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=== 非圧迫性ミエロパチー ===
非圧迫性の急性横断性ミエロパチーで最も頻度の高い原因は[[脊髄梗塞]]、全身性エリテマトーデス、[[サルコイドーシス]]などの全身性炎症性疾患、[[多発性硬化症]]や[[視神経脊髄炎]]、[[アトピー性脊髄炎]]など[[脱髄疾患]]、[[急性散在性脳脊髄炎]]に関連する免疫機序が予想される感染後脊髄炎または本態性横断性脊髄炎、感染性(おもにウイルス性)の疾患である。稀な原因としては血管内リンパ腫もあげられる。
;脊髄梗塞
[[脊髄梗塞]]の原因となるのは大動脈アテローム硬化症、解離性動脈瘤、椎骨動脈の頸部での閉塞や解離、大動脈の手術、およびあらゆる原因による著名な低血圧である。心原性塞栓、膠原病(特に全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、抗リン脂質抗体症候群)に関連した血管炎も原因となる。
;炎症性および免疫性ミエロパチー
[[サルコイドーシス]]や結合組織病の他に脱髄疾患であり多発性硬化症、視神経脊髄炎、感染後脊髄炎が含まれる。'''脊髄炎症例のおよそ25%が原因不明である。'''免疫介在性疾患の症状が後に出現することもある。脊髄炎を繰り返す場合は免疫介在性疾か単純ヘルペスウイルス2型感染によるものである。サルコイドーシスによる脊髄炎は緩徐進行性、再発性の経過を取ることがある。感染性脊髄炎、感染後脊髄炎の両者の区別はしばしば困難となる。感染性脊髄炎は多くのウイルスで起こり、細菌性脊髄炎や抗酸菌性脊髄炎はウイルス性脊髄炎に比べるとはるかに少ない。まれな原因として寄生虫による脊髄炎も重要である。
;血管内リンパ腫
稀な原因になるが[[血管内リンパ腫]]による脊髄症も知られている。血管内リンパ腫は節外臓器の微小血管内を閉塞性に進展する[[悪性リンパ腫]]である。血管内リンパ腫は[[脳血管障害]]の他、脊髄症や神経根症の原因となる。血管内リンパ腫の脊髄症ではくも膜腔から脳実質内の小血管内腔に腫瘍細胞が充満し頸髄から腰髄まで広範囲にわたる虚血性の壊死病変を認める。好発部位は腰髄から仙髄であり対麻痺、感覚障害、膀胱直腸障害を示す。全身に生検可能な病変が認められなければランダム皮膚生検が検討される。
 
== 慢性ミエロパチー ==