「ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ」の版間の差分

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名前の由来、コークスクリューほか
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'''ラグナ・セカ'''(''WeatherTech Raceway Laguna Seca, ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ'')は[[アメリカ合衆国]]の[[カリフォルニア州]][[モントレー]]にある[[サーキット]]。ラグナ・セカとは『乾いた内海』の意
[[Image:Horag Corkscrew.jpg|thumb|right|250px|サーキット名物の"コークスクリュー"]]
 
'''ラグナ・セカ'''(''WeatherTech Raceway Laguna Seca, ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ'')は[[アメリカ合衆国]]の[[カリフォルニア州]][[モントレー]]にある[[サーキット]]。ラグナ・セカとは『乾いた内海』の意。
ラグナ・セカとは[[スペイン語]]で「乾いた湖」(英語でdry lake)の意<ref name="INDYCAR">{{Cite web |title=WeatherTech Raceway Laguna Seca Race2 |url=https://www.indycar.com/Schedule/2020/Indy-Pro-2000/Laguna-Seca-Race2 |website=INDYCAR.com |date=2020 |accessdate=2021-04-12}}</ref>。この場所にはかつて湖があり、干上がった湖の周りにコースが造られた<ref name="INDYCAR"/>。
 
== 概要 ==
[[ファイル:LagunaSecaOriginal.svg|thumb|left|120px|1987年までの旧レイアウト]]
[[1957年]]に造られ、15m近くの高低差を下るS字シケイン'''「コークスクリュー」'''で知られる(図の7・8・8Aにかけての区間)。[[1987年]]に現在のコースレイアウトに改修された。高低差が300[[フィート]](91メートル)と大きくテクニカルコーナーの多い低速サーキットである。MotoGP開催サーキットにおいては最高峰クラスで平均速度が160km/hほどであり、ドイツの[[ザクセンリンク]]と並ぶ低速サーキットである。近年は[[A1グランプリ]]、[[アメリカン・ル・マン・シリーズ]]などの開催地となっている。
 
[[マツダ]]が[[2001年]]から2018年3月まで命名権を保持し、「マツダ・レースウェイ・ラグナ・セカ」としても知られていた。2018年4月からは自動車用品メーカーでUSCC([[ユナイテッド・スポーツカー選手権]])のタイトルスポンサーも務めるウェザーテックが命名権を得ている<ref>[https://www.as-web.jp/overseas/353571?all 2018.03.27 ラグナ・セカ、マツダとのスポンサー契約を3月31日で終了。新たな命名権はウェザーテックが獲得 AUTOSPORT WEB]</ref>。また同年[[レクサス]]とパートナーシップを結び、オフィシャルカーに[[GS F]]が指定された<ref>[http://www.weathertechraceway.com/lexus-named-official-luxury-vehicle-weathertech-raceway-laguna-seca NEWS MAY 1, 2018 LEXUS IS NAMED OFFICIAL LUXURY VEHICLE OF WEATHERTECH RACEWAY LAGUNA SECA]</ref>
 
== コークスクリュー ==
[[Image:Horag Corkscrew.jpg|thumb|rightleft|250px220px|サーキット名物の"コークスクリュー"]]
コース中間部のターン5から丘陵を上っていき、ターン7辺りで最高地点を通過した後一気に下りながら左(ターン8)・右(ターン8a)・左(ターン9)と切り返す。このジェットコースターのようなダウンヒル区間(公式にはターン8とターン8a)を'''[[コークスクリュー]]'''と呼び、当サーキットの名物コーナーとして知られている。下り[[勾配]]はターン8のエイペックスで12%、ターン8aのエイペックスで18%。ターン8入口からターン8a出口までの450フィート(137メートル)の距離で59フィート(18メートル)降下する<ref>{{Cite web |title=WeatherTech Raceway Laguna Seca |url=https://www.co.monterey.ca.us/government/government-links/weathertech-raceway/laguna-seca-recreation-area/track#show |website=official site |date= |accessdate=2021-04-12}}</ref>。
 
ターン7手前の登り坂でブレーキングを開始する時点では空しか見えず、ターン8への侵入も曲がりながら下っていくので先が見通せない<ref>{{Cite web |title=LAGUNA SECA 海外サーキットガイド |url=https://dunlop-motorcycletyres.com/circuit/foreign/lagunaseca.html |author=[[上田昇]] |website=DUNLOP |date= |accessdate=2021-04-12}}</ref>。オートバイのライダーは前方荷重が懸かりながら加速しつつ、左右に素早く体重移動を繰り返す。[[フレディ・スペンサー]]などトップライダーは[[ウィリー]]しながら切り返すというテクニックを駆使していた。
 
