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しかし、上記のように第二次世界大戦後も日本とソ連は軍事的対立が続き、冷戦終結とソ連崩壊後も日ロ間では領土問題などでの対立が残ったほか、漁船操業や国際協力などでの実務的必要もあることから、[[海上保安庁]]では第二外国語として中国語・朝鮮語と並びロシア語が学ばれており、[[自衛隊]]でも第二外国語として学ばれているほか、北海道の一部の高校では地理的に近いということもありロシア語の授業が行われている。さらに[[稚内市|稚内]]や[[根室市|根室]]、[[紋別市|紋別]]や[[新千歳空港]]ではロシア語表記の看板が見られるなど、隣国としてのロシアの姿が実感できる。同様に、[[新潟港|新潟東港]]を通じての対ロ貿易の日本海側拠点である[[新潟市]]でも日本語の他英語とロシア語を併記した看板を見ることができる。新潟市ではこれ以外にも[[ロシア語スピーチコンテスト]]を行うなどしている。同じく対露貿易の多い[[富山県]][[伏木富山港]]周辺でもロシア語表記の看板が見られ、新潟県や富山県でもロシア語の授業を開講する高校がある。また、2010年代に入り「[[ガールズ&パンツァー]]」「[[ゴールデンカムイ]]」<ref>「ゴールデンカムイ」は日露戦争後の北海道が主な舞台となる作品で、登場人物は作品中でサハリンに渡航し、戦後に日本領となった南樺太とロシア領にとどまった北樺太の双方を訪れる。詳細は当該項目参照。</ref>などロシア語の台詞が多い漫画・アニメーションの人気作品が制作され、ここからロシア語に興味を持った人が若者が生まれたという指摘もある。上記のNHKテレビロシア語講座「ロシアゴスキー」では2013年から放送が始まった放送シリーズで「ガールズ&パンツァー」に出演したロシア出身の声優である[[Jenya]]<ref>[[ノヴォシビルスク]]出身、現在は日本在住の女性声優。本名はイヴギェーニヤ・ダヴィデューク。</ref>を起用している。
 
使用話者が多い江戸時代まで遡る日ロ両国間の政治交渉、ロシア文学や共産主義思想の受容、宇宙工学を中心とし多くの自然科学分野における重要性の存在などの様々な理由、今でも日本の多くの大学の第二外国語でロシア語を学ぶことができるものの、日本人(特に西日本在住者)でロシア語を学ぶ人々は少ない。その中で、[[近畿地方]]([[関西|関西圏]])における日本海側の最重要港湾都市としてソ連時代から貿易拠点となっていた[[舞鶴市]]では北陸地方の各都市と類似したロシア語への接触環境があり、その舞鶴市がある京都府では2020年4月に京都外語大学がロシア語学科を新設している。
 
ロシア語の学科がある主な[[大学]]は以下の通り。このうち1994年に設立された[[ロシア極東連邦総合大学函館校]]は他校とは違って日本の教育制度の中では[[専修学校]]として扱われ、[[外国大学の日本校]]として指定されている。一方、ロシアではウラジオストクにある[[極東連邦大学]]の正式な分校として扱われ、本校への留学も含んだロシア語教育が重点的に行われている。