「タッチタイピング」の版間の差分

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{{改名提案|触指打鍵|t=ノート:タッチ・タイピング#触指打鍵|date=2021年3月}}
{{出典の明記|date=2011年10月}}
[[ファイル:Computer_keyboard.png|150px|thumb|ノートPCでのタッチ・タイピング]]
'''タッチ・タイピング'''({{lang-ja-short|触指打鍵}}'''{{sfn|冨樫|1989b}}{{sfn|冨樫|1989a}}(しょくしだけん・{{lang-en-short|Touch typing}})とは、[[パーソナルコンピュータ|パソコン]]や[[ワードプロセッサ|ワープロ]]に[[キーボード (コンピュータ)|キーボード]]入力を行う際に、キーボード面の文字刻印に頼ることなく、指先の[[感覚]]だけを頼りにしてキーを叩く[[タイピング]]技法。'''タッチタイピング''','''ブラインド・タッチ'''、'''タッチ・メソッド'''とも呼ばれる。
 
== 呼称の変遷 ==
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その後、日本語ワード・プロセッサー専用機の普及とともに、[[和製英語]]の'''ブラインド・タッチ''' (blind touch) という言い方が使われ出したものの、次第にパソコンへの移行が進み、ワープロ専用機が衰退した[[1990年代]]半ば以降を境に、もとの〝触鍵法〟に由来する、'''プロタイピスト'''という言葉が用いられることになった。
 
〝ブラインド・タッチ〟という言葉に関しては、一部で[[ブラインド]](=[[視覚障害者|盲目]])という表現が[[差別]]的ではないかとの指摘がされている。その一方で、一部の神経質な人間による〝[[言葉狩り]]〟ではないかという意見もあり、必ずしも差別的ニュアンスがあるわけではない<ref group="注">{{efn|実際には blind という単語が「見ないで何かを行う」という意味を含んでおり、計器着陸のことを blind landing と言ったりする。[[中国語]]では現在も「{{lang|zh|盲打}}」と呼ばれる。</ref>}}。なお〝ブラインド・タッチ〟は和製英語である。
 
== 特徴 ==
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*変換学習を無効にすることで、変換キーを同じ回数だけ押せば常に同じ漢字が出るようにする。(変換結果までも記憶する)
*ツー・タッチ入力などに代表される[[漢字直接入力]]で入力する<ref group="注">{{efn|[[データエントリー]]系の会社で実際に行っている。</ref>}}
 
== 習得段階 ==
[[アルファベット]]配列で習得するタッチタイピング初心者は、コンピュータの操作のため、目でキーボードトップの印字を見る傾向がある。これは、タッチ・タイピング触指打鍵習得にとって一番の障害である。目で見る癖がつくと、タッチ・タイピング触指打鍵の習得は困難になる。
 
そのため、初心者はタッチ・タイピング触指打鍵を習得するまで、コンピュータの操作を行ってはいけないわけではないが、ミスに留意すべきである。運指習得に要する期間は、おおむね1週間である。
 
[[ローマ字かな変換]]の場合、使用するキーがアルファベットの26文字なので、[[かな入力]]に比べてキートップの文字を目視で追いやすく、覚えるべきキー数が少ない。一方かな入力の場合、覚えるべきキー数は多くなるが、打鍵数は少なくなる。例えば「かな」を入力する場合、かな入力だと「か」「な」の2打鍵で済むが、[[ローマ字入力]]だと「k」「a」「n」「a」の4打鍵が必要である。ただし、濁音や記号等も含めた一般的な文章を入力する際に、単純に倍の打鍵数が必要になるわけではない<ref>{{Cite web |date= |url=http://nicola.sunicom.co.jp/thumb4_1.html |title=打鍵数と入力速度比較 |publisher=NICOLA 日本語入力コンソーシアム |accessdate=2017-05-22}}</ref>。
 
タッチ・タイピング触指打鍵の習得は大きく二つの段階に分けられる。
#初期 - 運指(キーを押す時の指の形と動かし方)、キー配列の記憶(あくまでも指が覚えるものであり、目視による記憶は無意味)
#後期 - 打鍵の無意識化
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== 具体的技術 ==
[[ファイル:TouchTyping_HomePosition_QWERTY.png|thumb|right|各指の受け持ち範囲の例。スペースバーは親指、左右の外側のキーは小指が担当する]]
以降は [[QWERTY配列]]の PC用キーボード、かな文字に関しては [[JISキーボード]]でのタッチ・タイピング触指打鍵について述べる。
 
タッチ・タイピング触指打鍵の習得初期は、更に二つの段階に分けられる。すなわちホーム・ポジションの理解と、指の分担の理解である。
 
=== ホーム・ポジション ===
タッチ・タイピング触指打鍵では両手の指10本のうち、両親指を除いた8本の指を主に使用し、親指はスペースバー(および日本語キーボードでは変換/無変換キーなど周辺のキー)を押すときに使用する。
 
まず最初に、英字入力やローマ字入力の場合には自分の左手人差指をキー「F」に、右手人差指をキー「J」に置く。そして左手の中指、薬指、小指を「D」、「S」、「A」の位置、右手の中指、薬指、小指を「K」、「L」、「;」へとそれぞれ置く。かな入力の場合には、左手の小指から人差指の順に「ち」、「と」、「し」、「は」、右手の人差指から小指の順に「ま」、「の」、「り」、「れ」に置く。
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英字でもかなでも右手小指の受け持つキーが他の指に比べて多い。これは、キーボードの右端へキーが追加されてきた歴史による。
 
打鍵姿勢は、キーボードを机のやや手前に置き、ホーム・ポジションに自然に指を置ける位置で手首の付け根を浮かす<ref group="注">{{efn|習字の練習と同じである。</ref>}}。なお、机とキーボードの段差により、書類作成時より差尺が大きくなる。その分、椅子の位置を上げて調整する。
 
打鍵する以外の指は常にホーム・ポジションに置き、打鍵が終わった指はホーム・ポジションに戻す。タッチ・タイピングではホーム・ポジションを常に把握するため、両手ともいずれかの指はホーム・ポジションに残しておく。
 
タッチ・タイピング触指打鍵の習得にかかる期間は個人差や練習方法の違いによる差が大きい。タイピングのゲームなどは運指の練習(1本の指の動きによる運動)は行わず、キーボードのキーの位置を覚えるだけなので、習得にかかる時間が長くなる。
 
タッチ・タイピング触指打鍵はキーの位置を目で追うことができないため、目で見て覚えることは無意味である。キーの位置は指の形から覚えることになる。
 
学校学習などでは運指及び指によるキーの位置把握に1週間(7日間)、かな英数字記号まじり文が普通に打てる(10分間600文字)まで1か月程度の計画で行う。
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== 脚注 ==
=== 注釈 ===
{{notelist}}
{{Reflist|group="注"|}}
=== 出典 ===
{{Reflistreflist}}
 
== 参考文献 ==
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*[[Dvorak配列]]
 
{{DEFAULTSORT:しよくしつちたいひ}}
[[Category:タイピング]]
[[Category:文書作成]]