることを突き止め、五体不満足となった自身の代わりにエリーに復讐の完遂を促したため、ディーナと口論することとなる。また、復讐に囚われるあまりマリアとの仲も悪化し、最終的には話し合いの末距離を置くこととなった。
; マリア・ミラー
: 声 - [[浅野真澄]] / [[アシュレイ・スコット]]
: トミーの妻。トミーが復讐の為に単身でシアトルに向かった事を知り、エリーとディーナに彼を連れ戻す事を依頼する。その後、復讐に囚われるトミーとの仲が悪化し、話し合いの末に距離を置くこととなる。
; ディーナ
: 声 - [[嶋村侑]] / シャノン・ウッドワード
: [[ニューメキシコ州|ニューメキシコ]]の出身であるエリーの親友で、ユダヤ人。母と姉がいたが、姉は何者かに殺害されている。また、バイセクシャルらしく、ジェシーとはくっついたり、離れたりを繰り返し、またエリーとも爛れた関係を築いている。エリーを心配して復讐の旅に同行する事になるが、途中でジェシーとの間に子供を授かっているのが発覚した。その後は出産し、「J.J.」と名付ける。その後、エリーと3人で幸せな家庭を築く為に過去の事を必死に克服しようとしていた際にトミーの情報でアビーが生き延びていたことを知ったエリーを必死に説得するが、最終的には子供と自分を置いて旅に出たことに落胆する。その後はエリーの帰りを待たずにJ.J.と共に出て行った。
; ジェシー
: 声 - [[杉田智和]] / スティーブン・チャン
: アジア系の男性で、ディーナの元恋人。エリーとディーナの間柄に妬いている節が見られるが、ディーナの妊娠を知った際には自分の子供が出来たことを喜ぶなど今でもディーナに対して愛情を持っている。シアトル2日目で合流し、3日目で一時的に同行者となる。その後、劇場が襲撃された際に出合い頭にアビーに顔を撃ち抜かれて死亡した。
; キラリ
: エリーのジャクソンでの任務の際に乗馬していたエリーの愛馬。エリーの復讐にも同行してシアトルへ向かうも、WLFの仕掛けた地雷を受けて負傷したところを撃たれて死亡する。
; セス
: 声 - [[後藤光祐]]
: 酒場で働く老人。頑固且つ偏屈な性格で、口うるさく、エリーたちには余り快く思われていない。パーティの際に衆人環視の中でキスをしたエリーとディーナを叱責するも、言い訳に腹を立てて2人を過度に詰ったため、ジョエルの怒りを買って突き飛ばされた。後日、見廻りに出発しようとする二人に謝罪も兼ねて手製の肉料理を弁当として渡したが、不快に感じたエリーによってジェシーに譲られた。
; ユージーン・リンデン
: 声 - なし
: ファイアフライの元メンバー。かつてトミーと共に[[デンバー]]の検問所を爆破したことやFEDRAの兵士3人と民間人2人を殺害したこと、政府の要人を拷問したことや家族を捨ててファイアフライに入ったことなど様々な過去を持つ。また、精密機器に精通しており、秘密の隠れ家に様々な機械部品を置いていた。地下でこっそりと大麻の栽培も行っており、独自に大麻を吸えるパイプやマスクをしながらでも吸えるパイプも作っていた。また、ポルノ好きであり、ポルノビデオを隠し持っていた。ジャクソンにいたジョエルの事を元ファイアフライの仲間であるオーウェン・ムーアに漏らしており、アビー達がジョエルの居場所を知る切っ掛けを作る。その後、本編開始以前に[[脳卒中]]で死去する。
 
=== ワシントン解放戦線(WLF) ===
; オーウェン・ムーア
: 声 - [[阪口周平]] / [[パトリック・フュジット]]
