「弦楽四重奏曲第1番 (ショスタコーヴィチ)」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
m Botによる: {{Normdaten}}を追加 |
Allegertto (会話 | 投稿記録) 全体的な加筆 |
||
1行目:
{{Portal クラシック音楽}}
'''弦楽四重奏曲第1番 ハ長調
== ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲 ==
[[20世紀]]最大の[[交響曲]]作曲家として知られるショスタコーヴィチだが、大勢の聴衆を前に演奏される交響曲の作曲については常に共産党政府の批判にさらされ、自由な作曲活動は制限されなければならなかった。一方、ショスタコーヴィチが生涯にかけて取り組んだもう一つのジャンル
== 第1番作曲の背景 ==
わずか19歳で『[[交響曲第1番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第1番]]』([[1925年]])を発表し、音楽界に鮮烈なデビューを果たしたショスタコーヴィチだが、弦楽四重奏曲の発表は遅く、最初の作品である本作が発表されたのは1938年、作曲者が32歳のときであ
[[1936年]]に受けたソ連共産党機関紙「[[プラウダ]]」からの批判([[プラウダ批判]])を、[[1937年]]に『[[交響曲第5番 (ショスタコーヴィチ)|交響曲第5番]]』を発表することによりようやく挽回したショスタコーヴィチだが、受けた精神的痛手はよほど大きかったらしく、多作家のショスタコーヴィチにしては珍しく、『交響曲第5番』の作曲後は数ヶ月
初演は1938年[[10月10日]]にグラズノフ弦楽四重奏団により[[レニングラード]]で行われ、同年[[11月16日]]にはベートーヴェン弦楽四重奏団によって[[モスクワ]]初演も行われた。特に、ベートーヴェン弦楽四重奏団とはこの初演以降、生涯に渡って親交を深め、[[弦楽四重奏曲第2番 (ショスタコーヴィチ)|第2番]]から[[弦楽四重奏曲第14番 (ショスタコーヴィチ)|第14番]]までの作品の初演を行っているほか、同弦楽四重奏団に捧げられた作品も多い。
==曲の構成==
▲演奏時間:約14分
* '''第1楽章''' [[wikt:moderato|モデラート]]
*: [[ハ長調]]、4分の3[[拍子]]、[[ソナタ形式]]。
* '''第2楽章''' モデラート
*: [[イ短調]]、4分の4拍子、[[変奏曲|変奏曲形式]]。
*: 主題と8つの変奏からなり、主題はロシア民謡風であるが、これはショスタコーヴィチ自身によるオリジナルである。
* '''第3楽章''' [[wikt:allegro|アレグロ]]・[[wikt:molto|モルト]]
*: [[嬰ハ短調]]、4分の3拍子。
*: 譜面には書かれていないが、この楽章は[[スケルツォ]]であり、[[調]]も本作の主調であるハ長調からは離れた調([[関係調|遠隔調]])の嬰ハ短調となっている。
* '''第4楽章''' アレグロ
*: ハ長調、2分の2拍子。
{{ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲}}
|