コークスクリューでの追い抜きは著名な成功例がある。
*[[1996年のインディカー・シーズン|1996年のインディカー・シリーズ]]最終戦のファイナルラップトップを走る[[ブライアン・ハクスクリューにおタ]]を追かける[[アレッサンドロ・ザナルディ]]が[[ブラ、ターン8の・ハータ]]パスした。これは突き、ターン88aをショートカットするもしながら優勝した。こで、アクションは「ザ・パス(The Pass)」<ref>{{Cite web |title=“The Pass” occurred 20 years ago today, when Zanardi passed Herta (VIDEO) |url=https://motorsports.nbcsports.com/2016/09/08/the-pass-occurred-20-years-ago-today-when-zanardi-passed-herta-video/ |website=NBC Sports |date=2016-09-08 |accessdate=2021-04-12}}</ref>と称賛された。翌年以降同区間におけるオーバーテイクは禁止となっている<!-- ゴンサロ・ロドリゲスの死亡事故時は既に追い抜き禁止の看板が掲げられており、関連性はないと思われます。 -->。
*2輪レースでは、[[2008年のロードレース世界選手権|2008年のMotoGP]]において、[[バレンティーノ・ロッシ]]が[[ケーシー・ストーナー]]と抜きつ抜かれつのバトルを展開し、ザナルディと同じ走行ワイドラインで[[ケーシー・ストーナー]]をパスした<ref>[http://www.youtube.com/user/MotoGP#p/search/0/sfPM77TsGaA YouTube - Rossi-Stoner Laguna Seca 2008 battle]</ref>。ウィニングランでロッシはコークスクリューにマシンを停め、路面にキスをした
*[[2013年のロードレース世界選手権|2013年のMotoGP]]では、MotoGPクラスルーキーの[[マルク・マルケス]]がロッシのお株を奪うような抜き方で優勝した。
 
== その他 ==
*[[ロードレース世界選手権]]は[[1988年のロードレース世界選手権|1988年]]から[[1994年のロードレース世界選手権|1994年]]まで[[アメリカグランプリ (ロードレース)|アメリカGP]]が開催されていたが、ランオフエリアの狭さなど安全面の懸念があった。[[1989年のロードレース世界選手権|1989年WGP500]]の500クラスにおいて、フィニッシュ後のクールダウンラップ中にコース上でバーンアウトを披露していた[[ケビン・マギー]]に[[ババ・ショバート]]が追突、ショバート重傷を負い引退を余儀なくされた。また[[1990年のロードレース世界選手権|翌年のWGP500]]の500ccクラスでは、今度はマギーがレース中に同じ場所で転倒、生死の境をさまよう重傷を負った[[2005年のロードレース世界選手権|2005年]]のレースカレンダーに復帰するにあたり、[[ヤマハ発動機]]がサーキット改修費用を提供して支援した。
*[[1996年のインディカー・シーズン|1996年のインディカー・シリーズ]]最終戦のファイナルラップに、コークスクリューにおいて[[アレッサンドロ・ザナルディ]]が[[ブライアン・ハータ]]をパスした。これはターン8をショートカットするもので、翌年以降は同区間におけるオーバーテイクは禁止となっている<!-- ゴンサロ・ロドリゲスの死亡事故時は既に追い抜き禁止の看板が掲げられており、関連性はないと思われます。 -->。
 
*1999年のCARTでは、[[ゴンサロ・ロドリゲス]]がコークスクリューを走行中にマシントラブルに見舞われウォールに突っ込み、死亡している。
*2輪レースでは、[[2008年のロードレース世界選手権|2008年のMotoGP]]において、[[バレンティーノ・ロッシ]]がザナルディと同じ走行ラインで[[ケーシー・ストーナー]]をパスした<ref>[http://www.youtube.com/user/MotoGP#p/search/0/sfPM77TsGaA YouTube - Rossi-Stoner Laguna Seca 2008 battle]</ref>。
 
