「女性アーティスト」の版間の差分

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* 画家が所属する[[聖ルカ組合]]…中世からルネサンスの時期には、多くの女性が工房システムの中で働いていた。こうした女性たちは男性の工房長の庇護のもとで働いており、女性芸術家にとっては工房のトップが父であることが多かった。寡婦が夫の以前の地位を引き継いだという可能性はあるものの、20世紀になるまで女性がトップにいた工房の記録はない。[[ギルド]]の規定により女性はマスターになるためのさまざまな階梯にのぼれないことが多かった<ref>[http://www.books.google.com/books?id=ucZcPgAACAAJ Dutch Seventeenth-Century Genre Painting: Its Stylistic and Thematic Evolution], Wayne Franits, Yale University Press, 2008, ISBN 0-300-10237-2, page 49</ref><ref>[http://www.books.google.com/books?id=_v3WNI0DiKIC Dutch Painting 1600–1800] Pelican history of art, {{ISSN|0553-4755}}, Yale University Press, p.129</ref>。このため、女性芸術家は「非公式な」立場にとどまり続けるほかなかった。
* 名前に関する伝統…女性は結婚すると夫の姓に改姓するという伝統のために女性芸術家の研究は困難を抱えている。とくに、出所が不明な作品に名前のイニシャルと姓だけが書かれている場合などは調査が難しい。非常に単純な伝記的記述ですら誤りを含みがちである。たとえば、「Jane Frankは1918年に生まれた」と言えるかもしれないが、実際はジェーン・フランクは生まれた時には"Jane Schenthal"であり、"Jane Frank"はそのあと20年以上たつまで存在しなかった<ref>'''Stanton''', Phoebe B., [https://books.google.com/books?id=izcwMwEACAAJ "The Sculptural Landscape of Jane Frank"] [http://www.worldcatlibraries.org/wcpa/ow/3569fb46ba6eb6ea.html World Cat] '''monograph''' including '''b&w and color plates''', 120pp. (A.S. Barnes: South Brunswick, New Jersey, and New York, 1968) ISBN 1-125-32317-5 A second edition of this book was published in July 1969 (Yoseloff: London, ISBN 0-498-06974-5; also ISBN 978-0-498-06974-1). 144 pages, rare edition.</ref>。こうした例からわかるように、女性芸術家にとってアイデンティティが一定しないということが起こってしまう。
*誤ったアイデンティティと不正確な作品帰属…18-19世紀において、女性が作った作品はしばしば違う者の作品とされた。節操のない売り手はサインを改変するようなことまでしており、[[ユディト・レイステル]]の絵が[[フランス・ハルス]]のものにされてしまったこともある<ref>Hofstede de Groot, Cornelis. "Judith Leyster," ''Jahrbuch der Königlich Preussischen Kunstsammlungen'' vol. 14 (1893), pp. 190–198; 232.</ref><ref>Hofrichter, Frima Fox. "Judith Leyster: Leading Star," ''Judith Leyster: A Dutch Master and Her World'', (Yale University, 1993).</ref><ref name="NGA">Molenaer, Judith. [http://www.nga.gov/content/ngaweb/Collection/artist-info.1485.html?artistId=1485&pageNumber=1 "Leyster, Judith, Dutch, 1609 – 1660,"] National Gallery of Art website. Accessed Feb. 1, 2014.</ref>。マリー=ドニーズ・ヴィリエ(1774–1821)はフランスの画家で肖像画が専門だったが、ヴィリエはフランスの画家[[アンヌ=ルイ・ジロドーデ=トリオゾン|ジロデ=トリオゾン]]の弟子であった。ヴィリエの最も有名な絵である「絵を描く若い女性」(1801)は[[メトロポリタン美術館]]に展示されている。この絵はかつては[[ジャック=ルイ・ダヴィッド]]の作品とされていたが、のちにヴィリエの作品とわかった。ヴィリエの自画像であると考えられている<ref>{{cite journal|last=Hess|first=Thomas B.|title=Editorial: Is Women's Lib Medieval?|journal=ARTnews|year=1971|volume=69|issue=9}}</ref>。
* 日本では少年漫画・青年漫画などにおいても、女性作家が「男性に見えるようなペンネーム」を付ける場合がある。