: WLFの兵士で、ジョエル襲撃の実行犯の一人であり、ファイアフライの元メンバーでもある。冷静で、アビーを諭した上でトミーとエリーを見逃したり、エリーを殺そうとしたジョーダンを宥めたりと好戦的な人物が多いWLFの中では「穏健派」として振る舞い、性格的に情があり優しい反面、優柔不断な一面ものぞかせる。現在ではメルと付き合っているが、かつてはアビーと恋仲であった。また、アビーの父親であるジュリーの弟子であったため医学の心得もある。元ファイアフライの仲間であるユージーン・リンデンからジャクソンにいるジョエルの事を聞いており、アビーにその事を伝え、結果としてアビーや他の兵士達と共にジョエルに復讐を果たす。その後、WLFとセラファイトの血で血を洗う抗争に疑問と葛藤を抱くようになり、シアトルに戻った後のセラファイトの掃討任務の際に相手の老人を殺害することが出来ず、それをパートナーのダニーに咎められて脱退すると口にしたところダニーが銃を向けてきたため反撃して誤って重傷を負わせてしまい、最終的には彼を死に追いやる原因を作った。その後は本気でWLFからの脱退を決意し、水族館に潜伏して行方を晦ますが、再結成したファイアフライが活動しているという噂のあるサンタバーバラへの逃避行を計画する。終盤では水族館にてセラファイトの島に行ったアビーの応援に向かおうとメルと口論していたところをエリーに襲撃され、抵抗を試みるも胸部を撃ち抜かれて致命傷を負い、最後はメルの事を気に掛けながら息を引き取る。
; メル
: 声 - [[渋谷はるか]] / アッシュリー・バーチ
: WLFの医師で、ジョエル襲撃実行犯の一人。かつてはアビーの父親であるジュリーから医学の指導を受けており、故に確かな医療技術を持っている。また、オーウェンと恋仲であり、現在オーウェンとの子供を身籠っているが、オーウェンの優柔不断な性格が災いしている事もあって男女関係を廻ってアビーとの間に隙間風が吹いている。ジョエルの襲撃の際にアビーに頼まれて彼の足の止血をした。その後、セラファイトから受けた傷の治療のため一時離脱するも、オーウェンを探すためにアビーと入れ違いで水族館へと訪れた。また、アビーの頼みでヤーラの手術を執刀する。終盤では水族館にてオーウェンと共にエリーの襲撃に遭い、オーウェンが撃たれた事で気が動転し、エリーに襲い掛かるものの、返り討ちに遭って殺害される。
; マニー(エマニュエル・アルバレス)
: 声 - [[後藤ヒロキ]] / アレハンドロ・エッダ
: WLFの兵士で、ジョエル襲撃実行犯の一人。陽気な性格で、女性好きである。また、メキシコに近い州で生まれた為、スペイン語を混ぜて話すことが多い。ジョエルが死亡した後は「地獄に落ちな」と言い、ツバを吐き捨てた。その後はアイザックに禁じられていたにも関わらず、アビーがオーウェンに会いに行くために脱走する際に手助けをし、途中まで同行した。その後、アビーを送り出した2日後に水族館周辺で襲撃を仕掛けてきたトミーの狙撃から逃げている最中に偶然合流したアビーと共に逆撃して追い詰めるも、油断していたところを背後から頭を撃ち抜かれて死亡した。
; ノラ
: 声 - [[渡辺明乃]] / チェルシー・タヴァレス
: WLFの医師で、ジョエル襲撃実行犯の一人。死ぬ直前のエリーとのやりとりからファイアフライの元メンバーであることが仄めかされている。ジョエル襲撃の際にトミーを銃で殴打して気絶させた。その後、WLFの本拠地にてアビーにダニーの死を知らせ、その翌日には脱走が露見してWLFの病院で拘束されていたアビーを逃がし、医療物資がある地下への道を案内した。その後はエリーからの襲撃により病院内を逃げ回るも追い詰められ、そのまま感染者の胞子が飛んでいる下の階へと落とされてしまう。その後、感染が発症した後もエリーに追い詰められてしまい、更には「楽に死ねせてもらうか、拷問の末死なせてもらうか」の選択を迫られ、エリーにアビーの居場所を聞かれたことで「友達を売るつもりはないね」と挑発するも、エリーから鉄パイプによる拷問を受けた末に居場所を伝えながら死亡した。
; ジョーダン
