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== 食材 ==
[[File:Sea Pineapple Sashimi.jpg|thumb|240px|right|マボヤの刺身]]
ホヤは[[日本]]、[[大韓民国|韓国]]、[[フランス共和国|フランス]]<ref>アメリカ映画『[[フレンチ・コネクション]]』では密輸王のシャルニエ([[フェルナンド・レイ]])が[[モンテ・クリスト伯]]が幽閉されたシャトー・ディフで運び屋と打合せする時に足元の潮溜りから何かを拾い上げ、ポケットからナイフを出して切り、歩きながら中身をむしゃむしゃ食べ、皮を投げ捨てる。これがホヤで、[[奥本大三郎]]はこのエッセイを中心に『マルセイユの海鞘』([[中央公論新社]])を出版している。</ref>や[[チリ共和国|チリ]]などで食材として用いられている。海産物らしい香りが強く、ミネラル分が豊富である。マボヤとアカホヤは亜鉛・鉄分・EPA(エイコサペンタエン酸)・カリウムなど豊富な栄養素、味覚の基本要素の全てが一度に味わえる食材となっている<ref>{{Cite web|title=池袋で「ホヤ」グルメイベント 宮城ふるさとプラザで試食会や直売会など|url=https://ikebukuro.keizai.biz/headline/2282/|website=池袋経済新聞|accessdate=2019-08-03}}</ref><ref name=":1">{{Cite web|title=「ホヤ」が美味しい季節到来 実は女性に嬉しい栄養素がたっぷり|url=https://weathernews.jp/s/topics/201906/030215/|website=ウェザーニュース|accessdate=2019-08-03|language=ja}}</ref>。種によってはミネラル分が濃すぎるため、内臓(特に腎臓)に障害をもたらす通称「毒ホヤ」と呼ばれ、これらは食用不適である。
 
日本では主に[[マボヤ科]]のマボヤ(''Halocynthia roretzi'')とアカボヤ(''H. aurantium'')が食用にされている。古くからホヤの食用が広く行われ多く流通するのは主に[[東北地方]]北部沿岸の[[三陸地方]]。水揚げ量の多い[[石巻漁港]]がある宮城県では酒の肴として一般的である。また[[北海道]]でも一般的に食用の流通がある。多いのはマボヤであり、アカボヤの食用流通は北海道などであるが少ない。[[首都圏 (日本)|東京圏]]で食用が広まり多く流通するようになったのは近年{{いつ|date=2010年7月}}である。[[中部地方]]以西・[[西日本]]各地では、2020年時点においてもなお極少ない。