削除された内容 追加された内容
m langテンプレートの追加
タグ: 2017年版ソースエディター
編集の要約なし
1行目:
{{redirect|曼陀羅|映画|曼陀羅 (映画)}}
<strong>曼荼羅</strong>(まんだら、[[サンスクリット|梵語]]:{{lang|sa-deva|'''मण्डल'''}} ''{{lang|sa-latn|maṇḍala}}''、[[チベット語]]:{{lang|bo|'''མཎྜལ'''}}(めんでる, {{lang|bo-latn|maṇḍal}}), {{lang|bo|'''དཀྱིར་འཁོར་'''}}(きんこる, {{lang|bo-latn|dkyir 'khor}}))とは、[[密教]]の経典にもとづき、主尊を中心に諸仏諸尊の集会(しゅうえ)する楼閣を模式的に示した図像{{sfn|田中|2012|p=185}}。ほとんどの密教経典は曼荼羅を説き、その思想を曼荼羅の構造によって表{{sfn|田中|2012|p=178}}ので、その種類は数百にのぼる。古代[[インド]]に起源をもち、[[中央アジア]]、[[日本]]、[[中国]]、[[朝鮮半島]]、[[ボロブドゥール遺跡|東南アジア諸国]]などへ伝わった。21世紀に至っても、密教の伝統が生きて伝存する[[チベット]]、[[ネパール]]、日本などでは盛んに制作されている。漢字による表記のバリエーションとして「'''曼陀羅'''」があるが、日本の[[重要文化財]]等の指定名称は「曼荼羅」に統一されており、ここでも「曼荼羅」と表記する。
 
漢字による表記のバリエーションとして「'''曼陀羅'''」があるが、日本の[[重要文化財]]等の指定名称は「曼荼羅」に統一されており、ここでも「曼荼羅」と表記する。
 
日本では、密教の経典・儀軌に基づかない、神仏が集会(しゅうえ)する図像や文字列にも、曼荼羅の呼称を冠する派生的な用法が生じた。またチベットでは、須弥山を中心とする全世界を十方三世の諸仏に捧げる[[供養]]の一種を「[[曼荼羅供養]]」と称し、この供養に用いる金銅製の[[法具]]や、この法具を代替する[[印契]]に対しても、「曼荼羅」の呼称が使用されている。