「海洋冒険小説」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
MH (会話 | 投稿記録)
m コンラッド→ジョゼフ・コンラッド
1行目:
'''海洋冒険小説'''('''かいようぼうけんしょうせつ''')は、[[冒険小説]]の一分野で、海洋を舞台としたもの。[[イギリス]]や[[イギリス連邦|英連邦諸国]]では、大航海時代や植民地獲得のために世界各地に雄飛し、大海洋帝国を築いた歴史的経緯から、海洋冒険小説がごく身近なものになっている。一方、日本では[[C・W・二コル]]の『勇魚』、『盟約』などが該当するがあまり例がない。
 
古典的なところでは、[[ロバート・L・スティーブンソン]]の『宝島』、[[ジュール・ベルヌ]]の『海底2万マイル』、[[メルヴィル]]の『白鯨』、[[ジョゼフ・コンラッド]]の『ナーシサス号の黒人』、『闇の奥』(映画『地獄の黙示録』の原作)などがある。他に、エンタテイメント色の強いものでは、多くの亜流を産んだ[[セシル・スコット・フォレスター|C・S・フォレスター]]の[[ホレイショ・ホーンブロワー|ホーンブロワー]]・シリーズ、アリステア・マクリーンの『女王陛下のユリシーズ号』、後にスパイ小説で知られるブライアン・フリーマントルの処女作『バウンティ号の反乱』など。また架空の海洋の存在を定義したものとして[[ウィリアム・H・ホジスン]]による「サルガッソー海」神話譚が挙げられる。
 
特に[[大航海時代]]、[[帆船]]時代の若い船員を主人公にした成長小説の類は、多くのシリーズものがある。「海の勇者 [[ホレイショ・ホーンブロワー]]」、「海の勇士 [[リチャード・ボライソー]]」、「英国海軍の雄 [[ジャック・オーブリー]]」、「はみだしものの海戦 [[アラン・リューリー]]」などがある。