: 声 - [[興津和幸]]
: WLFの兵士で、ジョエル襲撃実行犯の一人。ジョエル襲撃の際にエリーにナイフで顔を傷付けられたことで激昂して殺そうとするが、オーウェンに止められたことで怒りを抑え、代わりに彼女の顔に蹴りを入れて気絶させた。その後はシアトルにやってきたエリーを一度は捕えるも、駆け付けたディーナに気を取られていた為に隙を突かれ、背後から襲ってきたエリーに殺害された。
; リア
: WLFの兵士で、ジョエル襲撃実行犯の一人。ジョーダンと付き合っていたらしく、彼に自らの写真を添えた手紙を送っている。また、アビーやオーウェンなどの他のWLFのメンバーが写っている写真を所持していた。シアトルのテレビ局の廃墟内部でセラファイトに殺害され、後に死体としてエリーとディーナに発見される。
; ニック
: 声 - なし
: WLFの兵士で、ジョエル襲撃実行犯の一人。ジョエル襲撃の際にトミーやエリーを押さえつけた。その後、シアトルにて拷問の末にトミーに殺害され、後に死体としてエリーとディーナに発見される。
; マイク
: 声 - [[最上嗣生]]
: WLFの兵士。
; アルバレス
: 声 - [[落合弘治]]
: マニーの父親。近ごろ体調が良くないために気弱になっており、マニーに相談していた。メルに薬を処方してもらう。
; ダニー
: WLFの兵士。冷淡な性格で、アビーからも嫌われていた。オーウェンと共に任務に出ていたが、相手を殺すことに躊躇うと同時にWLFから脱退したいと告げたオーウェンに銃を向けたため、彼の反撃を受けて腹部を撃たれてしまう。その後は本拠地に帰還するも、最後は「オーウェンに撃たれた」と言い残して息を引き取った。
; ホイットニー
: 声 - ?
: WLF兵士。ゲーム好きであり、難しくも面白く音楽も最高というお気に入りのゲームをイヤホンを付けながら常に遊んでいることが多い。派遣先の病院でゲームをしていたところをイヤホンで耳を塞いでいたために忍び寄るエリーに気付かず、ノラの居場所を聞かれて答えた後は反撃しようとするも返り討ちに遭って殺害された。
; アイザック・ディクソン
: 声 - [[岩崎ひろし]] / [[ジェフリー・ライト]]
: WLFのリーダーで、レジスタンス時代からの古参メンバー。かつてリーダーを失って一度は劣勢になったWLFを立て直し、FEDRA打倒を成し遂げた程の有能である反面、目的のためには手段を選ばないところがあり、レジスタンス時代にリーダーに推挙された際も捕虜にしたFEDRAの兵士を容赦なく虐殺するといった残虐な性格を他のメンバーに問題視されながらも最終的に新たなリーダーに就任した過去を持っており、現在でも捕虜にしたセラファイトのメンバーに自ら拷問を加えたりしているが、一方では部下からは「友人に甘い」とも評されており、アビーがジョエルに私的制裁を加えたいが為に仲間と共にジャクソンに行くことに許可を出したり、また脱走したオーウェンに釈明のチャンスを与えようとし、オーウェンに会いに行くことを禁じていたにも関わらず、脱走してオーウェンに会いに行ったアビーに対する処分も躊躇っていた。また、作中でシアトルの旧隔離地域内にFEDRAの指名手配犯の一人として顔写真が張り出されている。中盤でセラファイトの殲滅を計画し、シアトルにWLFの戦力を集結させた上でセラファイトの本拠地である島に総攻撃を仕掛けたが、島から脱出しようとする途中のアビーとレブ、ヤーラに偶然出くわし、最後はアビーの処分を躊躇っていたところをヤーラに射殺された<ref group=注>WLFの無線により死亡した事が判明した。</ref>。
; アリス
