「京王2000系電車」の版間の差分

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* デハ2000形(2代目)デハ2001 - 2004:[[新宿駅|新宿]]向き[[制御車|制御]][[動力車|電動車]] (Mc1)
* デハ2050形 デハ2051 - 2054:[[京王八王子駅|八王子]]向き制御電動車 (Mc2)
*: [[1957年]]12月 [[日立ひたち製作所]]製
* デハ2000形(2代目)デハ2005 - 2008:新宿向き制御電動車 (Mc1)
* デハ2050形 デハ2055 - 2058:八王子向き制御電動車 (Mc2)
*: [[1958年]]2月 日立ひたち製作所製
 
'''2010系'''
* デハ2010形 デハ2011・2012:新宿向き制御電動車 (Mc1)
* デハ2060形 デハ2061・2062:八王子向き制御電動車 (Mc2)
*: 1959年12月 日立ひたち製作所製
* デハ2010形 デハ2013:新宿向き制御電動車 (Mc1)
* デハ2060形 デハ2063:八王子向き制御電動車 (Mc2)
* デハ2010形 デハ2015・2016:新宿向き制御電動車 (Mc1)
* デハ2060形 デハ2065・2066:八王子向き制御電動車 (Mc2)
*: 1961年12月 日立ひたち製作所製
* デハ2010形 デハ2017・2018:新宿向き制御電動車 (Mc1)
* デハ2060形 デハ2067・2068:八王子向き制御電動車 (Mc2)
* デハ2010形 デハ2019・2020:新宿向き制御電動車 (Mc1)
* デハ2060形 デハ2069・2070:八王子向き制御電動車 (Mc2)
*: 1962年8月 日立ひたち製作所製
* デハ2010形 デハ2021:新宿向き制御電動車 (Mc1)
* デハ2060形 デハ2071:八王子向き制御電動車 (Mc2)
* デハ2010形 デハ2023・2024:新宿向き制御電動車 (Mc1)
* デハ2060形 デハ2073・2074:八王子向き制御電動車 (Mc2)
*: 1962年12月 日立ひたち製作所製
* デハ2010形 デハ2025・2026:新宿向き制御電動車 (Mc1)
* デハ2060形 デハ2075・2076:八王子向き制御電動車 (Mc2)
 
==== 主電動機 ====
京王初となる高定格回転数化により飛躍的な軽量化を実現した、[[直巻整流子電動機|直流直巻電動機]]である日立ひたち製作所HS-833Arb<ref group="注">端子電圧375 V時定格出力100 kW。</ref>を各台車に2基ずつ、撓み[[継手]]と歯形継手を組み合わせた日立ひたち製作所製の[[中空軸平行カルダン駆動方式|中空軸平行カルダン]]駆動装置を介して装架する。[[歯車比|歯数比]]は82:14=5.86である。
 
==== 制御器 ====
[[発電ブレーキ]]時の応答性向上を図り、スポッティングを付加した600 / 1,500 V両対応の2回転式多段[[主制御器#電動カム軸接触器式|電動カム軸式制御器]]である、日立ひたち製作所MMC-LHTBU20を各車に搭載する。
 
これは1基の主制御器で2両分8基の主電動機を制御する1C8M制御に対応する大容量設計であるが、[[力行]]時には主電動機の[[公称電圧|端子電圧]]や電流量等を考慮して、1両分4基の主電動機を制御する1C4M制御として各電動車に主制御器を個別に搭載する形で使用している。
 
==== 台車 ====
[[ファイル:Bogie Truck KH-14.jpg|thumb|right|210px|2000系用日立ひたち製作所KH-14台車]]
日立ひたち製作所製ウィングばね[[鉄道車両の台車|台車]]であるKH-14を装着する。[[枕ばね]]は揺れ枕に複列[[圧縮コイルばね|コイルばね]]と[[ショックアブソーバー|オイルダンパ]]を置いた、設計当時としては標準的な方式を採っている。基礎ブレーキ装置は両抱き式で、ブレーキシリンダーは台車枠に装備する。
 
