「キリスト教と同性愛」の版間の差分

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こうした見解の差異は[[正教会]]、[[カトリック教会]]といった教会内にはほとんど存在しないが、同性愛に対する見解の大きな差異を内部に抱えた教派([[聖公会]]、[[プロテスタント]]のうちの幾つかの派)においては、教会組織の大規模な分裂が起きているか、もしくは起きつつある。
 
特に保守派とリベラル派の見解の差が著しい[[聖公会]]([[アングリカン・コミュニオン]])において分裂傾向は深刻である。[[米国聖公会]]では、同性結婚の祝福、公然同性愛者の主教按手といった強いリベラル寄りの姿勢を示す同教会に対して「伝統から外れた」と反発する保守派が多数離脱、[[北米聖公会]]が樹立された<ref>[http://www.irishtimes.com/newspaper/world/2008/1205/1228337450167.html Sign up to The Irish Times Archive (1859 - 2008)] Fri 12 Dec 2008 Irishtimes.com</ref><ref>[http://articles.latimes.com/2008/dec/04/nation/na-episcopal4 Episcopal split hits new level] December 04, 2008 ロサンゼルス・タイムズ</ref>。こうした聖公会の分裂は北米に限らない。[[カンタベリー大主教]][[ローワン・ウィリアムズ]]と、[[ローマ教皇]][[ベネディクト16世 (ローマ教皇)|ベネディクト16世]]は[[バチカン]]で2009年11月29日に急遽会談したが、これは[[カトリック教会]]が同年10月20日に、同性愛者の按手および結婚祝福、女性聖職に対して「不快感を持つ人を受け入れる」使徒憲章を公布すると発表した事に、ウィリアムズ大主教が即座に反応したもの。大主教側と教皇側の双方がこの会談を「友好的」であり「エキュメニズムの前進の確認」であるとしたが、共同声明は行われなかった。ブルーノ・バルトローニによれば、双方が[[エキュメニズム]]が失敗した事を認め、[[カトリック教会]]は女性司教・司祭の問題において妥協しないことが明らかになったとされる。[[英国国教会]]の所属教会のうち、450の教会が英国国教会を離脱してカトリック教会に移る事を検討中であると伝えられている<ref>[http://www.kirishin.com/2009/11/post-220.html カンタベリー大主教、教皇と20分間会見 エキュメニズムは失敗?2009年12月5日] [[キリスト新聞社]]</ref>。
 
[[アメリカ福音ルター派教会]]でも同性愛に対する認識を巡り、分裂が顕在化している<ref>[http://www.christiantoday.co.jp/international-news-1099.html 同性愛者聖職巡り米ルーテル派内の論議激化] 2007年08月27日 [[クリスチャントゥデイ]]</ref><ref>[http://www.kirishin.com/2009/11/2009125-6.html 米福音ルーテル教会 「同性愛」めぐり対立が決定的 2009年12月5日] キリスト新聞社</ref>。