: WLFの軍用犬。アビー達にはよく懐いているが、セラファイト相手には威嚇無しで襲い掛かろうとするほど獰猛になる。また、犬種はジャーマンシェパードであり、イカのおもちゃで遊んでもらう事が好きである。アビーらの任務に同行して数々の戦いを潜り抜け、レブとヤーラとも親交を深める。その後、メルやオーウェンと共に水族館に残り、エリーの侵入をいち早く察知して奇襲を仕掛けるも、首と腹部を刺されて死亡する。
; ベアー
: WLFの軍用犬。アリスのように同行はしないが、アビーとはとても仲が良く、遊んでもらう場面がある。また、ベージュの毛色である。病院に派遣されており、エリーかアビーどちらでも出会う事ができる<ref group=注>もちろんエリー視点では敵として登場するため、ステルスで進行しないのなら殺すことになる。また、エリーがベアーを殺した場合、同行するWLFのメンバーのセリフで認識することができる。</ref>。
 
=== セラファイト ===
; レブ
: 声 - [[富樫美鈴]] / イアン・アレクサンダー
: 弓を得意とするセラファイトの信徒。アビーには当初少年だと思われていたが、実際には少女で、「レブ」という名も偽名であり、本名は「リリー」である。また、顔に傷がある。兵士志望だったが、掟に定められた婚姻を強要され、拒否して男性信徒のように頭を丸刈りにした事で掟破りとして追われることとなり、姉のヤーラと共に脱走した。その後、自身が脱走した事でセラファイト内で冷遇を受けていた母親が心配になって単身で島へと戻るが、信心深い母親に殺害されそうになったため恐ろしさの余り母親を突き飛ばしたことで死亡させてしまい、更には島を脱出する際に姉をも失ってしまう。その後はアビーと共に旅を続け、劇場におけるエリー達との戦いでは弓による援護で横槍や奇襲を妨害する活躍を見せたが、復讐しないようにアビーを説得して彼女がそれを諦めるきっかけを作る。その後、サンタバーバラで活動している頃には髪が生えた上に男の子向けの服に身を包んだボーイッシュな装いを見せており、変わらずアビーの旅に同行したが、途中でラトラーズに捕まってしまい、更には脱走しようとした罰でアビー共々杭に磔にされたところを復讐しにやってきたエリーに救われた。エリーとアビーの戦いの決着後は気を失ったままボートに乗せられ、アビーと共に去って行った。
; ヤーラ
: 声 - [[宇山玲加]] / ビクトリア・グレース
: レブの姉で、セラファイトの兵士。セラファイトから追われることになったレブを心配し、共に脱走した。その後、仲間に捕まって粛清されそうになり、左腕をハンマーで砕かれて[[コンパートメント症候群]]となるが、アビーの調達した手術道具を使ったメルの手術を受けたことで左腕を失いながらも一命を取り留めた。その後は単身で島へと向かったレブを連れ戻すためにアビーと共に島へ向かい、途中でトミーに襲われていたアビーを助けるためにトミーを刺した。その後、島に到着した後はレブを見つけ、島から脱出しようとしたところでWLFに見つかって撃たれてしまい、それでもアイザックから撃たれそうになっていたアビーを助けるために最後の力を振り絞ってアイザックを射殺したが、直後にWLFからの一斉射撃を受けて死亡した。
; エミリー
: 声 - [[森夏姫]]
: セラファイトの兵士。
 
=== その他 ===
; ジェリー・アンダーソン
: 声 - [[森田順平]] / デレック・フィリップス
: アビーの父親で、ファイアフライの医者であり、ソルトレイクにおけるファイアフライの拠点の責任者でもある。アビーの回想シーンにのみ登場しており、かつてアビーとの親子仲は良好であったことが窺えた。また、かつてWLFの兵士であるオーウェン・ムーアとメルに医学を教えていた。前作で[[ソルトレイクシティ]]にあるセントメリーズ病院の騒動にてエリーを救出しに来たジョエルに抵抗するも、抵抗虚しく殺害された<ref group=注>ワクチンを開発することのできる唯一の人物であった自身の死が、マーリーンの死亡と共にファイアフライの解散に繋がる決定打となった。</ref>。
