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'''ムシ川'''は、[[ハイデラバード]]を東西に貫流する河川。5つの主要な橋で[[ハイデラバード|チャール・ミナール]]のある旧市街（オールド・シティー）と結ばれている。南岸にはチャール・ミナール、[[ハイデラバード|マッカ・マスジド]]、[[ハイ・コート]]、[[サラジャン博物館]]があり、北岸には壮麗な[[オスマーニアー市民病院]]がある。現在は、水量の少ない穏やかな流れの川であるが、記録されているだけでも数度大氾濫をおこしている。最初の記録は、[[ハイデラバード]]の創設者である[[ハイデラバード|クトゥーブ・シャーヒー王国]]の時代に既に残されている。また、同王国が[[1956年]]に[[アウラングゼーブ]]軍に包囲された時にも、大氾濫がおこり包囲軍にかなりの被害がでたと記されている。[[1820年]]の大氾濫では、数百もの家屋が水没している。[[1908年]][[9月28日]]の大氾濫は特に悲劇的なもので、2000近くもの家屋が押し流され、ムシ川両岸は、無数の死体や残骸で燦々たる様相であったと記録されている。これは、1日420mmという大豪雨のために、川の水位が33mあるいはそれ以上にまで上昇したことが原因である。[[ニザーム藩王国|ニザーム]]家は、[[軍]]と[[警察]]による救援所をハイデラバードの10箇所に開設して、水害被害者の救済にあたった。また、このような破滅的な氾濫を防ぐために、ニザーム家は川の両岸の堤防を高く、また強固にするとともに、オスマンサガール、ヒマラヤットサガールという貯水湖を建設した。
ムシ川南岸のオ－ルド・シティーにある古い警察署では、当時の状況を示すよすがが今も残されているという。それは、警察署建物に記された氾濫水位の最高到達点を示すH.F.L（Height of Flood Level）の文字である。
[[Category:インドの河川|むし]]
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