「マダニ」の版間の差分

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* [[ライム病]]:ノ[[ネズミ]]や[[シカ]]、[[野鳥]]などを保菌動物とし、マダニ科マダニ属 ''Ixodes ricinus'' 群のマダニに媒介される[[スピロヘータ]]の一種、[[ライム病|ボレリア]] ''Borrelia'' の感染によって引き起こされる[[人獣共通感染症]]のひとつ。
* [[回帰熱]]:ヒメダニ属、マダニ属に媒介されるスピロヘータ科の回帰熱ボレリアによって引き起こされる感染症。発熱期と無熱期を数回繰り返すことからこの名がつけられた。1950年以降国内感染が報告されていなかったが、2013年に国立感染症研究所でライム病が疑われた患者血清800検体の後ろ向き疫学検討を行ったところ、回帰熱ボレリアの一種であるB.miyamotoiのDNAが確認された。
* [[ダニ媒介性脳炎]]:マダニ属のマダニが媒介するウイルス性感染症。ヨーロッパ亜型、シベリア亜型、極東亜型の3亜型に分類される。脳炎による神経症状が特徴的。東ヨーロッパやロシアで流行がみられ、日本では、北海道で20192019年までに5例の国内感染例が報告されており、死亡例や重篤な後遺症が認められている。
 
* [[重症熱性血小板減少症候群]]:[[重症熱性血小板減少症候群ウイルス|SFTSウイルス]]の感染により引き起こされる感染症で、本症候群に起因する[[死亡]]事例が2013年に国内で初めて発表された<ref>{{Cite web |date=2013-01-30 |url=http://mainichi.jp/select/news/20130131k0000m040032000c.html |title=SFTSウイルス女性が感染、死亡…国内初、ダニが媒介 |publisher=毎日新聞 |accessdate=2018-08-18 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130202205057/http://mainichi.jp/select/news/20130131k0000m040032000c.html |archivedate=2013-02-02}}</ref>。症状は1週間から2週間の潜伏期間を経て発熱、嘔吐、下痢などが現れる。重症患者は、血球貪食症候群を伴って出血傾向を呈す例が多い<ref>[http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/201304/529842.html 見えてきた新ダニ媒介感染症の臨床像] 日経メディカルオンライン 記事:2013年4月4日 閲覧:2013年4月5日</ref>。西日本で、これまで96人が感染して、発熱や出血などの症状を訴えた後、30人が死亡しているため、2014年2月25日、田村憲久厚生労働大臣が、「草木の多い所に入る時は、肌をなるべく出さないように」と注意を呼び掛けた<ref>産経新聞 朝刊記事:2014年2月25日</ref><ref>{{Cite web |date=2014-02-25 |url=http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000022114.html |title=21人が死亡…日本全国に広がる“殺人ダニ”に注意 |publisher=テレビ朝日 |accessdate=2018-08-18}}</ref>。
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== 対処 ==
=== 予防策 ===
できるだけ草むらに入らない、長袖長ズボンを着用、山では草に直接座らない、[[防虫剤|虫除けスプレー]]を使用する<ref>{{PDFlink|[https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/000307105.pdf 山ありダニあり] 厚生労働省}}</ref>、帰宅後すぐ着替え入浴するなどが望ましい<ref>{{Cite web |url=http://www.kansen-wakayama.jp/topcs/topcs63.html|title=リケッチア感染症(日本紅班熱)|publisher=和歌山市感染症情報センター|accessdate=2013-02-11}}</ref>。
 
=== 吸血されたときの対処 ===