「大阪市立東洋陶磁美術館」の版間の差分
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[[高麗]]・[[朝鮮]]時代の[[朝鮮陶磁]]、[[中国の陶磁器|中国陶磁]]を中心に、[[国宝]]2件、国の[[重要文化財]]13件を含む約4000点が収蔵されている。この珠玉の[[コレクション]]は、安宅コレクションを中心に、他のコレクションからの寄贈や購入を加えて、徐々にその数を増していったものである。
安宅コレクションは、大手[[総合商社]]の[[安宅産業]]および創業家二代目の[[安宅英一]]会長が収集したものである。発端は、近代日本画の[[速水御舟]]の作品を収集していた演出家
英一は社業の傍ら東洋陶磁のコレクション形成に心血を注ぎ、他の[[コレクター]]の名品も次々と安宅コレクションに加えていった。その総額は二十数年間で七十数億円にも上る。そのため特に初期には、世間から金にあかせて買いまくっているという批判も強かったが、実際には異なる。あくまで会社のコレクションのため、購入には月々の購入限度額が決まっており、会社の了解を取らねばならなかった。名品が出てきた時には資金を1年先、2年先まで先食いしていたのが実際の所で、これが改善されたのは会社の景気が良くなった昭和40年代後半頃だという<ref>「大阪市立東洋陶磁美術館 館長インタビュー」- 伊藤郁太郎『「美の求道者・安宅英一の眼─安宅コレクション」展図録。』、p.245。</ref>。
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