「性的同意」の版間の差分

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1990年代後半以降、性的同意に関する新たなモデルが提案されてきた。とりわけ、デヴィッド・S・ホールが「他者によって提案されたり行われたりした事柄を、自発的に承認すること」、「許諾すること」、「意見や感情について賛成すること」と定義している、「イエスはイエスを意味する」といった積極的な同意のモデルが進展した<ref name=Hall/>。S・E・ヒックマンとC・L・ミューレンハードは、性的同意とは「言語を介して、もしくは言語以外の手段を介して、性的な活動を行うことへの意欲を示すコミュニケーション」であるべきだ、と述べている<ref>Hickman, S.E. and Muehlenhard, C.L. (1999) '"By the Semi-mystical Appearance of a Condom": How Young Women and Men Communicate Sexual Consent in Heterosexual Situations', The Journal of Sex Research 36: 258–72.</ref>。「イエスはイエスを意味する」または「ノーはノーを意味する」といったモデルにおいては、性的同意にまつわる個々の基本的な状況が必ずしも認識されているわけでないことから、積極的な同意は限定されることがある<ref name=Roffee>{{cite book|title=Roffee James A., 'When Yes Actually Means Yes: Confusing Messages and Criminalising Consent' in Rape Justice: Beyond the Criminal Law eds. Powell A., Henry N., and Flynn A., Palgrave, 2015|pages=72–91|doi=10.1057/9781137476159_5|chapter = When Yes Actually Means Yes|year = 2015|last1 = Roffee|first1 = James A.|isbn=978-1-349-57052-2}}</ref>。
 
Youtubeで性教育動画チャンネルを配信している、助産師の大貫詩織は、著書の中で性的同意について『「断っても大丈夫」という環境』『対等な関係性』『一回の同意で全てに同意するということではない』と要素を説明し、「性的同意を確認する責任はアクションを起こそうとする側にあり、お互いに安心感のある関係を築くことが必要」だと主張している<ref>* {{cite book|first=大貫詩織|last=シオリーヌ|title=CHOICE 自分で選び取るための「性」の知識|publisher=イースト・プレス|date=December 2020|pages=082-087|isbn=978-4781619378}}</ref>。
 
Youtubeで性教育動画チャンネルを配信している、助産師の大貫詩織は、著書の中で性的同意について『「断っても大丈夫」という環境』『対等な関係性』『一回の同意で全てに同意するということではない』と要素を説明し、「性的同意を確認する責任はアクションを起こそうとする側にあり、お互いに安心感のある関係を築くことが必要」だと主張している<ref>* {{cite book|first=大貫詩織|last=シオリーヌ|title=CHOICE 自分で選び取るための「性」の知識|publisher=イースト・プレス|date=December 2020|pages=082-087|isbn=978-4781619378}}</ref>。
 
== 脚注 ==