「スペイン・エスクード」の版間の差分

{{Otheruses|かつて存在したスペインの貨幣|その他のエスクード|エスクード (曖昧さ回避)}} 16世紀から19世紀の間、[[スペイン]]のさまざまな時代に流通したさまざまな通貨は、「盾」を意味する'''エスクード'''の名で知られている。

== 金エスクード金貨（1535年-1833年） ==

[[ファイル:Doubloon.jpg|サムネイル|250x250ピクセル| [[カルロス4世 (スペイン王)|カルロス4世]]の8エスクード金貨。 ]]

[[ファイル:Dos_Escudos_Fernando_VII.jpg|サムネイル|250x250ピクセル| [[フェルナンド7世 (スペイン王)|フェルナンド7世]]の2エスクード金貨。 ]]

[[1535年]]、[[カール5世 (神聖ローマ皇帝)|カルロス1世]]の治下で[[金]]3.4グラムを含む額面が350{{仮リンク|マラベディ|es|Maravedí}}の[[硬貨]]がバルセロナで初めて鋳造された。これは[[チュニス征服 (1535年)|チュニジア遠征]]の費用を賄うためのものだった。

しかし、エスクード金貨がスペインの主要貨幣単位となったのは[[フェリペ2世 (スペイン王)|フェリペ2世]]の時代になってからで、補助単位として[[レアル (通貨)|レアル]]とマラベディが使われた。フェリペ2世の時代から[[フェルナンド7世 (スペイン王)|フェルナンド7世]]の時代まで、さまざまな金属や額面の貨幣が鋳造されていたが、それらはすべて1エスクード＝16{{仮リンク|スペイン・レアル|en|Spanish real|label=レアル銀貨}}または40{{仮リンク|レアル・ビロン|es|Real de vellón|label=ビロン貨}}、を基準としていた。

金貨は、½、1、2、4、8エスクードの額面で発行された。 2エスクードの一部は、重さがエスクード硬貨6.77グラムの2倍に相当するため、 [[ダブルーン|ダブロン金貨（ダブルーン）]]という名前で知られていた。 これらの硬貨に加えて、 [[1809年]]から[[1839年]]にかけては、統一された金属、純度、重量で構成された、80、160、320レアルの[[ビロン]]貨 （2、4、8エスクード相当）が発行された。

これらの硬貨のデザインは、表側に現[[スペイン君主一覧|君主]]の胸像、裏側の[[スペインの国章|王室の紋章]]をあしらっていた。さらに、すべての硬貨は、造られた[[造幣局]]に対応する文字があった。 ほとんどの金貨は[[マドリード]]か[[セビリア]]の造幣局で造られたため、これらのコインには''M''または''Sの''のいずれかが刻印されている''。''