==== ブレーキ ====
 
==== 集電装置 ====
日立ひたち製作所製K-100菱枠型[[集電装置#菱形|菱枠型パンタグラフ]]を各車の[[操縦席|運転台]]寄りに1基ずつ搭載する。
 
=== 運用 ===
このような事情もあって[[1966年]]以降は2010・2500系によるデハ2010形 (Mc1) - サハ2550形 (T) - サハ2500形 (T) - デハ2060形 (Mc2) という4両編成にデハ2000形 (Mc1) - デハ2050形 (Mc2) の本系列2両編成を増結した6両編成で運用されるように変更され、デハ2007 - デハ2057・デハ2008 - デハ2058の2編成については[[京王線#特急|特急]]運用増発に伴う車両不足を補うため、[[1968年]]10月に5000系に準じたアイボリーホワイトの車体に臙脂の帯を巻いた塗装に変更、[[1971年]]までこの塗装で特急運用に充当された。
 
その後は京王線で[[京王線#各駅停車|各停]]運用を中心に充当され、[[1975年]]から[[1976年]]にかけて乗務員の転落事故防止を目的として、行先表示板が前面中央から乗務員室車掌台側の窓内側へ変更されるなどの小変更が見られたが、基本的には大きな改造がないままに推移した。ただし、本系列および後述する2010系の集電装置については、本来の日立ひたち製作所K-100の部品製造打ち切りに伴い、時期は不詳ながら順次[[東洋電機製造]]PT-42に交換されている。
 
本系列は全電動車方式で補助電源装置の追加搭載スペースが床下になく、このため[[1970年代]]後半より通勤車で一般化した[[エア・コンディショナー|冷房装置]]の搭載は見送られた。
このような事情から[[京王6000系電車|6000系]]の増備が進んだ[[1980年]]には、竣工時と同じ2両編成2本を組み合わせた本系列のみによる4両編成に戻されて[[京王高尾線|高尾線]]運用に転用され、翌[[1981年]]には老朽化でデハ2001 - デハ2051 + デハ2002 - デハ2052の4両が[[廃車 (鉄道)|廃車]][[解体]]、さらに残る12両についても[[1983年]]10月30日の運用をもって[[さよなら運転]]等を一切行わず運用終了、廃車解体された。
 
上述の通り保存車は存在しないが、[[京王資料館]]に本系列が装着した日立ひたち製作所KH-14台車が現存する。
 
== 2010系 ==
 
==== 主電動機 ====
2000系とは方針を一変させて、牽引力を重視した低定格回転数・高トルク特性の日立ひたち製作所HS-837-Brb(端子電圧375 [[ボルト (単位)|V]]、電流330 [[アンペア|A]]、1時間定格出力110 [[キロワット|kW]]、80 [[パーセント|%]]界磁時の定格回転数1,450 [[rpm (単位)|rpm]]、最弱め界磁率18 %)<ref name="hyoron"/>が新規に設計・採用されている。
 
もっともこの電動機は[[整流子機の電機子反作用#補償巻線|補償巻線]]の採用により[[電気車の速度制御#弱め界磁制御|弱め界磁]]率を18 [[パーセント|%]]まで引き上げ<ref group="注">弱め界磁制御は、[[界磁]]電流量を引き下げることで界磁磁束を減少、[[電機子]]回転数増加/回転数同一の条件下でのトルク増大により、列車運転速度の引き上げを実現するが、その反面電機子の反作用が増大し、[[整流]]不良が発生する。このため、通常の直巻整流子電動機では弱め界磁率は40 %程度が限界となり、これ以上の弱め界磁率は[[整流子]]部分での短絡発火([[フラッシュオーバー]])などの事故多発の原因となる危険がある。補償巻線はこの対策であり、界磁表面に電機子巻線と向かい合わせに巻線を行い、電機子と逆方向に電流を流して電機子で発生する磁束を打ち消し、反作用を抑えることで整流を改善する。この措置により、直巻整流子電動機の弱め界磁率は25 %前後まで引き上げが可能となる。</ref>、これによって高定格回転数仕様のHS-833Arbに遜色のない高速運転性能<ref group="注">なお、補償巻線を持たないHS-833Arbは整流が良好ではなく、このため2000系では弱め界磁は使用されていない。</ref>を確保している。
 