; マーリーン
: 声 - [[朴璐美]]
: ファイアフライのリーダー。アビーの回想シーンにのみ登場しており、ジョエルには明かさなかったが、実はエリーの手術に対してはギリギリまで反対していたことが明らかとなっている。前作でジョエルにエリーを運ぶように依頼したが、セントメリーズ病院の騒動でジョエルによって殺害された。
; その他の吹き替え版キャスト
; 女の民兵
: 声 - [[石田嘉代]]、[[丸山有香]]、[[冨樫かずみ]]、[[志田有彩]]
; 男の民兵
: 声 - [[佐々木啓夫]]、[[菊本平]]、[[宮本淳]]、[[三宅健太]]
; 瘢痕女性
: 声 - [[行成とあ]]、[[羽飼まり]]、[[衣鳩志野]]、[[森千晃]]
; 瘢痕男性
: 声 - [[荒井勇樹]]、[[奈良徹]]、[[鶴岡聡]]、[[吉田健司 (声優)|吉田健司]]
; ガヤ
: 声 - [[佐久間元輝]]、[[吉田麻実]]、[[濱口綾乃]]、[[赤坂柾之]]、[[松本忍]]、[[下妻由幸]]、[[岡井カツノリ]]、[[大羽武士]]、[[吉田丈一郎]]、[[三木美]]、[[塩谷綾子]]、[[新井笙子]]、[[大井麻利衣]]、[[祐仙勇]]、[[野川雅史]]、[[設楽麻美]]、[[相田さやか]]、[[宮本誉之]]、[[織部ゆかり]]、[[綿貫竜之介]]、[[藤田将利]]、[[渡谷美帆]]
 
== 登場する敵 ==
=== 感染者(インフェクテッド) ===
: 前作に引き続いて登場する寄生菌に感染した人間の成れの果て。寄生菌の影響でダメージに強く、真冬の雪の中で凍り付いていても動き出したり、壁に張り付いて苗床のようになっていても活動を始める。また、感染が始まって25年が経過しても国中で未だ相当数の感染者が存在しており、中にはパンデミック初期から閉じ込められていた感染者がいる等、飢餓や天候の変化でも容易に死なない描写があり、感染者の数は減らず感染終息の気配はない。食欲はあるようで、野生動物や人間を襲って捕食している。また、前作と同様に掴み攻撃は即死攻撃となっている。
; ランナー
: 感染初期段階の感染者。人間と変わらない見た目だが、理性を失って言葉が通じなくなり、むやみやたらに襲い掛かり、捕食行動を繰り返している。また、噛みつかれると寄生菌を植え付けられるため、非感染者からは即刻射殺すべき対象とみなされる。プレイヤーを見つけると真っ直ぐ走り寄って来て、素手での殴打や掴みからの噛み付きを行う。また、視覚と聴覚が両方健在であり、物音にも寄ってくる上に姿を見られても発見状態になる。
; ストーカー
: 感染第二段階の感染者。
: 眼や額からキノコの様なものが生えており、人間としての理性を完全に失っている。また、複数同時に出現し、他の感染者と一緒にいる事もありストーカー自体より発見される事で他の感染者にも同時に襲われる事が脅威となる。ランナーよりも視力が悪い分聴力に優れるが、攻撃手段は一緒であり、4足歩行を行い、まるで猿のように走り回りながら待ち伏せや背後からの奇襲を多用する。また、非常に気配を感じづらくあっという間に動いてしまうため、ステルスキルが難しい。
; クリッカー
: 感染第三段階の感染者。頭部から発芽したように生えた大きなキノコが顔面を破壊しており、人間の顔を失っている。また、姿を見られても襲われないが、名前の由来ともなっているクリック音を発してコウモリのように周囲の状況を把握しており、正面にいると発見される。視力を失った分聴力が際立って発達しており、僅かな物音でもプレイヤーの位置を正確に把握して襲い掛かって来る。また、運動神経は軒並み上昇しており、掴み攻撃からの回避手段が限られる他、近接攻撃は武器を使わなければダメージが入らないが、今作からはナイフを所持していればステルスキルが可能となった。
