「コミックマーケット」の版間の差分

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JyubuYuumi (会話 | 投稿記録)
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=== テロ行為に対するリスク ===
年に2回とは言え、現在では3日間で延べ数十万人、身動きの取れないほど多くの人間が一カ所に集まる超巨大イベントに発展しているため、[[テロリズム]]の標的としてのリスクがここ数年の間、継続的に指摘されている。実際に準備会へはコミックマーケットへ否定的な立場からの脅迫状が送りつけられたり、過去にも会場内で放火が原因と見られるボヤ騒ぎや催涙スプレー散布騒動が発生するなどしていることから、会場では定時に安全確認の時間が設けられたり、期間中の場内[[コインロッカー]]の封鎖などの対策が取られている。また、事態を想定した行動計画も作成されているとは言われているが、万一実際に無差別テロ行為が発生した場合、何かのきっかけで一般参加者が一斉にパニック状態に陥る事など容易に想像つくものであり、果たして行動計画通りの対処をして、十万人を超える人間が群衆事故なども無く速やかに安全な場所まで退避できるか、不安視する声が多い。
 
一般参加者の他にも、人員整理などを行うスタッフについては、末端のスタッフを統括する『ホール長』と呼ばれるクラスの者たちでさえ[[ボランティア]]によってまかなわれている。スタッフに万一の事故や犯罪被害が発生した場合の補償については一定の規定があるが、しかし、ボランティアのスタッフには主催者との[[雇用]]関係は存在しないため、事態の発生によりスタッフに生じた医療費や経済的損失について、主催者が行う一時的負担なども含む対処の実効性については疑問視している者もいる。また、特に無差別テロリズムの被害として考えられる[[火災]]、[[毒ガス]](高致死性ガス)、[[爆発物]]、また火災に付随して発生する[[一酸化炭素#一酸化炭素中毒|一酸化炭素中毒]]などによりスタッフに大量の死傷者や後遺障害者が発生した場合、この様なボランティアで参加し被害にあったスタッフたちに対して、主催者がどの様な人的・物的・経済的な対処を行い得るのか、また実際に対処能力を有しているのかについては、全くの未知数と言わざるを得ない状態である。またサークルなど一般の参加者については、上記の様な被害を被っても他者からの保護や援助を期待する事は難しく、完全に[[自己責任]]の範疇で対処しなければならないであろうと考えられている。
 
現在では混雑する場内の安全対策として長尺物や鋭角の突起がある物の持ち込みを禁止するなど、所持品について一定の規制が行われている。ボディチェックや[[金属探知機]]、[[爆発物検知装置]]による検査など、入場者などの荷物検査も行うべきかの議論も行われているが、予算や手間、検査による入場までの時間の遅延などの関係もあり、現状では議論の進展が見られていない。
 
また、副次的なものではあるが、現在のコミックマーケットには高い知名度と実力を持つプロの漫画家や小説家、イラストレーター、アニメーター、ゲーム業界の関係者が相当数参加している。万が一にも、高致死性ガスなどを使用した大規模な無差別テロリズムによりこれらの者たちが多数死傷した場合、日本の出版、アニメ、ゲームなどのいわゆるコンテンツ産業へ及ぼされる被害は激甚なものとなり、これらからさらに[[放送]]、[[玩具]]、[[電機]]などの各産業へ2次、3次的に波及してゆく影響を考えれば、その日本経済が被る損失は想像を絶する数兆円からそれ以上の規模になるとまで言われている(他方、同人分野からプロを目指している者たちは数万人規模で存在し、業界にとって替わりは幾らでも出てくるから、そこまでの経済損失にはならない、という楽観的な見方も存在する)
 
=== 徹夜組 ===