「高等専門学校」の版間の差分

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また、公立高専においても法人化が図られつつあり、[[東京都立産業技術高等専門学校]]は、[[2008年]](平成20年)4月から[[公立大学法人首都大学東京]]に運営が移管され、[[専門職大学院]]である[[産業技術大学院大学]]も含め、9年一貫のものづくり教育を視野に入れた一体運営が行われる。また大阪府立高専も、2011年(平23成年)4月に[[公立大学法人大阪府立大学]]に移管され、[[大阪府立大学工業高等専門学校]]と改称された。
 
 
=== 日本技術者教育認定機構(JABEE)認定 ===
全国高専の独立行政法人化に伴い、2003年頃より「[[日本技術者教育認定機構|日本技術者教育認定機構(JABEE)]]」の認定を受けるため教育改革が行われている。JABEEとは高等教育機関の卒業生が一定の教育を受けていることを保証する外部の第三者機関による外部認証のひとつである。
この教育改革により以下の点が改善されているが、その一方で幾分かの点が教員ならびに学生間で問題となっており、JABEE導入に関しては議論の余地がある。
==== 改善点 ====
* 成績評価に対する説明責任が問われることによって、評価の公平が保証された。
* 成績記録が義務化された。(試験やレポート等において、上位・中位・下位の答案や提出物をコピーして保存することが義務づけられた)
なお、JABEEが適用される学年は本科4年生から専攻科2年までであるが、単位認定に関してはJABEEが適用されない学年を含めた全ての学年において「JABEE基準」(6割以上の点数の取得)に準ずる。JABEEは一部の国立大学工学部で徐々に導入される傾向にあり、国立高専もそれに準じる形で導入を進めている。
==== 問題点 ====
* 教授会による合議制で政策が決定される大学と異なり、トップダウン的要素、すなわち校長の権限が強いという高専の特性上、不十分な議論のまま半ば強引に導入された。
* JABEEでは成績記録を長期にわたり保管することが要求される。それにより、紙やコピーにかかる経費が嵩んだり、保管のための書庫の整備が必要であったり等、コストの増大につながる
* 認定が学科単位であり、多額の費用や時間が必要となる。
* JABEEでの単位認定における最低得点が60点と高い点数に定められているため、試験レベルや学習レベルの低下(難しいことを教えられない)、また教育内容の画一化がすすみ、自由を主体としていたかつての高専の特色が失われつつある。
 
== 外部評価 ==