「医心方」の版間の差分

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== 概要 ==
全30巻、[[医師]]の[[倫理]]・医学総論・各種疾患に対する療法・保健衛生・[[養生 (健康)|養生]]法・医療技術・医学思想・[[房中術]]などから構成される。27巻分は[[12世紀]]の平安時代に、1巻は[[鎌倉時代]]に書写され、2巻と1冊は[[江戸時代]]の後補である。本文はすべて[[漢文]]で書かれており、[[唐]]代に存在した膨大な医学書を引用してあり、現在では地上から失われた多くの[[佚書]]を、この医心方から復元することができることから、[[文献学]]上非常に重要な書物とされる。[[漢方医学]]のみならず、平安・
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鎌倉時代の送りカナ・ヲコト点がついているため、[[国語学]]史・[[書道史]]上からも重要視されている。
 
[[東アジア]](特に[[漢字文化圏]])における所謂「古典」というものの扱いは、新しい書物を為す場合の引用源として使用される。つまり、新しい書物は、古い書群から本文を抜き出してきて、編み直したものであるわけである。