「気管挿管」の版間の差分

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:[[声帯]]下の喉頭、気管が麻酔される。
:[[甲状軟骨]]と[[輪状軟骨]]の間にある輪状甲状膜を同定する。同部位を20~22ゲージの静脈留置針で穿刺し、外筒を留置する(柔らかいカテーテルを使用すれば、患者が咳をしたときに気管後壁の損傷を避けることができる)。外筒に接続したシリンジで空気を吸引した後(カテーテルの先端が期間内にあることを確認する)、2%リドカイン2~3mLを素早く注入する。患者が咳きこみ、局所麻酔薬が気管表面に広がる。<ref name="ビジュアル麻酔の手引き"></ref>
 
== 長期気道確保 ==
経口気管挿管は患者の苦痛、口腔内清拭や気道吸引の困難さ、自己抜管の危険性などから7~10日が限界と考えられている。そのため、それ以上の[[気道確保]]が必要な場合は[[気管切開]]が考慮される。日本気管食道学会の外科的気道確保マニュアル<ref>外科的気道確保マニュアル ISBN 9784307202725</ref>によると上気道の狭窄や閉塞のある患者、下気道の分泌物貯留、排出困難による頻回の吸引が必要な患者、口腔領域や咽頭領域手術時の気道確保、神経疾患や筋疾患などによる呼吸筋減弱を認める患者、遷延する[[意識障害]]で気道確保や誤嚥予防が必要な患者で長期気道管理が必要な場合は気管切開が行われる。気管挿管困難例では輪状甲状靭帯穿刺を行うが長期気道確保の場合は外科的気管切開か経皮的穿刺式気管切開が行われる。
 
== 法整備 ==