「減圧症」の版間の差分

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== 治療 ==
[[高気圧酸素治療|高圧酸素療法]]が、ほぼ唯一の治療法である。り、自然治癒はしないものと考えた方が良い。発症後できる限り早い時期に治療を開始することで、[[後遺症]]を最小限に留めることができる。特に重症のときは一刻を争い治療を開始する必要がある。緊急的には、再度潜水して気泡を縮小させ症状を軽快させる(フカシと言う)ことも行われないわけではないが、一般には推奨されない。
 
救急処置として(常圧の)純酸素を呼吸させることで、血管の閉塞に起因する低酸素状態から発生する障害や後遺症をある程度緩和できる可能性が高い。減圧症が疑われる場合には、可能な限り早期に最寄の医療機関を訪問し、あるいは救急車を呼ぶなどしてんで酸素吸入を開始し、その後高圧酸素療法を施行可能な医療機関に移送すべきであるしなければならない
 
高圧酸素療法は、どこの医療機関でも施行可能な治療ではなく、施行設備が設置されているのは[[大学病院]]等の高度医療機関、[[労災病院]]、沿岸部の[[公立病院]]等、減圧症患者の来訪頻度が高い医療機関に限られる。一方、経営方針として高圧酸素療法の施行設備を有する医療法人 (例えば[[徳洲会]]、清仁会系列など)もある。同時に多人数の患者を治療することはできないため、訪問予定の医療機関が、減圧症患者の受け入れ可能な状態にあるか否か、あらかじめ確認してから受診することが望ましい。
 
潜水病の医学的研究機関として[[海上自衛隊潜水医学実験隊]]が[[神奈川県]][[横須賀市]]に設立されている。また、空中での減圧症については、[[航空自衛隊]]の[[航空医学実験隊]]で研究されている。
 
== 予防 ==