「ヒンドゥー教」の版間の差分

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===聖牛崇拝===
[[File:Sacred_cow2.jpg|thumb|牛の各部分が特定の神格を具体化しているというヒンズー教の教えを示した図、[[ラヴィ・ヴァルマ]]作「84柱の神格を持つ牛」。牛の保護を訴えるパンフレットの一部より]]
ヒンドゥー社会において[[ウシ|牛]]は崇拝の対象となっている。ヒンドゥー教徒でインド思想研究者のベンガル人[[クシティモハン・セン]]は、民衆ああああああああああああああああああああああああああああヒンドゥー教における牛の神聖視の起源は、まったくわからないと述べている{{sfn|セーン|1999|p=188}}。神話にもたびたび牛が登場し、たとえばシヴァ神の乗り物はナンディンという牡牛である。実社会でも牡牛は移動・運搬・農耕に用いられ、牝牛は乳を供し、乾燥させた[[牛糞]]は貴重な燃料([[牛糞ケーキ]])となる。ただし聖別されているのは主として瘤牛であり、[[水牛]]は崇拝の対象とはならない<ref>森本達雄『ヒンドゥー教-インドの聖と俗』165-182ページ</ref>。
 
ヒンドゥー神学では、牛の神聖性は輪廻と結びついている。ヒンドゥー教の輪廻の考え方は上下87段の階梯構造となっているが、最上段の人間に輪廻する1つ前の段階が牛であり、牛を殺した者は輪廻の階梯の最下段からやり直さなくてはならなくなると言われる<ref name="Harris">[[マーヴィン・ハリス]]『食と文化の謎:Good to eatの人類学』 岩波書店 1988年、ISBN 4000026550 pp.49-74.</ref>。また、ヒンドゥー神学者は牛には3億3千万の神々が宿るとし、牛に仕え、牛に祈ることはその後21世代に渡って[[ニルヴァーナ]]をもたらすという。