; ブローター
: 感染第四段階の感染者。全身がキノコ状の器官に覆われて鎧のようになっており、驚異的な耐久力を有する。また、寄生菌を含んだ胞子を撒き散らす、巨体を生かして体当たりしてくる等、遠近に対応した強力な攻撃も備えている。
; シャンブラー
: 今作で判明した新たな形態。見た目は全身が膿で覆われた姿をしている。生存者の遺物にはシアトルの雨の多い環境によって突然変異したブローターの成り損ないではないかという考察が記述されている。強酸性のガスを自身の身体から散布し、死亡時には自爆する。また、クリッカーに近く、音で敵を把握している。
; ラットキング
: アビー編の病院地下で遭遇するシアトルにおける最初の感染者とおぼしき存在。醜悪で禍々しい姿をしている。また、上半身には同じくパンデミック初期に病院に運び込まれたと思われる複数の感染者が融合しており、各所に手足や胴体が飛び出している。脚部は重くなった上半身を支える為か、肥大化している。また、戦闘中に損傷を受けて2体に別れ、ブローター形態とストーカー形態を同時に相手にする事となる。
 
=== ワシントン解放戦線(WLF) ===
アビーが属している組織。人間の兵士の他、軍用犬を擁しており、人間の兵士は銃や近接武器を駆使し、感染者よりも高度な戦闘行動を取るが、犬は兵士がたまに連れていることがあり、隠れていても臭いで近くのプレイヤーの位置を割り出して来る。
 
=== セラファイト ===
レブとヤーラが属している宗教団体。人間の兵士を擁しており、状態異常をもたらす弓を使う者が居る他、耐久力の高い巨漢タイプの兵士も居る。また、独自の口笛による連絡手段でWLF以上に効率的な連携を行う。WLFではスカーと呼んでいる。
 
=== ラトラーズ ===
武装した人間でのみ構成された組織。短機関銃やヘルメットなどの防弾性のある防具で固められた人間の兵士を擁する。人間を罠に掛けて捕らえては、奴隷として牢に収容している。また、WLFほどの数はないが、犬を連れていることもある。
 
== 敵 ==
== 用語 ==
===地域===
;ジャクソン
:[[ワイオミング州]]に位置するエリーらの住まう水力発電所を中心とした居住地。発電設備の復旧成功と住民の増加で前作よりも発展している。
;[[シアトル]]
:今作の主な舞台で、隔離地域の一つ。雨が多い街として有名で、作中の天気も大半が雨である。また、都市一つ丸ごとが範囲であるなど前作のボストンより遥かに巨大な隔離地域となっているが、感染封じ込めのための爆撃に加え、FEDRAとWLFの内戦による破壊行為によって建造物は崩落し、あちこちの道路と建物が陥没したり、水没して池や川になって寸断されているなどボストン以上に荒廃している。広大さが災いして内戦勝利後のWLFやセラファイトも全域を支配する程のリソースが不足している為、奪還を目指しているものの一時的に放棄された地域も多々あって自然に飲み込まれたり、感染者が跋扈している場所も多い。また、現在はWLFやセラファイト、感染者による三つ巴の抗争が繰り広げられる危険地帯となっている。
;[[サンタバーバラ]]
:カリフォルニア州南部に位置する景勝地として有名な小さな街で、本作の終盤における舞台。シアトルとは違い温暖な気候と爽やかな青空が特徴的な風光明媚な場所であり、軍も足を踏み入れてないため綺麗な風景や自然がそのまま残されているが、シアトルのような破壊は無いながらも街の殆どが放棄されて廃れてしまっている。また、現在はラトラーズが実質的に支配しており、街にやって来た何も知らない旅人や流民を奴隷として捕獲しているため、それによって街に住み着いたり集落を築いたりする者はいない。行商人も沿岸部を通り過ぎるだけであり、彼らも「この地は呪われている」として恐れている。かつてはこの街のコンスタンス通りにある一軒の家の地下に再結成されたファイアフライの中継基地が存在していた。しかし中継基地は全て引き払って人員も本部に撤収することが決まったために放棄されており、アビー達が辿り着いた頃には使われなくなってからしばらく経った後であった。
