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=== ヘイトスピーチ・中傷まとめ ===
フリーライターの[[李信恵]]がまとめサイト『保守速報』に差別的な中傷まとめを掲載されて名誉を傷つけら毀損されたとして『保守速報』の管理人を訴えたヘイトスピーチ裁判で、[[大阪地判所]]は200万円の損害賠償を命じる判決を下した。『保守速報』側は「情報を転載してまとめただけで違法性はない」と主張していたが判決で森田浩美裁判長は「管理人によって表題の作成や情報量の圧縮、文字の強調によって内容を効果的に把握できるようになった」と指摘した。そして引用元とは独立して、保守速報自体が[[日本国憲法13条]]が認める[[人格権]]を侵害した、と結論づけた<ref>[http://www.asahi.com/articles/ASKCJ552TKCJPTIL01D.html 「保守速報」の記事掲載、差別と認定 地裁が賠償命じる] 朝日新聞 2017年11月16日</ref>。過去には中傷記事をネット掲示板に転載し名誉毀損に認定された例はあったが、このようなまとめや転載で実際に損害賠償請求が認められたのは『保守速報』への裁判が初の事例となった<ref name="hosyu"/>。
 
『保守速報』への賠償命令判決は、まとめサイトであっても責任は免れない、責任が重くなることもあるということを明らかにしたため、画期的であると言われている<ref>[https://www.bengo4.com/internet/n_6990/ 「保守速報」賠償命令...判決で「まとめただけだから悪くない」がデマだと明らかに] 弁護士ドットコム 2017年11月19日</ref>。
 
『保守速報』は判決に対して控訴をしていたが二審の[[大阪高等裁判所]]でも敗訴した。原告弁護団は「その悪質性について、非常に厳しく断罪をした」と評価をしている<ref name="Buzz20180628">[https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/hoshusokuho4?utm_term=.kpnzAxdeb#.voV4BgqEL 保守速報、高裁でも敗訴。在日女性への差別を認定] BuzzFeed Japan 2018年6月28日</ref>。[[最高裁判所でも敗訴が確定 (日本)|最高裁判所]]第三[[小法廷]]は、被告の上告を棄却、200万円の損害賠償200万円の支払いを命じる大阪高裁判決が[[確定判決|確定]]した<ref>[https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/hoshusokuho7 保守速報の敗訴、最高裁で確定。在日女性への差別を認定、「まとめサイト」の新たな判例に] BuzzFeed Japan 2018年[[12月12日]]</ref>。
 
大阪市は全国初の[[ヘイトスピーチ条例]]を施行。まとめサイトへの意見書が2件提出されたため、ヘイトスピーチ審査会で「まとめサイト」の記事はヘイトスピーチに当たるかどうかを検討。1件は記事自体が在日韓国人・朝鮮人に対する一層の差別や迫害・暴力を煽っているとして認定。もう1件は表現の自由と照らし合わせコメント欄も判断材料に使い検討した結果、差別的なコメントの投稿を煽っておりヘイトスピーチに当たると認定した。なおヘイトスピーチ審査会ではサイト側にも連絡と取ったが氏名や住所などの回答はなかった。ヘイトスピーチ認定された後は、プロバイダー側に削除を要請をする<ref>[http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1810/05/news129.html 「まとめサイト」を初めてヘイト認定へ 「コメント欄」も判断材料に 大阪市] ねとらぼ 2018年10月6日</ref>。ヘイトスピーチ抑止条例では有識者でつくる審査会と市がヘイトスピーチと認定した場合ヘイトスピーチを行った個人や団体の名前を公表されることになっており『保守速報』の管理人の名前「栗田香」を公表した<ref>[https://buzzap.jp/news/20191227-hosyusokuho-kurita-kaoru/ 「保守速報」管理人・栗田香の名前を大阪市が公表、ヘイトスピーチと正式認定] buzzap 2019年10月22日</ref>。