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『'''闘将ダイモス'''』(とうしょうダイモス)は、[[1978年]]([[昭和]]53年)[[4月1日]]から[[1979年]](昭和54年)[[1月27日]]まで[[テレビ朝日]]系列で毎週土曜18:00 - 18:30([[日本標準時|JST]])に全44話が放送された、[[東映]]制作の[[ロボットアニメ]]。
 
== 概要 ==
[[長浜忠夫]]監督による「[[長浜ロマンロボシリーズ|長浜ロマンロボット3部作]]」の第3作に数えられており、前作までと同様に東映が企画し、制作[[サンライズ (アニメ制作会社)|日本サンライズ]]に委託するという制作体制踏襲されている。
 
「友情」をテーマにした『[[超電磁ロボ コン・バトラーV]]』、「父子の愛」をテーマにした『[[超電磁マシーン ボルテスV]]』に続き、本作品では「男女の愛」がテーマとして掲げられた。『[[ロミオとジュリエット]]』の[[オマージュ]]として<ref>{{Cite web |url=https://www.toei-video.co.jp/catalog/dstd08976/ |title=闘将ダイモス VOL.1 作品紹介 |publisher=[[東映ビデオ]]|accessdate=2021-01-24}}</ref>ロボットアニメに異星人同士の恋愛要素を持ち込んだ。[[地球]]を攻撃する異星人側も、一方的に[[侵略戦争]]を仕掛けるのではなく、平和裡の移住を求めた交渉の場で起きた惨事から戦争に発展し、戦時下でも民主化や地球との和平を求める[[レジスタンス運動]]が存在することが描かれるなど、よりドラマ性を重視した作劇が志向されている。
 
また本作品では実写畑からきた[[鈴木武幸]]プロデューサーの発案で、アニメでありながら[[殺陣|殺陣師]]として[[高橋一俊]]を起用。本作品のアクションシーンは高橋の動きを撮影したものをトレースして描かれており、鈴木によると「実写のアクションによる面白さを加味できた」としている<ref>{{Harvnb|大全|2003|pp=200|loc=第5章 スタッフインタビュー RESPECT 鈴木武幸}}</ref>。
 
* 本作品の放送当時のTV、テレビアニメは16mmフィルムで撮影したものが主流だったが、本作品では珍しくそれよりも格上の35mmフィルムで撮影されている。これは16mmの撮影台が他の作品重なり使えず、35mmの撮影台しか空いていなかったからことに起因するものである。先方の都合ということもあり16mmと同じ料金でクオリティの高い35mmを使えたため、制作者としては願ったり叶ったりだったという<ref>{{Cite book|title=夢を追い続ける男|url=https://www.worldcat.org/oclc/1084264251|publisher=講談社|date=2018.11|isbn=978-4-06-513762-8|oclc=1084264251|year=|author=鈴木武幸|page=121}}</ref>
 
長らく映像商品化されず、[[レンタルビデオ]]も存在しなかった。[[スカパー!プレミアムサービス|スカイパーフェクTV!]]での放送以外では視聴困難な作品であったが、2007年に[[ボックス・セット#DVD-BOX|DVD-BOX]]が発売された。
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== 最終回 ==
本作品は[[打ち切り]]による話数削減を余儀なくされたとされており、アニメ最終回はオルバン大元帥が倒され小バームの木星落下を止めたところで終わっている。ラストに至るまでのストーリー展開はかなり非常にあわただしく、各キャラクターの最期もあっさりとした描写となっている(一例として、ライザは小バームで銃弾に倒れるが、放送が続いていれば別の結末があったとも言われる)。
 