;カタリーナ島
:サンタバーバラより更に100km以上南東に位置するカリフォルニア州の島。本作ではクリア後のメニュー画面にしか登場せず、メニュー画面で確認できる場所はカタリーナ島のハミルトンビーチから北北西300mあたりの名もない海岸からアバロン湾方向のアングルと思われており、またドーム型の建物が見えるが、この付近にファイアフライの本拠地がある。
 
===組織===
;ワシントン解放戦線(WLF)
:シアトルの[[センチュリーリンク・フィールド]]周辺の拠点を本拠地とする政治組織。人間の兵士だけでなく軍用犬も擁することから「ウルフ」の通称を持ち、文明度は高く、スタジアムで自給自足で農作物の生産や牧畜、銃弾の製造なども行っており、軍用車を何台も保有するなど設備も充実している。また、FEDRAを打倒してシアトル隔離地域を解放したレジスタンスを前身としている。所属する兵士には元ファイアフライ関係者が多く、もう一人のプレイヤーキャラであるアビーもここに属している。また、現在はセラファイトと抗争中で過去にも何度か交戦するも敗れており、一時は休戦協定を結んでも最近破棄されたようで、今度は本拠地である島を狙った総攻撃を計画して戦力を集結させている。終盤で遂にセラファイトの本拠地へ総攻撃を仕掛けるも、途中でアイザックを失った事で劣勢に立たされ、最終的には侵攻部隊がほぼ壊滅する大打撃を受けた。
;セラファイト
:シアトル近海の島を本拠地とする宗教団体。「預言者」と呼ばれる女性を神聖視しており、厳格な掟の下で原始的な生活を送っている。また、感染者を悪魔と呼び、長老と呼ばれる権力者達に少女を差し出す児童婚や顔に傷を入れる儀式、異端者の処刑のように野蛮な風習を持つため、カルト集団と見做されており、身体の何処かに傷を持つ事からWLFからは「スカー」と言う蔑称で呼ばれている。感染発生前の文明を拒否しており、古い時代のものは触れてはならないものとされているが、ライフルなど近代兵器を扱ったり、高層ビルの屋上に架けられた橋まで登るためのエレベーターの使用は可能など、兵士達は時と場合に応じて例外的に許可されている。また、WLFとは抗争状態にあり、兵力や装備では劣っているものの、巧みな用兵とゲリラ戦術で互角以上に渡り合っている。終盤にはWLFが島に総攻撃を仕掛けてきた事で全面戦争に突入し、最終的には中枢である大集落「ヘイブン」を含めた島中を焼き払われる大打撃を受けた。
;ラトラーズ
:サンタバーバラの保養所に拠点を持つギャング集団。文明崩壊後の世界にあって[[フェイスシールド]]付きのヘルメットや[[ボディアーマー]]、[[サプレッサー]]付き[[H&K MP5|MP5]]といった近代的な装備を運用しており、電力や食料も潤沢に用意されるなど出自は不明ながら単なる無法者集団に留まらない高い武力を有している。また、多数の流民を捕えて奴隷にしている他、見せしめも兼ねて感染した脱走者を鎖で繋いで番犬代わりにしたり、脱走者や反逆者を海岸で死ぬまで磔のまま放置するなど、無法者らしい残虐な性質を持つ。アビーとレブがコンスタンス通りの使われなくなったファイアフライの拠点で本部との通信に成功し、家の外へ出てきたところを奇襲して二人を捕えたが、それを知ったエリーによって襲撃を受け、多くのメンバーを殺害された挙句、エリーとメンバーの一人が揉み合った際に隙を突いた囚人に鍵を奪われて脱走を許してしまい、囚人達に武器を奪われて反乱を起こされたことによって壊滅した。
