「中間周波数」の版間の差分

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== 一般的な周波数 ==
中間周波数は設計の最初の段階で決定される。送信機や受信機の性能やコストに大きく影響するため、メーカにとっては戦略的要素をもつ。また、選定を誤ると後々[[スプリアス]]輻射や、スプリアス受信など重大な問題に発展するので、十分に検討して決定される。下記の古くから使われている一般的な周波数以外にもシステムによって様々な周波数がある。最近は上述の戦略的要素も関係して、中間周波数の種類は増える傾向にある。
 
=== テレビ ===
* 26.75MHz (白黒テレビ)
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=== アマチュア無線機 ===
* 8.83MHz<ref>{{Cite web|url=https://www2.jvckenwood.com/products/amateur/hf_allmode/hf_ts950sdx_end.html|title=HFトランシーバー TS-950SDX|publisher=JVC KENWOOD|accessdate=2014-11-27}}</ref> その他多数あり
 
== 衛星放送・通信衛星 ==
[[画像:Faît des Marnes, parabole Visiosat.jpg|thumb|減衰を防ぐため、アームの先に受信部とLNBを一体化したものが設置されている]]
衛星放送([[放送衛星|BS]])や通信衛星(CS)では、主に[[Kuバンド]]の12 - [[Kバンド]]の20GHz帯が使われている。[[マイクロ波]]は高周波になればなるほど減衰しやすい性質を持っており、またBS・CSの周波数は一般的な[[同軸ケーブル]]の周波数特性の限界をはるかに越えていることもあり、[[パラボラアンテナ]]で受信したBS・CSの電波をそのまま同軸ケーブルに流すと実用にならないレベルの減衰が発生し、放送・通信が受信できなくなってしまう。そこで受信アンテナにLNB(Low Noise Block BSコンバータ・CSコンバータとも言う)を設置して1.0 - 2.6GHzの低い周波数に変換することで、電波の減衰を抑える工夫がなされている。この周波数変換された電波のことを'''BS-IF'''(BS中間周波数)、'''CS-IF'''(CS中間周波数)と呼ぶ。なお中間周波数は、受信周波数‐局部発振周波数 で求めることができる。
局部発振周波数は、BSでは偶数トランスポンダ番号の右旋円偏波では10.678GHz、奇数トランスポンダ番号の左旋円偏波では9.505GHzを、CS放送では11.200GHzもしくは10.678GHzが用いられる。
 
なお同軸ケーブルの施工不良やブースターの不具合により、漏洩同軸ケーブルのように中間周波数の電波が外部に漏れ出すと電波障害の発生源となってしまったり、逆に同じ周波数を使う外部の電波や電子レンジのマイクロ波を拾ってしまうと受信不良になるので注意が必要である<ref>情報通信審議会 情報通信技術分科会放送システム委員会「[https://www.soumu.go.jp/main_content/000486244.pdf 衛星放送用受信設備に関する技術的条件」の検討状況について]」『総務省』 総務省、2017年5月19日</ref><ref>「お知らせ [http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/info/2012/20120222_01/ BSデジタル追加チャンネルの放送によるモバイルデータ通信(ULTRA SPEED等)への影響について]」『ソフトバンク』 ソフトバンクモバイル、2012年2月22日</ref><ref>「[https://www.jarl.org/Japanese/7_Technical/clean-env/bs-1200.htm 衛星放送に与える電波障害の原因と対策(1200MHz帯)]」『日本アマチュア無線連盟』 日本アマチュア無線連盟、2011年</ref><ref>「よくある質問と答え [https://digital.catv.or.jp/faq/details/28.html BS・110度CS放送と他の無線サービス等との周波数共用]」『共同受信施設についてのデジタル放送受信相談室』 日本CATV技術協会、2018年</ref>。
 
{{Main2|BS-IF・CS-IFの周波数については[[テレビ周波数チャンネル#衛星基幹放送のIFと論理チャンネル]]を}}
 
== 歴史 ==