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発声の違いは声門開閉の違いであるため、声門体積速度も発声方法ごとに異なる。そのため音波に含まれる[[倍音]]成分に影響を与え、結果として声の音色に影響を及ぼす。
 
== 声紋 ==
発生の仕組みから、「基本振動音」を作り出す声帯とその振動音を声に変化させる声道の大きさや形は個人毎に異なるため声も個人特有なものとなる。声を[[スペクトログラム]]で分析すると各人の違いを見ることが出来、声紋を検出することが出来る。一般には身長の高い人は声帯も声道もより大きく低い声となる。声紋を分析することで性別・顔形・身長・年齢等を特定することが出来、個人認証や犯罪捜査に利用されている。
 
=== 音声(声紋)鑑定 ===
犯罪の科学捜査においてはスペクトログラムで声紋検出を行い音声鑑定に用いられている<ref>木戸博, 粕谷英樹、「[https://doi.org/10.24467/onseikenkyu.13.1_4 音声が内包する話者の特徴情報の記憶(<特集>音声が伝達する感性領域の情報の諸相)]」 『音声研究』 2009年 13巻 1号 p.4-16, {{doi|10.24467/onseikenkyu.13.1_4}}</ref>。
 
=== 音声鑑定の歴史 ===
1932年に[[チャールズ・リンドバーグ]]氏の子息の誘拐殺人事件で犯人の声に関する証人喚問が音声鑑定の始まりと言われている<ref>[http://alfs-inc.com/voice/ 音声/声紋鑑定(法科学鑑定研究所)] 閲覧2020-09-22</ref>。当時はスペクトログラムもなく証人の聴覚および記憶によるもので科学鑑定とはかけ離れていた。音声鑑定の進展は1930年代における軍事諜報活動によるもので、米国では敵国の交信を傍受し音声学から通信士の特徴を分析・識別することから始まった。1945年には[[ベル研究所]]が声紋分析の為のスペクトログラムを開発した。その後は医療分野・科学捜査分野への応用も始まった。20世紀後半からは音声の記録・分析のアナログからデジタル化とコンピューターの高速化と相まって大きく進歩している。
 
== 脚注 ==