「衛星インターネットアクセス」の版間の差分

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地上通信と比較すると、全ての静止衛星通信は静止軌道までの35,786kmを往復する必要があるためにレイテンシが高くなる。光速であったとしても、この遅れは大きなものになり、他の全ての遅れを無視しても約250ミリ秒となる<ref>[http://www.its.ohiou.edu/kruse/publications/aiaa96.pdf Data Coomunications Protocol Performance on Geo-stationary Satellite Links (Hans Kruse, Ohio University, 1996)]{{リンク切れ|date=2019年3月}}</ref>。衛星は空の一点にいるため、遅れの最小値は変化する。衛星が真上にある場合は239.6ミリ秒、地平線近くにある場合は279.0ミリ秒となる<ref>Roundtrip latency numbers are from RFC 2546, Section 2: Satellite Characteristics</ref>。
 
インターネットのパケットにとって、応答を受け取るまでにこの遅れは2倍になり、それが理論的な最小値となる。その他の遅れの要因を考えると、ユーザから[[インターネットサービスプロバイダ|ISP]]までの片方向のレイテンシが500ミリ秒から700ミリ秒、ユーザに返るまでの合計の[[ラウンドトリップタイム]] (RTT) が1000ミリ秒から1400ミリ秒となる。これは、ほとんどのダイヤルアップ接続の150ミリ秒から200ミリ秒、[[ケーブル]]や[[VDSL]]等の高速サービスの15ミリ秒から40ミリ秒という合計レイテンシよりもかなり大きい<ref>[http://rumbausa.net/downloads/rumba-satellite-wp-web.pdf See Comparative Latency of Internet Connections in Satellite Internet Connection for Rural Broadband, page 7 (RuMBA White Paper, Stephen Cobb, 2011)]{{リンク切れ|date=2019年3月}}</ref>。
 
静止衛星ではレイテンシを減少させる方法はないが、TCP accelerationを用いて送信側と受信側の間のフィードバックループを分割することで、パケット当たりのRTTを短くすることができる。この技術は新しい衛星インターネットサービスには通常用いられている。