「勇者エクスカイザー」の版間の差分

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『'''勇者エクスカイザー'''』(ゆうしゃエクスカイザー、Brave Exkaiser/Brave Fighter Exkaiser)は、[[1990年]][[2月3日]]から[[1991年]][[1月26日]]まで、[[テレビ朝日]][[オールニッポン・ニュースネットワーク|系列]]で全48話が放送された、[[名古屋テレビ放送|名古屋テレビ]]・[[サンライズ (アニメ制作会社)|サンライズ]]制作の[[サイエンス・フィクション|SF]][[ロボットアニメ]]。『[[勇者シリーズ]]』の第1作目に当たる。
 
放送時間は当初1990年9月30日放送分(第33話)まで毎週土曜17:30 - 18:00であったが1990年10月6日放送分(第34話)より30分繰り上げとなる毎週土曜17:00 - 17:30(いずれも[[日本標準時|JST]])に変更された
 
== 概要 ==
本作品は、それまで[[名古屋テレビ土曜夕方5時30分枠のアニメ|土曜17時台後半の名古屋テレビ・サンライズ制作のテレビアニメ枠]]で続いて来た「[[リアルロボット|リアル ロボット]]路線」から大きく方向転換し、低年齢層をメインターゲットとした「[[スーパーロボット]]路線」の作品として企画された。同時に、「子供向けのロボットものを3年」という約束で始めと監督の[[谷田部勝義]]が述懐している<ref name="dai83">{{Cite book |和書 |author=TARKUS |chapter=「PART 5 [勇者たちの足跡] アニメーション監督インタビュー 谷田部勝義」 |title=大勇者伝説 サンライズ・ロボットトイコレクション[勇者・エルドラン編] |publisher=[[メディアワークス]] |date=2007-05-15 |isbn=978-4-8402-3824-3 |page=83}}</ref>ように、本作品は企画の当初から「純粋な子供番組」が志向され、全編に亘って「複雑な設定を排除する」という姿勢が通されている<ref>{{Cite book |和書 |author=TARKUS([[五十嵐浩司 (アニメーション研究家)|五十嵐浩司]])新紀元社編集部(大野豊宏・大野智子) |date=2004-11-13 |chapter=勇者エクスカイザー THE WORLD of EXKIZER |title=勇者シリーズメモリアルブック 超勇者伝承 |publisher=[[新紀元社]] |page=26 |isbn=4-7753-0298-1 }}</ref>。本作品は幼い子供でも理解しうる、単純明快なテーマ「宝{{Refnest|group="注"|これはスポンサーの名前が「タカラ」であったことにも由来する。<ref name="dai">TARKUS編「PART 5 [勇者たちの足跡] アニメーション監督インタビュー 谷田部勝義」『大勇者伝説 サンライズ・ロボットトイコレクション[勇者・エルドラン編] 』[[メディアワークス]]、2007年5月15日、ISBN 978-4-8402-3824-3、82頁。</ref>}}(物)探し」を扱い、1話完結の基本フォーマットを通じて毎週異なる「宝物」が設定され、失いかけて初めて分かる大切な物の価値を視聴者に再認識させる作りとなっている<ref>{{Harvnb|大百科|1990|pp=145}}</ref>。同時にこのテーマは最終回のサブタイトルにもなり、エクスカイザーとダイノガイストとの最後の勝負の場において示された。この時に語られた本作品における「最後の宝物」は、後の歴代の勇者たちも最重要視する基本的な概念として、以降のシリーズに受け継がれていった
 
