「ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ」の版間の差分

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シラーの死を経た晩年も創作意欲は衰えず、公務や自然科学研究を続けながら『[[親和力]]』『[[ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代]]』『[[西東詩集]]』など円熟した作品を成した。大作『ファウスト』は20代から死の直前まで書き継がれたライフ・ワークである。ほかに旅行記『{{仮リンク|イタリア紀行|en|Italian Journey|redirect=1}}』、自伝『[[詩と真実]]』や、自然科学者として「植物変態論」、「[[色彩論]]」などの著作を残している。
 
== 表記と読み ==
ゲーテ (Goethe) のドイツ語での発音は日本人には難しいこともあり、日本語表記は、古くは「ギョエテ」「ゲョエテ」「ギョーツ」「グーテ」「ゲエテ」など数十種類にものぼる表記が存在した。このことを諷して[[斎藤緑雨]]「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」とったというが、その出典は明らかではない<ref>[https://goethe.jp/Q_and_A/q_goethetowaorenokotoka.html Q:「ギョエテとは俺のことかとゲーテいい」という言葉は誰が言い出したのですか?] ゲーテについてのQ&A、[[東京ゲーテ記念館]] </ref>。
 
[[矢崎源九郎]]は、29通りの表記があるとした<ref>矢崎源九郎『日本の外来語』p.170、岩波新書、1964-01-01、岩波書店</ref>。
 
以下は、品川力(しながわつとむ 1904 - 2006)による45通りの表記である。
ヴィテー,ヴーテー,ギェーテ,ギオーテ,ギューテ,ギュエテ,ギョウテ,ギョエテ,ギョーツ,ギョーテ(ギョーテー),ギョオテ,ギョート,ギョテ(ギョテー),ギョテーイ,ギョヲテ,グウイーテ,グーテ,ゲイテ,ゲエテ,ゲーテ,ケーテー,ゲエテー,ゲーテー,ゲォエテ,ゲテ,ゲョーテ,ゲョテー,ゲヱテー,ゴアタ,ゴイセ,ゴエテ(ゴヱテ),ふをぬ、げえて,及義的,歌徳,俄以得,俄義的,葛徳,驚天,暁蛙亭,芸陽亭,芸亭,芸天,就是葛徳,倪提以,哥徳 <ref name="shinagawa_tsutomu">品川力『二十九人のゴッホ・四十五人のゲーテ』日本古書通信 18巻17号、pp.12-14、1953-12-15, [http://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I5252122-00]</ref><ref>品川力:『古書巡礼』、1982年、青英舎、ISBN 978-4882330288、[https://www.amazon.co.jp/%E5%8F%A4%E6%9B%B8%E5%B7%A1%E7%A4%BC-%E5%93%81%E5%B7%9D-%E5%8A%9B/dp/4882330288]</ref>
 
== 生涯 ==
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[[1931年]]([[昭和]]6年)には[[日本ゲーテ協会]]が創設され、ドイツ文学の研究・紹介を行っている。また[[関西ゲーテ協会]]の主催で毎年ゲーテの誕生日の夜に「ゲーテ生誕の夕べ」が開催されており、そこではゲーテにちなんだ歌謡のコンサートや講演が開かれている。[[1964年]](昭和39年)には実業家[[粉川忠]]によって東京都北区に[[東京ゲーテ記念館]]が立てられており、日本語の翻訳本や原著だけでなく世界中の訳本や研究書、上演時の衣装などを含む関連資料を所蔵する世界的にも類例のない資料館となっている。
 
ゲーテ (Goethe) のドイツ語での発音は日本人には難しいこともあり、日本語表記は、古くは「ギョエテ」「ゲョエテ」「ギョーツ」「グーテ」「ゲエテ」など数十種類にものぼる表記が存在した。このことを諷して[[斎藤緑雨]]は「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」といったというが、その出典は明らかではない<ref>[https://goethe.jp/Q_and_A/q_goethetowaorenokotoka.html Q:「ギョエテとは俺のことかとゲーテいい」という言葉は誰が言い出したのですか?] ゲーテについてのQ&A、[[東京ゲーテ記念館]] </ref>。
 
[[矢崎源九郎]]は、29通りの表記があるとした<ref>矢崎源九郎『日本の外来語』p.170、岩波新書、1964-01-01、岩波書店</ref>。
 
以下は、品川力(しながわつとむ 1904 - 2006)による45通りの表記である。
ヴィテー,ヴーテー,ギェーテ,ギオーテ,ギューテ,ギュエテ,ギョウテ,ギョエテ,ギョーツ,ギョーテ(ギョーテー),ギョオテ,ギョート,ギョテ(ギョテー),ギョテーイ,ギョヲテ,グウイーテ,グーテ,ゲイテ,ゲエテ,ゲーテ,ケーテー,ゲエテー,ゲーテー,ゲォエテ,ゲテ,ゲョーテ,ゲョテー,ゲヱテー,ゴアタ,ゴイセ,ゴエテ(ゴヱテ),ふをぬ、げえて,及義的,歌徳,俄以得,俄義的,葛徳,驚天,暁蛙亭,芸陽亭,芸亭,芸天,就是葛徳,倪提以,哥徳 <ref name="shinagawa_tsutomu">品川力『二十九人のゴッホ・四十五人のゲーテ』日本古書通信 18巻17号、pp.12-14、1953-12-15, [http://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I5252122-00]</ref><ref>品川力:『古書巡礼』、1982年、青英舎、ISBN 978-4882330288、[https://www.amazon.co.jp/%E5%8F%A4%E6%9B%B8%E5%B7%A1%E7%A4%BC-%E5%93%81%E5%B7%9D-%E5%8A%9B/dp/4882330288]</ref>
 
== 著作一覧 ==