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流域には、上流部のベルホヤンスク山脈の[[氷河]]が削った氷河湖から北極海沿岸の[[湿地]]に無数に広がる湖まで、およそ4万の湖沼がある。沿岸のほとんどは[[永久凍土]]であり、上流は[[カラマツ]]の林で北緯70度以北は[[ツンドラ]]となる。ただし広大なデルタ地帯では微生物の存在のために若干の木が生育することができる。主要な支流は、アディチャ川(Adycha)、オルジョ川(Oldzho)、アビラビト川(Abyrabyt)、ビタンタイ川(Bytantay)などで、ほとんどはベルホヤンスク山脈を水源とする短い川である。
 
流域はロシアのいわゆる「[[寒極]]」で、[[北半球]]の最低気温が観測された地である。流域の中央部では冬の平均気温はマイナス51度になり、[[ベルホヤンスク]]では[[1885年]][[1月15日]]にマイナス67.8度に達したこともある。[[ヤクート]]の間では、「極寒期には叫んだ声すらも途中で凍って相手に届かず、春になると冬の間に凍った声が解けて、数ヶ月前からの話し声が一斉に聞こえる」というような民話・笑話がある。
 
河口の三角州では3万年前(最終氷期の最も凍りついた時期より1万2千年前)の居住の跡が発見されており、北極に住んだ人間の最古の遺跡となっている。沿岸には[[ヤクート]]、河口部の北極海沿岸平野には[[ユカギール人]]が住んだが、[[17世紀]]以降ロシアの支配を受けるようになった。[[19世紀]]以降、多くの探検家により詳細の分からなかった北極海沿岸の様子がわかるようになっている。
 
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