「シチメンチョウ」の版間の差分

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[[File:Heritage turkey, thanksgiving.jpg|thumb|left|200px|シチメンチョウの肉]]
[[File:Anatomy of turkey head.jpg|thumb|200px|頭部周辺の名称 1. {{ill2|カランクル|en|Caruncle (bird anatomy)}}, 2. [[スヌード]], 3. 肉垂 Wattle (Dewlap), 4. Major caruncle, 5. Beard]]
食用とされることもあり、[[家禽]]としても飼育される。現在家禽として飼育されているのは尾羽の先端が白いメキシコの[[個体群]]に由来するものとされる。[[中央アメリカ]]の[[アメリカ州の先住民族|先住民族]]によって家畜化され新大陸「発見」到達後、[[1519年]]には[[スペイン]]王室に、[[1541年]]には[[イギリス]]の[[ヘンリー8世 (イングランド王)|ヘンリー8世]]に献上された。七面鳥の英語名の'''ターキー'''({{En|turkey}})は、日本でも食肉名として用いられる。味は[[ニワトリ]]より脂分が少なく、さっぱりとしている。[[トルコ]]を意味する名前が北アメリカ原産の鳥につけられている理由は、トルコ経由で欧州に伝来した[[ホロホロチョウ]]との混同によるもの。
 
米国を含め世界で飼育される七面鳥は、飛ぶことができず、巨体で歩くことが難しく、心疾患や脳卒中、関節炎を患い、自然妊娠ができない<ref>{{Cite book|和書|author=シェリー・F・コーブ |title=菜食への疑問に答える13章 |date=2017 |publisher=新評論 |page=241}}</ref>。
 
=== アメリカ合衆国 ===
[[アメリカ合衆国]]とカナダでは[[ファルス (料理)|詰め物]]をした七面鳥の丸焼きが特に[[感謝祭]](Thanksgiving Day)でのごちそうであり、感謝祭のことを口語的にTurkey Day(七面鳥の日)とも呼ぶ。[[クリスマス]]の料理としても供される。シチメンチョウの[[ハム]](turkey ham)や[[ベーコン]](turkey bacon)は一年を通じて販売されており、[[豚肉]]に比べて脂身の少ない「健康的ヘルシー代替品と考えられている。
 
「すべての[[ヤンキー]]の父」で知られる[[ベンジャミン・フランクリン]]はアメリカ合衆国の[[国鳥]]として最後まで[[ハクトウワシ]]に反対し、シチメンチョウを推していた。娘宛の手紙にて<ref>{{Cite web|url=http://americanheraldry.org/pages/index.php?n=MMM.Turkey |title=American Heraldry Society &#124; MMM / The Arms of the United States: Benjamin Franklin and the Turkey |publisher=Americanheraldry.org |date=2007-05-18 |accessdate=2012-12-10}}</ref>ハクトウワシは死んだ魚を漁る、他の鳥から獲物を横取りするなどの不品行で横着な鳥で道徳的観念からふさわしくないとこき下ろし、野生のシチメンチョウこそ生粋のアメリカ人を象徴するにふさわしい勇気と正義感を兼ね備えた鳥だとした。ただ文面からは冗談、皮肉であるとも受けとれ、本気で推薦していたのかは定かではない。