*[[2005年のロードレース世界選手権|2005年MotoGP]]のレーススケジュールに復帰するにあたり、[[ヤマハ発動機]]がサーキット改修費用を提供して支援した。
公式のコースレコードは、[[2000年のCARTシーズン|2000年のCARTシリーズ]]第16戦の予選で[[エリオ・カストロネベス]]が記録した1分7秒722である。[[2006年]][[8月20日]]に[[フォーミュラ1|F1]]マシン・[[トヨタ・TF106]]の走行が行われ、[[リカルド・ゾンタ]]のドライブによって当時の非公式コースレコードである1分6秒309のラップタイムが記録された。翌年の[[2007年]][[3月10日]]、チャンプカーのテストにおいて[[セバスチャン・ボーデ]]が1分5秒880のタイムを記録し、これも非公式ながら上記のコースレコードを塗り替えた。
**以前は[[1988年のロードレース世界選手権|1988年]]から[[1994年のロードレース世界選手権|1994年]]まで開催されていた。
 
*[[1989年のロードレース世界選手権|1989年WGP500]]において、フィニッシュ後のクールダウンラップ中にコース上でバーンアウトを披露していた[[ケビン・マギー]]に[[ババ・ショバート]]が追突、ショバートが重傷を負い引退を余儀なくされた。また[[1990年のロードレース世界選手権|翌年のWGP500]]では、今度はマギーがレース中に同じ場所で転倒、生死の境をさまよう重傷を負った。
*レースゲームに収録されることが多いコースである。[[ドリームキャスト]]の[[F355 Challenge]]や、[[PlayStation (ゲーム機)|プレイステーション]]の[[グランツーリスモシリーズ]]、[[Xbox (ゲーム機)|Xbox]]・[[Xbox 360]]・[[Xbox One]]の[[Forza Motorsport]]シリーズにコースが収録されている。
*[[2006年]][[8月20日]]に、トヨタの[[フォーミュラ1|F1]]マシン・[[トヨタ・TF106|TF106]]の走行が行われ、[[リカルド・ゾンタ]]のドライブによって当時の非公式コースレコードである1分6秒309のラップタイムが記録された。
 
**翌年の[[2007年]][[3月10日]]、チャンプカーのテストにおいて[[セバスチャン・ボーデ]]が1分5秒880のタイムを記録し、これも非公式ながら上記のコースレコードを塗り替えた。
*[[1987年]][[9月17日]]、当時の[[ローマ教皇]]である[[ヨハネ・パウロ2世 (ローマ教皇)|ヨハネ・パウロ2世]]が、当地にて[[ミサ]]を行なった。この時の聴衆の規模は、約7万2000人であった<ref>[http://sloblogs.thetribunenews.com/slovault/2009/05/13/pope-john-paul-ii-leads-mass-at-laguna-seca-california/ Pope John Paul II leads mass at Laguna Seca, California | Photos from the Vault]</ref>。
**公式のコースレコードは、[[2000年のCARTシーズン|2000年のCARTシリーズ]]第16戦の予選で[[エリオ・カストロネベス]]が記録した1分7秒722である。
 
*レースゲームに収録されることが多いコースである。[[ドリームキャスト]]の[[F355 Challenge]]や、[[PlayStation (ゲーム機)|プレイステーション]]の[[グランツーリスモシリーズ]]、[[Xbox (ゲーム機)|Xbox]]・[[Xbox 360]]・[[Xbox One]]の[[Forza Motorsport]]シリーズにコースが収録されている。
== 脚注 ==
*[[1987年]][[9月17日]]、当時の[[ローマ教皇]]である[[ヨハネ・パウロ2世 (ローマ教皇)|ヨハネ・パウロ2世]]が、当地にて[[ミサ]]を行なった。この時の聴衆の規模は、約7万2000人であった<ref>[http://sloblogs.thetribunenews.com/slovault/2009/05/13/pope-john-paul-ii-leads-mass-at-laguna-seca-california/ Pope John Paul II leads mass at Laguna Seca, California | Photos from the Vault]</ref>。
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== 関連項目 ==
{{Commonscat|WeatherTech Raceway Laguna Seca}}
* [[アメリカグランプリ (ロードレース)]]
* [[モータースポーツ]]
* [[サーキットの一覧]]
* [[アレッサンドロ・ザナルディ]]
 
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
*[httphttps://www.laguna-secaco.commonterey.ca.us/government/government-links/weathertech-raceway MazdaWeatherTech Raceway Laguna Seca(英語版)Seca]
 
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{{インディカー・シリーズのサーキット}}
{{ロードレース世界選手権のサーキット}}
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{{DEFAULTSORT:らくなせか}}
[[Category:カリフォルニア州の競技場]]
[[Category:アメリカ合衆国のサーキット]]
[[Category:ロードレース世界選手権のサーキット]]
[[Category:カリフォルニア州の競技場]]
[[Category:モントレー]]
[[Category:マツダのスポーツ活動]]