「零売」の版間の差分
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'''零売'''(れいばい)とは、[[医療用医薬品]]を、[[処方箋]]なしに容器から取り出して顧客の必要量だけ販売することをいう。'''分割販売'''と呼ぶこともある。[[処方箋医薬品]]は、零売することはできない。
== 概要 ==
処方
医療用医薬品には、処方箋医薬品以外の医薬品が数多く存在し、それらの医薬品については零売することができる。一方で2009年施行の薬事法改正により、薬局医薬品<ref>医療用医薬品と薬局製剤を指す</ref>の小売りは[[薬局]]にのみ認められ、その他の医薬品販売業者での販売は禁止されることとなった([[薬機法]]第27条・第31条・第34条第3項)。
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この「零売」という語句は、明治22年3月15日付「薬律」第22條(薬種商)の項に「封緘した容器を開けて毒薬劇薬を零売することはできない」旨の記載として見ることができる<ref>{{Cite journal |和書|author=野村茂正 |title=紐解く-過去を知ること- |publisher=財団法人日本医薬情報センター |journal=JAPIC NEWS |volume=318 |issue= |date=2010-10 |naid= |pages=8-9 |url=https://www.japic.or.jp/service/whats_new/japicnews/pdf/JAPICNEWS10-10.pdf |format =PDF}}</ref>。日本では薬の分割販売という意味しか持たなくなったが、台湾などでは「零賣」は「小売り」の意味で広く使われている。
2005年3月30日付通知で、厚生労働省は、処方
# 必要最小限の数量に限定
# 調剤室での保管と分割
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「原則」として、「効能・効果、用法・用量、使用上の注意などは医師、薬剤師などの専門家が判断、理解できる記載となっているなど医療において用いられることが前提」としながらも、条件付きで零売を認めた。
2005年4月1日施行の[[薬事法]]は、[[処方箋医薬品]]の零売を防ごうとしたのも目的のひとつで、要指示医薬品と全ての注射剤や麻薬、[[向精神薬]]など、医療用医薬全体の約{{分数|2|3}}が新たに
処方
医療用医薬品の内、処方箋なしでの販売が認められた医薬品を、薬剤師のカウンセリングのもと販売する零売薬局は、新潟に「薬局アットマーク」、札幌に「くすりやカホン」などがある。2015年には東京都内で初の零売薬局として「オオギ薬局」が開店。その後2016年に豊島区に東京で2番目の零売薬局である「池袋セルフメディケーション」が開店。「池袋セルフメディケーション」はその後「セルフケア薬局」に名称が変わり、2019年8月31日日本で初めてとなる零売薬局チェーン店の展開を実現した<ref>{{citenews |url=https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000048295.html |title=日本初、処方せんなしで医薬品が買える零売薬局チェーンの誕生 |date=2019-08-30 |accessdate=2020-07-02 |publisher=PRtimes}}</ref>。
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