「田中真弓」の版間の差分

[[青山学院女子短期大学]]卒業{{R|青二プロダクション}}。幼少期から目立ちたがりで<ref>安藤隆啓、『声優道 名優50人が伝えたい仕事の心得と生きるヒント』株式会社主婦の友社、2019年、165頁</ref>、学生時代からは演劇にも打ち込み、学芸祭のクラス公演等などで演劇をしていたのをきっかけとして、舞台女優として身を立てる決意を固める。

女優としての活動の場を求めて、[[文学座]]、[[青年座]]等などに応募するも全て不採用だった<ref name="theanime">『ジ・アニメ』（[[近代映画社]]）1982年4月号 168ページ『声優クローズあっぷ』より。</ref>。その中で「あなたは背が低いし、小顔で、全てが小作りで舞台栄えしない。妖精や子供等など、役柄が限られてしまうから」と言われ、田中は非常に落ち込んだとの事こと<ref name="V">倉田幸雄編「今さら友だちのWA!!（田中真弓→?）」『[[アニメV]] 1994年5月号』[[学習研究社]]、1994年5月1日、雑誌01591-05、113頁。</ref>。[[フジテレビジョン|フジテレビ]]のアナウンサー試験にも応募し、最後の5人まで残ったものの、内定には至らなかった{{R|theanime}}。[[作曲家]]の[[鈴木邦彦 (作曲家)|鈴木邦彦]]の下で歌の勉強をしていた事こともあった{{R|theanime}}。ある日、[[東京]]・[[渋谷]]の、とある[[バー (酒場)|バー]]の前で歌手募集の広告を見つけ、そのバーで歌う事ことになる。たまたま、その店に来た[[テアトル・エコー]]の音響に「うちの劇団なんか合っているんじゃないかな、チビばっかりですよ」と勧められ、その付属養成所の試験を受けて合格、短大卒業後はテアトル・エコーに所属する事こととなるった{{R|theanime|V}}。

現在でも女優が本業であり、舞台<ref group="注">[[竹田えり]]・[[永井寛孝]]等らと共に立ち上げた劇団「[[おっ、ぺれった]]」を主宰している他、他の劇団の舞台にも客演している。</ref>に立つ事ことが多いが、男児のような低めの声を活かし、アニメ等などで声優業の仕事を精力的に行なっている一方で、フジテレビの『[[クイズ!ヘキサゴン 今夜はクイズパレード|クイズ!ヘキサゴン]]』等など、[[ナレーション]]の仕事も多くこなしている。

[[1980年代]]には、[[島津冴子]]とラジオ番組『[[アニメトピア]]』に2代目パーソナリティーとして出演、少し後に『[[さすがの猿飛]]』に揃って出演した。1983年から長期に渡わたり、『[[うる星やつら (アニメ)|うる星やつら]]』で、女性でありながら、格好も言葉遣いも少年の姿の[[藤波竜之介]]役を演じた事ことで大きく知名度を上げた。

