「Iモード」の版間の差分

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Chewbu (会話 | 投稿記録)
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失敗原因のうち、日本人と諸外国人との携帯電話の使い方の違いが大きな理由として挙げられる。日本ではおサイフケータイなどの多機能化が進んだが、諸外国においては通話と[[ショートメッセージサービス|SMS]]を送受信が中心であり、携帯の使い方そのものが異なっていた。
 
海外ではメールやネットはPCで行うのが一般的であり、携帯でメールを使用するのは {{lang|en|[[BlackBerry]]}} などを使用する一部のビジネスマンのみとなっていた。一般のユーザーが携帯でメールやネットブラウズを行うようになるのは、フルブラウズが容易なインタフェースを強みとした {{lang|en|[[iPhone]]}} が登場してからである。{{lang|en|iPhone}} はフルブラウズを可能とし、各個人が保有するメールアドレスをそのまま使うことができ、自宅PCの環境をそのまま外に持ち出して使用できることが人気の一因となったが、i-modeで可能となるのは独自ネットワーク内での簡略型HTMLページの閲覧であり、携帯でネットをする必要のない日本国外ではあまり受け入れられなかった
 
また、海外では日本のパケホーダイのような定額通信料プランが無かったため、「一体この通信で幾ら取られるのかわからない」という拒否感もiモードの発展を妨げた原因となった。
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携帯電話事業者が受け取るiモードの利益は、日本は10%であったのに対し海外では50%に上っていたことが、海外でのiモード不振に繋がったという意見がある<ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1111/08/news098_3.html 2次創作がコンテンツの寿命を延ばす──角川会長と川上会長が話す、ネット時代の電子書籍 (3/3) - ITmedia ニュース] 「プラットフォーマーはどうしても強くなってしまう。『iモード』モデルを世界に普及させた時、国内のNTTドコモの取り分は10%だったが、海外の事業者は50%取った。それが正しい配分だからだ。だがその結果、携帯コンテンツ文化が花開いたのは日本だけだった」</ref>。
 
{{lang|en|iPhone}}発表で通信業界に台頭した米[[アップル (企業)|アップル]]社のビジネスモデルは、iモードのものと近いという指摘もある<ref>{{Cite web|title=iPhone登場で僕がドコモでやるべきことは終わった。だから辞めた──ドワンゴ夏野氏|url=https://xtech.nikkei.com/it/atcl/column/17/022400046/042100030/|website=日経クロステック(xTECH)|accessdate=2021-02-03|language=ja|last=日経クロステック(xTECH)}}</ref><ref>{{Cite web|title=Where Are They Now? i-mode|url=https://www.zdnet.com/article/where-are-they-now-i-mode/|website=ZDNet|accessdate=2021-02-03|language=en|first=Diarmuid|last=Mallon}}</ref>。同社は2000年以降、後に[[iCloud]]となる[[MobileMe|iTools]]という自社製品ユーザー向け[[電子メール]]サービスを始め、iPhoneにはモバイルインターネットと課金徴収代行サービス([[App Store]])も組み込んでいる。時代相に合わせるようにフルブラウズを可能とし、自前のメールサービスにこだわらず各個人が保有するメールアドレスを使うことも認め、自宅PCの環境をそのまま外に持ち出して使用できるようにしたことがiPhoneの人気の一因とされる。
シンギュラーワイヤレスに買収される前の[[AT&Tモビリティ|{{lang|en|AT&T}}ワイヤレス]]は、ドコモが大株主であった事情もあり、{{lang|en|AT&T}}ワイヤレス版のiモードであるm-modeを展開し始めていたが、立ち上がってほどなく{{lang|en|AT&T}}ワイヤレス自体が買収により消滅してしまった。
 
NTTドコモは2011年6月に {{lang|en|iPhone}}を {{lang|en|SIM}} フリーとなっても販売しない、その理由は {{lang|en|iPhone}} がiモードをサポートしないためだと言明している<ref>[http://gigazine.net/news/20110617_docomo_iphone/ 【速報】NTTドコモが「{{lang|en|iPhone}}の提供は考えていない」と正式に回答]</ref>
2007年9月25日、[[Series 60|S60]]({{lang|en|3rd Edition}})上で動作するiモード用アプリケーションソフトを開発し、日本国外の提携オペレータへ提供を開始したと発表した<ref>[http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/070925_00.html 報道発表資料 :新たな海外iモード対応端末ラインナップの展開について|お知らせ|NTTドコモ]</ref><ref>[http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0709/25/news084.html ドコモ、「S60」用のiモード環境を海外オペレータに提供 - ITmedia +D モバイル]</ref><ref>[http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/36408.html ドコモ、ノキア「S60」でiモードが利用できるアプリ]</ref>。iモードブラウザとiモードメール、[[iアプリ]]、さらに[[iチャネル]]も利用できる。S60 {{lang|en|3rd Edition}} 搭載で、[[ノキア]]の[[NTTドコモ]]向け端末である[[NM705i]]にも搭載されている。
 