提供メインスポンサーである[[タカラ (玩具メーカー)|タカラ]]が手掛けた『[[トランスフォーマーシリーズ]]』の「地球の外からやって来た、宇宙人<ref group="注">本作品では、エネルギー生命体として位置づけられている。</ref>が地球の乗り物に姿を変える」要素を受け継ぎつつも、描写はそれまでの[[サンライズ (アニメ制作会社)|サンライズ]]制作のロボットアニメで培われたノウハウがふんだんに活かされている。一方で企画傾向立ち上げに際してリアルロボットの機械的フォルム、タカラから提示された「『トランスフォーマーより受け継がれ、更に洗練されたシンプル』とはあくまで異フォルムる切り口」でという条件メカニックデザインに現れている。また後続のシリーズと、谷田部や[[高松信司]](本作品では演出を担当)らも引き継がれた重要なファクターの一つと言え「主人公相談少年と勇者ロボが対等の友人関係であ末に後述す「宝探し雰囲気を最も色濃く「宇宙海賊が敵」というテーマ・コンセプトが打ちされていった<ref groupname="dai82">{{Cite book |和書 |author=TARKUS |chapter=「PART 5 [勇者たちの足跡] アニメーション監督インタビュー 谷田部勝義」 |title=大勇者伝説 サンライズ・ロボットトイコレクション[勇者・ルドラン編] |publisher=[[メディアワークスカイザ]] |date=2007-05-15 |isbn=978-4-8402-3824-3 |page=82}}</ref>。同様にトランスフォマーと速水奨は対比として、本作品のDVDに登場するロボックス解説書に寄せたコトをヒーローとして描くこと、そしてその前提から日常、即ちターゲットで、コウタある未就学児童にとってのそれ描くことが志向されている。彼らよりやや離れた友小学生を物語の芯に据え、作中においてその主公たちとロボットの交流を描いたのも、前述した「日常を未就学児童らにって理解できる範疇とするため、そしてとにかくヒーローを格好いと思わせための試みの一つでもあった</ref name="dai82" />。
 
本作品は幼い子供でも理解しうる、単純明快なテーマとして「宝{{Refnest|group="注"|これはスポンサーの名前が「タカラ」であったことにも由来する<ref name="dai82" />。}}(物)探し」を扱っており、1話完結の基本フォーマットを通じて毎週異なる「宝物」が設定され、失いかけて初めて分かる大切な物の価値を視聴者に再認識させる作りとなっている<ref>{{Harvnb|大百科|1990|pp=145}}</ref>。同時にこのテーマは最終回のサブタイトルにもなり、エクスカイザーとダイノガイストとの最後の勝負の場において示された。この時に語られた本作品における「最後の宝物」は、後の歴代の勇者たちも最重要視する基本的な概念として、以降のシリーズに受け継がれていった。また、後続のシリーズ作品にも引き継がれた重要なファクターの一つと言える「主人公の少年と勇者ロボが対等の友人関係である」雰囲気を、最も色濃く出している<ref group="注">エクスカイザー役の速水奨は、本作品のDVDボックス解説書に寄せたコメントの中で、コウタを「年の離れた友人」と評している。</ref>。
元々は単発の作品であり、次回作についての構想は無かったことが『サンライズ アニメ史』に記載されており、後番組は『[[機動戦士ガンダムF91]]』のテレビ版を予定していたが、次回作の制作が決定。勇者シリーズの基礎を築いた。
 
玩具の売り上げは、同年に放送されたテレビアニメ・特撮番組の中でもヒットし、タカラによると「今までで、一番良かった」としている。他方で、同年末には[[スーパーファミコン]]が発売され、タカラもこれを予想して関連商品の生産数量を絞ったが、年末商戦では大量の在庫が発生するなど、売上不振に陥った。この結果を受け、タカラは「ドラマ設定が大切になってくる。カッコいい、迫力がある、デザインが良いだけではもう追い付けない」という、『勇者シリーズ』の行く末を見通したかのような発言を残している<ref>トイ ジャーナル1991年2月号</ref>。もっとも、当時タカラに勤務していた漫画家の[[田中圭一 (漫画家)|田中圭一]]によると、「(関西では)年末に問屋間転送を行って調整をしたため在庫は残らなかった」とも述懐している<ref>[https://twitter.com/keiichisennsei/status/998746684510224386 田中圭一{{Twitter status2|keiichisennsei|998746684510224386|4=@keiichisennseiの2018年5月22日付]。のツイート|5=2021年4月27日}}</ref>。
 
