「モーニングコート」の版間の差分

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なお、今日では上着のラペルはピーク・ラペル、胸のボタンは1つが一般的だが、古写真や20世紀初頭を舞台とした作品(ドラマ「ダウントン・アビー」など)ではノッチ・ラペルのものや、胸のボタンが2つ以上のものも見られる。ノッチ・ラペルのものは今日でも欧米の王室の結婚式などで着用されることがある。
また、通常のボタンのほかに「拝みボタン」と呼ばれるボタンが付いたものもある(このような仕様の上着は英語ではLink-front coatと呼ばれる)。日本では慶事のみに使用するボタンであると説明されることもあるが、実際にはそのような決まりはない。
 
ウエストコート(ベスト)について、上着と同じ黒や灰色(ダヴ・グレーなど)のほか、水色系の色(ダック・エッグ・ブルーなど)や黄色系の色(バフなど)といった色も欧米を中心に広く用いられており、特に王室などではダブル・ブレストのものがよく用いられている。シングルブレストの場合、ボタンの数は5つないし6つが一般的。ダブルブレストの場合は下に行くにつれ狭まっていく(逆八の字型に並んだ)6つボタン3つ掛けが一般的。
 
トラウザーズについて、縞が入ったグレーのトラウザーズ(いわゆるコールズボン)を着用するのが伝統的であるが、グレーの千鳥格子(ハウンズトゥース)やヘリンボーン、グレンチェック、あるいは無地のトラウザーズを用いる場合もある。上着がグレーの場合は共地のものを用いるのが普通
ちなみにコールズボンの「コール」とは、「コーデュロイ」が訛った「コール天」に由来するため、日本独自の呼称である。英語ではフォーマル・ストライプド・トラウザーズ(Formal striped trousers)とか、単にフォーマル・トラウザーズ(Formal trousers)と呼ばれる。柄の名前からカシミア・ストライプド・トラウザーズ(Cashmere striped trousers)と呼ばれたり、スポンジバッグ・トラウザーズ(Spongebag trousers)などと呼ばれることもある。