長浜監督の長浜忠夫が『ロマンロボアニメ・クライマックス・セレクション』(株式会社マジックボックス刊)に寄せた文章によれば{{要ページ番号|date=2020年1月}}、打ち切りが無ければさらにその続きを描く構想があったことを明かしており、最終回はバームと地球の友好が実現し、バーム星人の移住先を確保するために[[火星]]を[[テラフォーミング]]する開拓団が出発する構成とするつもりだった。ラストカットは概ね下記の様にする予定であったという。
{{Quotation|開拓団の団長・副団長は竜崎一矢・エリカ夫妻だった。その胸にはリヒテルの遺影も抱かれている。出発セレモニーがクライマックスを迎え両星の群衆が狂喜する中、1人の男がたどたどしく、「…ばーむちぇいじんはコロセ!…ばーむちぇいじんはミナゴロシダ!…」とつぶやく。ぼろぼろの衣服で一目で浮浪者とわかる男は、電池の切れ掛かった耳障りな音を出すおもちゃの銃を振り回しながら群集の中に消える。彼こそ元国連地球防衛軍太平洋本部司令長官、三輪防人その人だったが、気づく者は誰一人いなかった…。||引用文の出所}}
 
また後年、プロデューサーの鈴木武幸は自書によ『夢を追い続けと、打ち切り男』理由について中で本作品は玩具の売れ行きもよく視聴率も問題なかったが、後番組の『[[バトルフィーバーJ]]』を4月開始ではなく2月開始にしたいという局の要望があったからだを明かしている。これについて鈴木はテレビ朝日がその方が視聴率や玩具商的によいとテレビ朝日が考えたのではないか、と推察している<ref>{{Cite book|title=夢を追い続ける男|url=https://www.worldcat.org/oclc/1084264251|publisher=講談社|date=2018.11|isbn=978-4-06-513762-8|oclc=1084264251|year=|author=鈴木武幸|page=124-125}}</ref>
 
== スタッフ ==
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このうち『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』では、『[[超電磁ロボ コン・バトラーV]]』と『[[超電磁マシーン ボルテスV]]』との3体による[[スーパーロボット大戦シリーズのシステム|合体攻撃]]「超電磁烈風正拳突き」が使用可能である。
 
== 補足関連項目 ==
* [[スーパーサッカー (TBSのサッカー番組)|スーパーサッカー]]』の - TBS系列で放送されていたサッカー情報番組。同番組内のコーナー「[[水沼貴史]]のKINGは俺だ!!(略称:俺キン)」のテーマソングとして、「立て!闘将ダイモス」がコーナーテーマソングとして使用されており、「俺キンのテーマ? うた:ささきいさお」というテロップが表記されたこともある。
* ダイモス[[くるくるパッX]] - 本作品ののキャラクター原案者である[[聖悠紀]]の漫画『[[くるくるパッX]]』で。ゲストキャラクターの一人として、竜崎えりかというキャラクターが登場する{{efn|容姿や服装はダイモス作品のエリカそっくりな淑やかな美少女だが、これらは実は猫被りで、その本性は「ダイモスのお竜」の二つ名で呼ばれる不良達の元締めであった。}}
* 当時のTVアニメは、16mmフィルムで撮影したものが主流だったが、本作は珍しく格上の35mmフィルムで撮影されている。これは、16mmの撮影台が他の作品が重なり使えず、35mmの撮影台しか空いていなかったからである。先方の都合ということもあり16mmと同じ料金でクオリティの高い35mmを使えたため、制作者としては願ったり叶ったりだったという。<ref>{{Cite book|title=夢を追い続ける男|url=https://www.worldcat.org/oclc/1084264251|publisher=講談社|date=2018.11|isbn=978-4-06-513762-8|oclc=1084264251|year=|author=鈴木武幸|page=121}}</ref>
 
== 脚注 ==
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|放送局=[[テレビ朝日]][[オールニッポン・ニュースネットワーク|系列]]
|放送枠=土曜18:00 - 18:30
|番組名=闘将ダイモス<br />(1978.4.1 ‐ 1979.1.27)<br />月27日)
|番組名備考=※本番組まで[[長浜ロマンロボシリーズ]]
|前番組=[[超電磁マシーン ボルテスV]]<br />(1977.6.4 ‐ 1978.3.25)月25日)
|次番組=[[バトルフィーバーJ]]<br />(1979.2.3 - 1980.1.26)<br />月26日)
|次番組備考=※同番組より[[スーパー戦隊シリーズ]]
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