== あらすじ ==
: 普段はラジオを受信して、情報収集を行うと共にコウタから地球の文化や文明について教わっている。ただ、地球の感性や習慣のような感覚的な部分が時には分からない(いたずらっ子のことをガイスターよりタチが悪いという意味をガイスターより悪質な犯罪者と誤解する)為、異星人の視点からコウタの悩みに対して、助言を送ることもある。第10話では警察官でありながら駐車違反の切符を切られたことがあった。
: ガイスターとの戦いを終え、地球を去る際、コウタから「また会える?」と尋ねられた時は「それは約束できない」と返答しながらもコウタとの心の繋がりも伝えた。
: 性格のモデルは[[加山雄三]]<ref>{{Harvnb|大百科|1990|pp=43}}</ref>。
:; 装備
::; ジェットブーメラン
::; 巨大カイザーソード
::: エネルギーを天に向けて発射してカイザーソードを召喚し、ドラゴンアーチェリーを左手から召喚して合体・変化させることで出現する巨大な剣。「巨大……」の名称は便宜上のもので劇中での呼称は、カイザーソードのままである。他にも「グレートカイザーソード」や「新カイザーソード」と表記することで、従来のカイザーソードと区別される場合がある。初めて使用したのはドラゴンカイザーで、その際はコウタから「おっきいカイザーソード」と呼ばれた。ダイノガイストのダイノブレードを粉砕する力を誇る。
::: なお、後述の通り単独、なりきり玩具として商品化されていたカイザーソードは当初からこの巨大カイザーソードに準拠した形状であとなている
:; 必殺技
::; サンダーフラッシュ(グレート版)
::: 合体させた巨大カイザーソードを胸のライオンから炎を放出して強化。カイザーソードから放たれた光と共に全身を金色の光に包み、巨大なエネルギーのドラゴンと共に突撃して、敵を一刀両断する。勝利後は胸のライオンが雄叫びを上げる。勇者シリーズで複数回使われた必殺技の中で、破られたことのない唯一の技であるが、例外としてガイスター基地でのダイノガイストとの戦闘の際、両者が繰り出した必殺技の威力が相殺され、両者ともにほとんど無傷であった例外ケースもある。
 
