「フダンソウ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
加筆、編集(文章・画像の移動など整合性の調整、不要な強調の除去など)
Chosan san (会話 | 投稿記録)
名前の由来
24行目:
野菜として利用されるフダンソウは、[[地中海]]沿岸から[[カスピ海]]周辺やペルシアを原産とするハマフダンソウの改良種である<ref name="Noubunkyo">[[農文協]](編)『地域食材大百科:第2巻 』 農山漁村文化協会 2010年 ISBN 978-4-540-09262-6 pp.330-332.</ref>。株の全体が無毛で、長さは葉を含めて30センチメートル程度。葉幅は10センチメートル前後で、卵型、もしくは長卵型の肉厚な葉を持つ。葉の色は深緑色、白色、紅色などがある。初夏には花茎を伸ばし、花弁がなく、5枚の花皮、5本の雄しべ、1つの雌しべからなる花を纏まってつける<ref name="Noubunkyo"/>。
 
フダンソウは紀元前1000年くらいには[[シチリア島]]で栽培されていたといわれ、[[中国]]には[[6世紀]]頃に栽培されていた記録がある。江戸時代に書かれた『[[本朝食鑑]]』([[1697年]])の記述には「近年華国より来る」とあり、日本には17世紀ごろに伝えられたと考えられる<ref name="Noubunkyo"/>。[[農業全書]]には「四季絶えずあるゆえに不断草と名付るなるべし」と、名前の由来が記されている
 
伝統的な自家消費野菜として各地で栽培され、[[ホウレンソウ]]に似ているが比較的季節に関係なく利用できるので不断草、イツモヂシャ、トコナともよばれる<ref name="Noubunkyo"/>。「恭菜」という表記もある。