;ファイアフライ
:前作でマーリーンが率いていた反FEDRA抵抗組織。リーダーであるマーリーンの死やワクチンを作成することのできる唯一の人物であった執刀医のジェリーが殺害されたこと、抗体を持っていたエリーがジョエルによって連れ去られたことによってワクチン開発は絶望的となったことで人類が救われる可能性がほぼ断たれたことなどから、今後の指針を決める投票を行った末に解散が賛成多数となったために解散状態に陥っている。作中では解散に納得しなかったメンバーが[[カリフォルニア州]]サンタバーバラで独自にファイアフライを再結成したという噂が流れているが、大半の元メンバーは単なる噂に過ぎないとして信じていない。後にサンタバーバラを訪れたアビーとレブが使われなくなった中継基地を発見し、そこにあった無線で本部と交信に成功したことで再結成の噂が事実であると共に現在は[[ロサンゼルス]]沖合の[[サンタカタリナ島|サンタ・カタリナ島]]のアバロンを本拠地として活動していることが判明した。現在のメンバーは約200人程であり、月に数人ずつ増えている。また、かつてはサンタバーバラの他にも[[ロサンゼルス]]や[[サンディエゴ]]、[[ビッグサー]]などカリフォルニア州の各地に中継基地を置いていたが、現在は全ての人員が本拠地のサンタ・カタリナ島へと引き揚げている。
;FEDRA(連邦災害対応管理庁)
:シアトルを始めとした全米各地の隔離地域を旧アメリカ軍と共同で支配している組織。ボストンなどでは双方を一緒くたにして「軍」の通称でも呼ばれている。現在のシアトルでは廃墟と化した関連施設や朽ち果てた構成員の亡骸など、かつての痕跡を残すのみとなっている。パンデミックによる各地の混乱と政府の崩壊が起こる中で戒厳令が発令され、軍に感染していない人間を主要都市の検疫地帯に移すように命令し、結果として隔離地域が生まれるきっかけを作った。その後、旧アメリカ軍と共同で隔離地域を統治するようになり、パンデミックの発生当時はシアトルでも感染対策で中心的役割を果たしていたが、他の都市同様に感染の拡大を押し留められず、隔離区域以外を放棄して強権的な支配体制を築き上げたため、武力を背景にした過酷な管理統治に反発したり、感染の拡大や配給の遅延などに不満を抱いた市民らがWLFを結成して武力蜂起を行い、町全体を巻き込んだ苛烈な内戦の末に敗北し、更には所属していた人員の大半がWLFによって虐殺されたことで壊滅した。
 
== 製品展開 ==
* The Last of Us Part II STANDARD EDITION(パッケージ版)
* The Last of Us Part II DIGITAL DELUXE EDITION(ダウンロード版)
* The Last of Us Part II SPECIAL EDITION(パッケージ版)
** ミニアートブック
** スチールブックケース
** PlayStation 4用ダイナミックテーマ
** アバター6種類のセット
** デジタルサウンドトラック
** デジタルミニアートブック
* The Last of Us Part II COLLECTOR’S EDITION(パッケージ版)
** ミニアートブック
** スチールブックケース
** 12インチ「エリー」スタチュー
** リトグラフのアートプリント
** エリーのブレスレット(レプリカ)
** エナメル製ピンバッジ6種類のセット
** ステッカー5種類のセット
 
== 評価 ==
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== 関連項目 ==
{{Commonscat}}
* [[The Last of Us]]
* [[ノーティドッグ]]