=== マックスチーム ===
: ジェット戦闘機から変形する青い巨大ロボ。
: マックスチームのリーダーで冷静沈着な性格。
: 性格のモデルは[[渡哲也]]<ref>{{Harvnb|大百科|1990|pp=83}}</ref>。玩具では合体後と同様に、マスクで顔を覆った状態で商品化されているが、アニメの実制作においては「子どもたちとのコミュニケーションを取るためには口パクをしてもらった方がわかりやすい」という考えから、合体前では口元が露出した状態に変更されている<ref name="dai83" />。
: 性格のモデルは[[渡哲也]]<ref>{{Harvnb|大百科|1990|pp=83}}</ref>。
:; 装備
::; 剣
::: 玩具に付属した剣。名称不明で劇<ref group="注" name="notuse">作は未登場使用。</ref>
::; ミサイル
::: ジェットモードで発射するミサイル。
: 声 - [[星野充昭]]
: レーシングカーから変形する黄色い巨大ロボ。
: 兄貴肌の性格で本星では多くの女の子に好かれていた。白兵戦が得意。第22話ではフーコに「素敵な男性が乗った車」と誤解され<ref group="注">そのでは婦警から駐車禁止の切符を切られそうになったがフーコの横槍のおかげで切符を切られずにすんでいる。</ref>、この一件から地球人の誤解を恐れ避けるべく、公道での走行時には運転席にダミーのドライバーを投影するようになった。地球を去る際、コウタに「姉さんに宜しくな」と告げている。
: 性格のモデルは[[柴田恭兵]]<ref>{{Harvnb|大百科|1990|pp=89}}</ref>。
:; 装備
::; 剣
::: 玩具に付属した剣。名称不明で劇中には未登場<ref group="注" name="notuse"/>
::; スクリューカッター
::: 掌より放つ、光線状の回転カッター。
:; 装備
::; 斧
::: 玩具に付属した斧。名称不明で、劇中には未登場<ref group="注" name="notuse"/>
::; ドリルキャノン
::: 背中の連装キャノン砲。
:; 装備
::; 合体剣
::: スカイマックス、ダッシュマックスの剣と、ドリルマックスの斧を合体させ物。名称不明で、劇中には未登場武器<ref group="注" name="notuse"/>
::; ドリルキャノン
::: ドリルマックスの背部のキャノン砲を手持ち銃とする。劇中では未使用<ref group="注" name="notuse"/>
::; ゴッドスライサー
::: スカイマックスの翼をブーメランとして投げつける。
::; ゴッドソニックバスター
::: 最も多用した攻撃技。胸の鳥の口が吐き出す光波をリング状にして、敵に投げ付けて縛る。基本的には敵の動きを止める技だが初陣であるグレートテットン戦では決め手になった。
::; ゴッドコズミックボンバー<ref group="注">ブレイブサーガではこの技とゴッドソニックバスターが混同され、「ゴッドコズミックバスター」と誤った名称が付けられ、続編でも変更されなかった。なおその都合上同作品での攻撃シーンのカットイン動画ではこの技名で新録されている。</ref>
::: 鳥の口から放たれる光波を球状にして、投げ付ける。敵に命中するとフィールドが形成され、相手を拘束する。メカバッタンを倒した。
::; ゴッドバードアタック
: 声 - [[菊池正美]]
: [[新幹線100系電車|100系]]新幹線から変形する青い巨大ロボ。
: グリーンレイカーの兄で弟のことは「弟よ」と呼ぶこともある。「努力のロボット」とも呼ばれており、冷静沈着な性格。しかし、グリーンレイカーが危機に陥ると冷静さを失うこともある
:; 装備
::; ブースタービームガン
:; 装備・技
::; コンバートイレイザー
::: 個人武器(トレインモード右側面の武器)を合体させた銃。劇中では未使用<ref group="注" name="notuse"/>
::; ウルトラブレストレーザー
::: 胸部から発射する光線。
|rowspan="2"|テレビ朝日系列
|先行放送
|<ref group="注">当時、関西ローカルにてテレビドラマ『[[部長刑事]]』シリーズを土曜19時30分枠台後半にて放送していた関係で、同時刻のテレビ朝日系列全国ネット番組を本番組の放送土曜17間帯で台前半にてそれぞれ放送していたことから都合上本作品も前作までと同様に金曜17:00からの時台前半にて先行放送だっが実施された。</ref>
|-
|[[広島県]]
|[[長崎県]]
|[[長崎文化放送]]
|1990年4月開局から<ref group="注">同局放送に際しては、開局は1990年日である4月1日だが、当から4月7は日曜日だった。そ後開局当日から本通常放送直前開始までの間に、既放送した分を1日2回放送するなどして消化した。その後同年4月7日放送分より、通常放送を開始対応している。</ref>
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|[[熊本県]]
::* 巨大変形 ドラゴンカイザー
::* 超巨大合体 グレートエクスカイザー(キングエクスカイザー・ドラゴンカイザーのセット)
::* カイザーソード(電池で刀身が光る、攻撃音が鳴るギミック付。なお形状は販売当初から前述の通り、作中後期の強化版の形状であったに準拠
::* カイザーブレス(劇中アクション同様の機能に加え、追加釦で音と光の付加機能付。デザインは劇中登場のものと大幅に異なる)
::* スカイマックス
:* Music fromエクスカイザーVol.2(1990年10月21日)
:* 勇者エクスカイザー 総音楽集(2004年7月22日)
:** 上記「Music fromエクスカイザー」には未収録だった楽曲も網羅した、2枚組アルバムとしてリリース。
:** 2枚組。
=== 関連書籍 ===
:* ケイブンシャの大百科415 勇者エクスカイザー大百科(1990年5月17日、[[ケイブンシャ]])