==== 制御器 ====
2000系のMMC-LHTBU20を基本としつつ、不評であったスポッティングを廃止して[[カムシャフト|カム]]をシンプルな大径1回転カムに変更した、日立ひたち製作所MMC-LHTB20をデハ2010形とデハ2060形に各1基ずつ搭載する。
 
主[[回路]]構成は2000系のものを踏襲しており、力行時には各車の制御器がそれぞれ配下の主電動機4基を[[電気車の速度制御#直並列組合せ制御|直並列制御]]するが、発電ブレーキ動作時に限ってはデハ2010形の制御器がデハ2060形の分を含む2両8基分の主電動機を制御する、やや変則的な構造として設計されている<ref group="注">このため中間に連結されるサハ2500形を含め、デハ2010形とデハ2060形の間には通常の制御信号線に加え、デハ2010形の制御器がデハ2060形に搭載された主電動機を発電機として制御するのに必要な信号線が別途引き通されている。</ref>。
 
==== 台車 ====
[[ファイル:Bogie Truck KH-14A.jpg|thumb|right|210px|2010系用日立ひたち製作所KH-14A台車]]
2000系のKH-14の設計を踏襲するウィングばね式台車である、日立ひたち製作所KH-14Aを装着する。
 
基本的にはKH-14と共通であるが、設計当時、[[都営地下鉄新宿線|都営新宿線]]への[[直通運転|乗り入れ]]計画に関連して京王線の[[標準軌|1,435 mm軌間]]への[[改軌]]が取りざたされていたことなどから、車軸を長軸として1,435 mm軌間への改軌工事が容易に実行可能な設計となっている点<ref group="注">このため左右の側枠を結合するトランサムや端梁などが拡幅されており、揺れ枕のコイルばねが一段引っ込んでいるように見える。</ref>で異なる<ref name="hyoron">{{Cite web|format=pdf|url=http://www.hitachihyoron.com/jp/pdf/1960/09/1960_09_09.pdf|title=2010および2060形電動客車|work=日立ひたち評論1960年9月号|publisher=日立ひたち製作所|accessdate=2017-04-11}}</ref>。
 
==== ブレーキ ====
 
==== 集電装置 ====
2000系と同じ日立ひたちK-100を各車に搭載するが、2000系とは異なり設置位置が連結面寄りに変更されている。
 
=== 運用 ===
なお、2000系と同様に第2次車の就役開始後に第1次車の前照灯2灯化が開始され、1963年には複線間隔拡大工事の完了に伴う側窓保護棒の撤去工事が全車を対象に実施されている。
 
昇圧工事の際には2000系と同様、力行1C4M・発電制動1C8Mという変則的な主回路構成を改めてデハ2060形の主制御器と抵抗器を撤去、完全な1C8M制御化が実施された<ref group="注">なお、この際に不要となった16両分の日立ひたち製作所MMC-LHTB20は、整備・改造のうえで1,500 V専用のMMC-HTB20(デハ5001 - 5010)・20B(デハ5113 - 5118)として当時量産中の5000・5100系に転用されている。</ref>。また、2000系と同様ATSの設置に伴い、空気ブレーキのHSC-D電磁直通ブレーキへの改造が1969年までに実施されている。
 
1963年の特急運転開始時には5000系の絶対数不足から、本系列後半のデハ2023 - 2026・2073 - 2076を含む4両編成4本が特急用に起用され、アイボリーホワイトに臙脂色の細帯を窓下に巻いた5000系と同様の塗装に変更されたうえで特急運用に充当された。この運用は特急の増発もあって、デハ2019 - 2022・2069 - 2072を含む4両編成4本についても同様の変更を実施したうえで、追加で特急運用への充当を開始、最終的に1969年に5000系が155両出揃った後で、全車ともに1971年5月までに元のライトグリーン1色に復元されている。
[[Category:京王電鉄の電車|2000_2]]
[[Category:1957年製の鉄道車両]]
[[Category:日立ひたち製作所製の電車]]
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