NTTドコモは2011年6月に {{lang|en|iPhone}}を {{lang|en|SIM}} フリーとなっても販売しない、その理由は {{lang|en|iPhone}} がiモードをサポートしないためだと言明している。<ref>[http://gigazine.net/news/20110617_docomo_iphone/ 【速報】NTTドコモが「{{lang|en|iPhone}}の提供は考えていない」と正式に回答]</ref>
 
===各国の状況===
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*{{lang|ru-Latn|[[MTS]]}} - [[ロシア]](サービス終了)
*[[ハチソン・ワンポア|ハチソン]] - [[香港]]
 
日本国外版iモードでは、iモードメールを「{{lang|en|i-mode Mail}}」や「{{lang|en|i-mail}}」と呼ぶ。画像などを添付するとiMMSという名前になる。
 
2002年4月に[[フランス]]の[[ブイグテレコム]]がiモードの導入を発表した。[http://www.itmedia.co.jp/news/bursts/0204/17/09.html]他のiモード導入企業の敗因を分析してNTTドコモを手本[http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0412/02/news088.html]としたためシェアが低いキャリアであるにも関わらず2年で85万契約を達成し[http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0412/01/news038.html]した。同社のiモード本部長を務めたブノワ・ルヴェは成功の秘訣は「『ドコモに学べ』の一言に尽きる」と語っている。多くの国でi-modeを導入したキャリアは、i-modeで何が出来るのかを消費者に伝え切れていないとブイグテレコムは考えサービス内容を訴求する広告展開を行った事が成功に繋がった。[https://www.icr.co.jp/newsletter/report_tands/2004/s2004TS178_2.html]
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また、フランス市場には[[インデックス・ホールディングス|インデックス]][http://www.index-hd.com/ir_news/?p=331]や[[ヤマハ]][http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/0308/19/n_yamaha.html]などがコンテンツの供給を発表し、日本でいち早くモバイルコンテンツでのノウハウを身につけた日本企業にビジネスチャンスを与えた。
 
シンギュラーワイヤレスに買収される前の[[AT&Tモビリティ|{{lang|en|AT&T}}ワイヤレス]]は、ドコモが大株主であった事情もあり、{{lang|en|AT&T}}ワイヤレス版のiモードであるm-modeを展開し始めていたが、立ち上がってほどなく{{lang|en|AT&T}}ワイヤレス自体が買収により消滅してしまった。
 
2007年9月25日、NTTドコモは[[Series 60|S60]]({{lang|en|3rd Edition}})上で動作するiモード用アプリケーションソフトを開発し、日本国外の提携オペレータへ提供を開始したと発表した<ref>[http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/070925_00.html 報道発表資料 :新たな海外iモード対応端末ラインナップの展開について|お知らせ|NTTドコモ]</ref><ref>[http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0709/25/news084.html ドコモ、「S60」用のiモード環境を海外オペレータに提供 - ITmedia +D モバイル]</ref><ref>[http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/36408.html ドコモ、ノキア「S60」でiモードが利用できるアプリ]</ref>。iモードブラウザとiモードメール、[[iアプリ]]、さらに[[iチャネル]]も利用できる。S60 {{lang|en|3rd Edition}} 搭載で、[[ノキア]]の[[NTTドコモ]]向け端末である[[NM705i]]にも搭載されている。
 
2007年7月には[[イギリス]]の[[O2]]と[[オーストラリア]]の[[テルストラ]]がiモードサービスを終了することが明らかになった<ref>[http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-26921520070718 ドコモのiモード、豪英通信事業者がサービス終了]([[ロイター]]、2007年7月18日)</ref><ref>[http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/070717_02.html オーストラリアTelstra社のiモードサービス終了について<2007年7月17日>]</ref>。地域によっては利用者が非常に低迷しており、イギリスのO2では1000万[[スターリング・ポンド|ポンド]](約25億円)の投資に対して利用者はわずか26万人だという<ref>[http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/internet/66813 英国の「iモード」打ち切り方針 利用者低迷で]([[産経新聞]] 2007年7月18日付)</ref>。2009年7月31日、O2は、iモードサービスを終了すると発表した。
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2010年4月1日、ギリシア、ブルガリアの {{lang|bg|Globul}}、およびルーマニアの {{lang|ro|Cosmote}} がiモードサービスを終了した。
 
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日本国外版iモードでは、iモードメールを「{{lang|en|i-mode Mail}}」や「{{lang|en|i-mail}}」と呼ぶ。画像などを添付するとiMMSという名前になる。
{{節スタブ}}
 
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*[[ルノーF1]] - [[スペイン]]の[[テレフォニカ]]によって、[[2004年]]から[[2006年]]にかけスポンサーとして参加。