「フライホイール」の版間の差分

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; [[エンジン]]
: [[MT車]]ではエンジンには動作行程で生じるトルク変動を吸収するために、フライホイールが取り付けられるのが通常である。特に自動車やオートバイのように、エンジンの回転速度の変化が大きい機械のエンジンでは、フライホイールの質量(慣性モーメント)によって、低速時の運転性(ドライバビリティ)、ツキ([[スロットル]]レスポンス)、[[燃費]]といった特性に影響が現れやすい。自動車用は材質に[[ねずみ鋳鉄]]が用いられる場合が多いが、[[クロームモリブデン鋼]]製や[[アルミニウム合金]]製として慣性モーメントを小さくし、アクセルレスポンスを重視した製品もある。また、自動車用の場合、[[クラッチ]]の摩擦面、[[セルモーター|セルフスターター]]の大歯車(フライホイール外周にリングギアを[[熱膨張率|焼嵌め]])、[[発電機]]のローターマグネットなどの機能と組み合わされる場合が多い。
; [[スターティング・ハンドル#軍事|慣性始動機]]
; [[無停電電源装置]]
:航空機において大型化したエンジンの始動に用いられるもので、外部動力によるエンジン始動が行えない状況下でもエンジンを始動させるために使用される。1926年に開発されフライホイールと遊星歯車機構を用いて人力の回転力を200倍程度に増幅させクラッチを繋いでエンジンの始動を行う。始動までには20秒以上が掛かるが、強力なセルモーターを必要とせず人力でエンジン始動が出来るため外部動力が用意できない可能性のある軍事分野で使われる。人力による手動のほか電動化したものや電動・手動両方が利用できるものなどが利用された。主に航空機で利用されたが、[[ティーガー戦車]]など当時のセルモーターで始動が困難な重戦車の始動にも用いられた。
; [[無停電電源装置]]
: [[電動機]]によってフライホイールを回転させることで、電気エネルギーを運動エネルギーに変換して蓄えておく。停電時にはフライホイールに蓄えたエネルギーで内燃機関を始動し、その力で発電する。
; [[フライホイール・バッテリー]]