「ダ・カーポ (演奏記号)」の版間の差分

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'''ダ・カーポ'''(da([[イタリア語]]:'''Da capo)'''、「冒頭から」の意)は、[[西洋音楽]]における、[[楽譜]]上の[[演奏記号]]の一種。この記号の箇所から[[曲]]の冒頭へと戻る指示を意味し、時には「D.C.」と略記される。
 
== 語源・歴史 ==
当時[[バロック音楽|バロック]]頃以降の[[楽譜において]]では、主に[[イタリア語]]が[[共通語]]としてそこに書き添えられてきたためいるがこれ「ダ・カーポ」もイタリア語に由来する音楽用語である。イタリア語“capo”は英語“head”に該当し、第一義的に、体の一部としてのでは「頭」を意味するが、日本語においても「冒'''頭'''」という語があるように、この“capo”も「はじめ」という意味で日常的に使用される一般的な単語である。イタリア語“da”は英語“from”に該当するため「~から」という意味なので、この2語を合わせると、“da capo”=“from head”、すなわち「頭から(演奏せよ)」という意味のイタリア語の書き込みしか過ぎ
 
[[クラシバロック音楽|バロック]]においての頃多用されたが、[[古典派]]の時代から徐々に、楽譜の一区間をそのまま繰り返すことよりも、変奏したり展開したりなどによって音楽の進展をより求めるようになったため、この記号が用いられることが非常に少もあまり多くなくなっていった。[[ロマン派]]以降においては[[現代音楽|現代]]に至るまで滅多に見かけ使用されることは少いものであるかったが、[[ポピュラー音楽]]においては現在でもよく見かけ使われる一般的な記号である。
古い音楽の中には多く用いられ、よく、「A+B+A'」の[[3部形式]]における[[トリオ]](中間)部分の後にこの記号が置かれた。繰り返した後は、“fine”([[フィーネ]]=end)か、もしくは[[フェルマータ]]記号[[画像:Fermata001.png]]が記されている箇所において曲を終えることとされる。また、その際には、特に注意書きがない場合であっても、伝統的に繰り返し記号([[画像:反復開始001.png]] [[画像:反復終了001.png]])は無視して進めることとされる。時に、“da capo al fine”と丁寧に記されている場合さえもある。イタリア語“al”は“a + il”の結合型で、英語“to + the”に該当するため、“da capo al fine”=“from head to the end”=「頭から おわり(と書いてあるところ)まで (演奏せよ)」という意味になる。
 
== 用法 ==
[[クラシック音楽]]においては、[[古典派]]の時代から徐々に、楽譜の一区間をそのまま繰り返すことよりも、変奏したり展開したりなどによって音楽の進展をより求めるようになったため、この記号が用いられることが非常に少なくなった。[[ロマン派]]以降においては、現代まで滅多に見かけることがないものであるが、[[ポピュラー音楽]]においては現在でもよく見かける一般的な記号である。
古い音楽の中には多く用いられ、よく、「A+B+A'」の[[3部形式]]([[複合三部形式]])における[[トリオ]](中間)の後にこの記号が置かれた。繰り返した後は、“fine”([[“fine”(フィーネ]]=end)、「終結」の意)か、もしくは[[フェルマータ]]記号[[画像:Fermata001.png]]が記されている箇所において曲を終えることとされる。また、その際には、特に注意書きがない場合であっても、伝統的に繰り返し記号([[画像:反復開始001.png]] [[画像:反復終了001.png]])は無視して進めることとされる。時に、“da capo al fine”と丁寧に記されている場合さえもある。イタリア語“al”は“a + il”の結合型で英語“to + the”に該当直訳するため、“da capo al fine”=“from head to the end”=「頭から おわり(と書いてあるところ)まで (演奏せよ)」という意味になる。
 
曲頭ではなく曲中の箇所へ戻りたい場合には、[[ダル・セーニョ|dal segno(ダル・セーニョ)]]を指示する。
 
曲頭ではなく曲中の箇所へ戻りたい場合には、[[ダル・セーニョ|dal segno(ダル・セーニョ)]]を指示する。
 
[[Category:記譜法|たかほ]]