代表作では熱血・元気な少年を演じる事ことが多く<ref>{{Cite web|url=https://ranking.goo.ne.jp/column/4885/|title=アニメの少年役といえば、この人!女性声優ランキング｜高山みなみ,田中真弓,野沢雅子|他|publisher=gooランキング|date=2018-01-26|accessdate=2019-11-28}}</ref>、主人公では『[[ダッシュ勝平]]』の坂本勝平<ref name="zakzak20160722">{{Cite web|url=https://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20160722/enn1607221538011-n1.htm|title=還暦「ルフィ」は冒険がお好き　声優・田中真弓が思い激白「大河ドラマ的なんです」|publisher=zakzak|date=2016-07-22|accessdate=2019-11-28}}</ref>、『[[イタダキマン]]』の孫田空作/イタダキマン<ref>{{Cite web|url=http://www.fwinc.co.jp/goods/55262/|title=「イタダキマン」全話いっき見ブルーレイ|publisher=フロンティアワークス|accessdate=2019-11-28}}</ref>、『[[巨神ゴーグ]]』の田神悠宇<ref>{{Cite web|url=https://animeanime.jp/article/2015/10/25/25434.html|title=「ガンダムTHE ORIGIN」キャスバル役・田中真弓は「巨神ゴーグ」から、安彦総監督明かす|publisher=アニメ!アニメ!|date=2015-10-25|accessdate=2019-11-28}}</ref>、『[[魔神英雄伝ワタル]]』シリーズの戦部ワタル<ref>{{Cite web|url=https://animeanime.jp/article/2014/05/07/18585.html|title=「ワタル同窓会」はオールナイトイベント 6月7日に田中真弓さんらでキャストトークも|publisher=アニメ!アニメ!|date=2014-05-07|accessdate=2019-11-28}}</ref>、『[[とっても!ラッキーマン]]』のラッキーマン / 追手内洋一<ref>{{Cite web|url=http://pierrot.jp/archives/tv_list_1990/tv_028.html|title=とっても！ラッキーマン|work=株式会社ぴえろ 公式サイト|accessdate=2019-11-28}}</ref>、『[[中華一番!]]』の劉昴星<ref>{{Cite web|url=https://www.nippon-animation.co.jp/work/1773/|title=中華一番!｜作品紹介｜NIPPON ANIMATION|accessdate=2019-11-28}}</ref>、『[[ドラゴンボール]]』のクリリン{{R|zakzak20160722}}、『[[ONE PIECE (アニメ)|ONE PIECE]]』のモンキー・D・ルフィ{{R|zakzak20160722}}、『[[忍たま乱太郎]]』の摂津のきり丸<ref>{{Cite web|url=https://ddnavi.com/news/568787/a/|title=「一緒に育った兄弟みたいな存在」 尼子騒兵衛『落第忍者乱太郎』が最終65巻で完結! 33年の歴史にファンから感謝の声が続出|publisher=ダ・ヴィンチニュース|date=2019-10-07|accessdate=2019-11-28}}</ref>、『[[ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU]]』のツワブキ・ダイヤ<ref>{{Cite web|url=https://tower.jp/item/3701518/ガイキング-LEGEND-OF-DAIKU-MARYU-DVD-COLLECTION-VOL-1|title=田中真弓/ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU DVD-COLLECTION VOL.1 - TOWER RECORDS ONLINE|accessdate=2019-11-28}}</ref>、映画『[[天空の城ラピュタ]]』のパズー<ref>{{Cite web|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0110894|title=金ロー『天空の城ラピュタ』声優をふり返り|publisher=シネマトゥディ|date=2019-08-30|accessdate=2019-11-28}}</ref>等などがある。『[[新・おそ松くん]]』のチビ太は、事実上イヤミと共に主役の位置にあった。

少年役以外にも、声優デビューとなった『激走!ルーベンカイザー』では、社長令嬢の高木涼子{{R|よこざわけい子}}、『[[サクラ大戦シリーズ|サクラ大戦]]』では、男勝りで姐御タイプの桐島カンナ<ref>{{Cite web|url=https://tmaa.ac.jp/specialguest/tanaka/|title=田中 真弓 – 東京声優アカデミー|accessdate=2019-11-28}}</ref>、『[[ぼのぼの]]』では、もショーねえちゃん<ref>{{Cite web|url=http://www.takeshobo.co.jp/sp/bonobono/box1.html|title=ぼのぼの BOX-vol.1|accessdate=2019-11-28}}</ref>等、などといった、女性キャラクターの役も稀に演じる事ことがある。

テアトル・エコー劇団員で、晩年には重度の[[糖尿病]]に罹患していた[[安西正弘]]の支援を、[[島田敏]]と共ともに行おこなっていた（3人共、とも同[[学齢|学年]]でテアトル・エコー出身、田中と島田は同じ青二プロダクション所属）。安西とはNHK教育『[[おーい!はに丸]]』（1983年-1989年）での「はに丸」と「ひんべえ」、『[[うる星やつら (アニメ)|うる星やつら]]』（1983年-1991年）での「藤波竜之介」親娘等など、共演機会が長かった。