削除された内容 追加された内容
m セクションリンク切れ1点の修正
タグ: 2017年版ソースエディター
編集の要約なし
23行目:
 
== 概要 ==
[[アニメ]](anime)と、歌、曲を意味するソング(song)を組み合わせた新語または造語の[[英語圏]]で使用されない[[和製英語]]。[[レコード]]、[[コンパクトディスク|CD]]の販売や[[インターネット]]音楽配信]]において、主にアニメと分類されるジャンルの曲を指す。
 
アニメ作品で使用される主題歌・挿入歌・イメージソング以外にも、インスト曲や[[バックグラウンドミュージック|BGM]]、そして[[ゲーム]]・[[ラジオドラマ]]・[[ドラマCD]]・[[特撮]]などの曲、さらには[[声優]]のオリジナル曲もアニメソングと称されることがある。例えば、[[日本コロムビア]]の該当カテゴリは [http://columbia.jp/animex/ 「アニメ・特撮」] である。また、特撮に限定した「特撮ソング(特ソン)」という呼称もある<ref>[[#資料・参考文献]]節を参照。</ref>。
29行目:
 
== 主題歌 ==
[[主題歌]]は[[映画音楽]]や[[テレビ映画]]で存在していたが、日本のアニメにおいては[[1963年]]元旦に放送開始された「[[鉄腕アトム]]」が最初期とされている。[[童謡]]のように[[歌詞]]に主人公の活躍やストーリー展開を散りばめて作品イメージを連想させるスタイルは事実上のアニメソングの基本形となり、「[[トムとジェリー]]」など外国アニメの日本版主題歌や、2020年代現代までの[[子供向けアニメ]]や[[特撮作品]]で継承されている。
商業用[[テレビアニメ]]放送開始時から、タイトルや歌詞に作品名・キャラクター名が挿入されているものがシリーズ通して使用された。
 
黎明期のテレビアニメ主題歌は、[[CMソング]]で活躍していた[[児童合唱|児童合唱団]]俳優(声優)、成人歌手[[コーラス・グループ]]が歌ったものが多かった<ref name="yomi_710715">「売れる売れるレコード 子ども向きのテレビ番組主題歌」『[[読売新聞]]』1971年7月15日付夕刊、7頁。</ref>。1968年に[[流行歌]]手後、[[1960年代石川進]]末〜が歌う「[[1970年代オバケのQ太郎]]に入るとアニメソングを活動の主体とする'''アニメソング1969年に[[森本英世]]が手'''う「[[タイガーマスク|行け!タイガーマスク]]」登場作品の人気から200万枚以上のレコード売上を達成した。
 
[[1960年代]]末〜[[1970年代]]に入ると[[日本コロムビア]]で子供向け音楽を統括する学芸部が制作体制を強化し、[[水木一郎]]、[[堀江美都子]]、[[大杉久美子]]などアニメ主題歌を活動の主体とする'''アニメソング歌手'''が登場。主題歌以外の挿入歌やキャラクターの声優が歌唱したイメージソングを収録したLPアルバムやシングルレコードが企画・発売されるようになる。[[ささきいさお]]が歌う「[[宇宙戦艦ヤマト]]」が200万枚以上、「[[アルプスの少女ハイジ (アニメ)]]」の主題歌「[[おしえて]](歌:伊集加代)」と「[[キャンディ・キャンディ]](歌:堀江美都子)」がそれぞれ100万枚以上のレコード売上を達成した。1975年より[[タイムボカンシリーズ]]で[[JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント]]がアニメソングに注力するようになる。
[[1980年代]]前半に放送された『うる星やつら』で、およそ1クールでオープニング・エンディング曲を変える試みを行った。これがレコード会社に大きなビジネスチャンスとなり、以後の作品においては1〜2クールで変える作品が多くを占めるようになる。
 
1979年8月に公開された[[アニメーション映画]]の主題歌である「[[銀河鉄道999 (ゴダイゴの曲)]]」は[[ゴダイゴ]]が歌唱したアニメソングであったが、[[シティ・ポップ]]な楽曲やアーティストの人気もあり120万枚のレコード売上を達成した。
1980年代からはレコード会社のタイアップ戦略が始まり、ソニーミュージックグループ・エイベックス・グループ・ビーイングなどの新人セールスの重要な要素の一つとなる。作品固有名詞が含まれる曲は徐々に減少し、楽曲でアニメを語ることは困難になりつつある。
 
[[1981年]]10月から4年半放送された『[[うる星やつら]]』の主題歌「[[ラムのラブソング]]」は、作品の人気と当時流行していた[[テクノポップ]]の曲調が相まって[[ポニーキャニオン|キャニオンレコード]]初の50万枚を超えるレコード売上を達成。芸能事務所の[[キティ・フィルム|キティ]]グループがアニメーション製作も行い、作曲の[[小林泉美]]、歌手の[[松谷祐子]]ともにキティのアーティストであった。1983年にアニメの制作体制が変更してからはキティ主導で2クールごとにオープニング・エンディング曲と歌手の交代を行った。これによって同作の中心的な視聴者である[[ティーエイジャー]]や[[おたく]]層に向けて、キティが手掛けたアイドルやバンドの認知度向上とレコードの購買につながることを見い出し、後の「[[みゆき]]」や「[[タッチ]]」などでキティレコードとポニーキャニオンが自社所属の新人歌手で踏襲するようになる。「[[ラムのラブソング]]」以降のハイティーン向けのアニメ作品では、物語やキャラクターを連想させる歌詞はありながら、キャラクターの名前は含まない[[流行歌]]志向の楽曲へ変化を遂げていく。「[[愛をとりもどせ!!]]」や「[[シティーハンター (アニメ)]]」シリーズなどでこの傾向は顕著になっていく。
 
1980年代まで主題歌の制作は、製作権を有するテレビ局・[[広告代理店]]やアニメ制作会社が懇意のレコード会社や[[音楽出版]]社に番組のイメージなどを共有させ、配下のディレクターや作家によって書き下ろされるスタイルであったが、1993年に[[テレビ朝日ミュージック]]がテレビドラマの主題歌と同じ手法で「[[SLAM DANK]]」の主題歌に[[ビーイング]]がストックしていた「[[君が好きだと叫びたい]]」のタイアップを提案し採用された結果、ビーイングアーティストのファンと原作・アニメファン双方で支持されて160万枚のCD売上を記録。これ以降、レコード会社の新人セールスの要素の一つと認識され、放送局系の音楽出版社が番組制作会社とレコード会社との間で主題歌制作の出資や仲介を行うようになった。
 
個別作品の楽曲に関しては、