「ソリッド・ステート・ロジック」の版間の差分

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: ミキシング用フェーダー・オートメーションの取り扱いデータは、SMPTE[[タイムコード]]を使ってオン・ラインで動作する事においては一般的な他メーカーの機種と変わりはないが、Neve製コンソール等に導入されているFlying FadersやGML Automation Systemのようにイベント発生時(フェーダーの上げ下げやカット・スイッチのON/OFF)毎にその時点の数値情報みを点情報として記録するスタイルではなく、搭載コンピューターの '''"Name Title"''' コマンドやいくつかの方法で曲の頭または記録開始地点を指示し、そのタイムコード上のアドレスをデータの開始時点として記録し始め、データ書き込み終了時の '''"end"''' キーを押すまでの間にかけて、フェーダーやスイッチからのデータの書き込みが有ろうが無かろうが、入力されているタイムコード・アドレスに沿って各々のチャンネル・モジュールに対するミキシング・データを線情報として全て記録するスタイルであり、様々なコマンドによってオフライン編集も可能になっているなど、開発当初からスタジオでのミキシング・セッションにフォーカスを絞った設計が行われている。
; オペレーション
: コンピューター・オペレーションは、手前側にアルファベットがQWERTY配列で並べられたキーボードと、その上部にはSSL オートメーション専用のコマンド・キーが並べられた専用コマンド・キーボード・セクションの2つがコンソール・センター・セクションの下部左側に配置され、専用コマンド・キーを使用する事によって用途に沿ったコマンド入力がとても使いやすいシステムとなっていた。Eシリーズではアルファベット入力が出来るキーボードの各キーが通常のキーボードの1/4程の大きさにまで絞られた小型版が用意されていたが、Gシリーズ以降では通常のフルサイズ版キーボードがアルファベット入力用に用意され、専用コマンド入力用のキーボードには変更がなかった。そしてアルファベット用キーボードにはファンクション・キーが初めて搭載されて、各種オペレーション・コマンドをユーザーが自由に組み合わせて登録し、1キー操作で必要なコマンド・ラインを完結できたため、コマンド入力時においては非常に重宝するスタイルとなった。ただし、スタジオが変わってしまいコンソール自体が別の物になると当然のようにファンクション・キーに登録したコマンドは再入力し直さなければならなかった。
; モニター・ディスプレイ
: SL 4000 シリーズでは一貫してコンピューター・オペレーション用のモニター・ディスプレイは小型でモノクロ仕様が使用されていて、コマンド専用キーボード上のコンソール・センター・セクションに内蔵されていた。シリーズ全般を通してディスプレイ本体はモノクロ画面だったが、緑色のカバーがフィルター的に取り付けられたため画面上の文字色はそれを透過する事によって緑色に見える仕様になっていた。