「森林破壊」の版間の差分

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JPOV的な記述の整理。加筆、文献追加
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=== 農地開発 ===
2021年現在、森林破壊で問題になっているのは農地開発である。森林破壊の95%は道路から25キロメートル以内で発生しており、農業や林業と密接に関連している{{Sfn|ヴィンス|2015|p=342}}
*'''[[焼畑農業]]'''
*'''[[人口増加]]による食糧確保のための農地開発'''
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18世紀後半にイギリスからはじまった[[産業革命]]の背景の1つに森林破壊が関わっている。燃料として使用していた[[木炭]]の消費により森林資源の枯渇が進み、代替燃料として当時はまだ扱いが困難だった[[石炭]]への転換が進められた。いわば必要に迫られての[[技術革新]]が[[産業革命]]をおこすきっかけの1つとなった。
 
;製紙における森林破壊
製紙で[[パルプ]]の材料とする樹木が伐採され、再生産のペースを超えた過剰な伐採は森林破壊につながる場合がある。フィリピンは1950年代には森林面積が国土の75%を占めていたが、日本向けの木材輸出が1960年代から行われて1980年代末には25%となった。マレーシアも日本向けの有数の木材輸出国であり、[[ボルネオ島]]を中心に伐採が急増した{{Sfn|大野、桜井|1997|p=136}}。2014年時点で日本が輸入するコピー用紙の約8割が、インドネシアから来ているともいわれる<ref name=WWF20141021>{{Cite news|url=https://www.wwf.or.jp/activities/activity/1369.html |title=ボルネオ島の森林保全 |last= |first= |date=2014-10-21 |work=WWF |access-date=2021-04-08|language= |issn=}}</ref>。
 
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:'''デメリット''' 添加物としてプラスチック樹脂が必要(バイオプラスチックなどを利用し解決する試みがある)。
 
===NGO、NPO等との連携===
== 環境省の取り組み ==
*'''フォレスト・パートナーシップ・プラットフォームの管理、運営'''。環境省の森林保全対策事業。世界の森林の保全に貢献する企業と、海外で保全活動を行っている[[NGO]]、[[NPO]]等との連携を促進し、世界の森林の保全活動を推進することを目的としている。<ref>{{Cite web
===森林保全対策事業の実施===
*'''フォレスト・パートナーシップ・プラットフォームの管理、運営'''。世界の森林の保全に貢献する企業と、海外で保全活動を行っている[[NGO]]、[[NPO]]等との連携を促進し、世界の森林の保全活動を推進することを目的としている。<ref>{{Cite web
| url = https://www.env.go.jp/nature/shinrin/fpp/index.html
| title = フォレスト パートナーシップ プラットフォーム
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| accessdate = 2021-01-10 }}</ref>
 
===スタディ・ツアー===
*'''熱帯地域におけるスタディ・ツアーの開催'''。環境省の森林保全対策事業。森林保全活動に取り組む日本の民間企業と、東南アジア諸国で持続可能な森林経営に取り組んでいる現地[[NPO]]との連携を促進するツアー。ツアー後には東京近郊にて、専門家とツアー参加者による報告会を開催している。<ref>{{Cite web
| url = https://www.env.go.jp/nature/shinrin/fpp/activity/index.html
| title = 熱帯地域におけるスタディ・ツアーの開催
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| accessdate = 2021-01-10 }}</ref>
 
===消費者への普及啓発===
*'''法伐採問題や森林認証制度の普及啓発'''。環境省の森林保全対策事業。消費者に対して合法性、持続可能性が証明された木材製品の調達に取り組んでもらうためにパンフレット、ポスター、チラシの配布を行っている。<ref>{{Cite web
| url = https://www.env.go.jp/nature/shinrin/index_3.html
| title = 国際的な森林保全対策
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== 参考文献 ==
* {{Citation| 和書
| author = {{仮リンク|ガイア・ヴィンス|en|Gaia Vince}}
| title = 人類が変えた地球: 新時代アントロポセンに生きる
| ref = {{sfnref|ヴィンス|2015}}
| translator = 小坂恵理
| series =
| publisher = 化学同人
| editor =
| pages =
| periodical =
| year = 2015
}}(原書 {{Cite| 洋書
| author = Gaia Vince
| year = 2014
| title = Adventures in the Anthropocene: A Journey to the Heart of the Planet We Made
| publisher = Penguin Books
| isbn =
}})
* {{Citation| 和書
| author1 = [[大野健一]]
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* {{Cite journal|和書|author=瀬口昌久 |title=コスモスの回復―プラトン『クリティアス』における自然環境荒廃の原因 |url=http://id.nii.ac.jp/1476/00001517/ |journal=Litteratura |publisher=名古屋工業大学言語文化講座 |year=1998 |month=jun |volume=19 |issue= |pages=1-11 |naid= |issn=03893197 |accessdate=2020-08-03 |ref={{sfnref|瀬口|1998}}}}
* {{Cite journal|和書|author=[[安田喜憲]] |title=東西の神話にみる森のこころ |url=http://doi.org/10.15055/00000775 |journal=国際日本文化研究センター紀要 |publisher=国際日本文化研究センター |year=1997 |month=sep |volume=16 |issue= |pages=101-123 |naid= |issn=09150900 |accessdate=2020-08-03 |ref={{sfnref|安田|1997}}}}
 
== 関連文献 ==
* {{Citation| 和書
| first = 宗子
| last = 原
| author-link = 原宗子
| title =環境から解く古代中国
| publisher = 大修館書店
| series =
| year = 2009
| isbn =
}}
 
== 関連項目 ==