「有田正広」の版間の差分

1981年、ブリュッヘン指揮の『18世紀オーケストラ』の第1回ヨーロッパ公演でソリストを務め、翌1982年にヴェネツィアで開催されたコレッリ＝ヴィヴァルディ・フェスティバルでも「18世紀オーケストラのソリストたち」として演奏を行った<ref>『クラシック音楽の20世紀　4　古楽演奏の現在』p58-60</ref>。

1985年、来日したトレジャー・ピノック指揮の『イングリッシュ・コンサート』の日本公演でソリストを務め、同年発売のレコード、『ドイツ・バロックのフルート音楽』が[[芸術祭 (文化庁)|芸術祭]]作品賞と[[レコード・アカデミー大賞|レコード・アカデミー賞]]（音楽史部門・特別部門／日本人演奏家）を獲得する。

その後1987年に、1989年発売の『[[ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル|ヘンデル]]、木管楽器のためのソナタ全集』を最後にグラモフォンとの契約が解除されることがドイツから通達され、元[[ポリドール・レコード|ポリドール]]の[[録音技師|レコーディング・ディレクター]]で、アルヒーフでの録音にも携わった音楽評論家、佐々木節夫の尽力で[[日本コロムビア]]から古楽レーベル「デンオン・アリアーレ」 (DENON Aliare) が立ち上がり、1989年の『[[ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|バッハ]]、フルート・ソナタ全集』で同レーベルのスタートを切る<ref>{{Cite web|title=コロムビアミュージックエンタテインメント {{!}} 有田正広|url=https://columbia.jp/artist-info/arita/COCO-70556-7special.html|website=columbia.jp|accessdate=2021-07-10}}</ref>。有田は親交のあるバロック音楽愛好家の陶芸家、[[中里隆]]の知人の実業家による資金援助を受けて。1988年に39人の仲間と'''東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ'''を結成し、1989年4月に同オーケストラの結成コンサートを行う<ref>{{Cite web|title=日本コロムビア {{!}} [この一枚 No.90] ～本間正史/オーボエ四重奏曲集～古典派時代のオーボエによる～|url=https://columbia.jp/kono1mai/090honmamasashi.html|website=columbia.jp|accessdate=2021-07-16}}</ref>。東京バッハ・モーツァルト・オーケストラの公演とアリアーレのデビュー作が高く評価され、第21回[[サントリー音楽賞]]を授与される<ref>{{Cite web|url=https://www.suntory.co.jp/sfa/music/prize/release/5403-2.pdf|title=第21回（平成1年度）サントリー音楽賞 受賞者は有田正広氏|accessdate=2021.07.16}}</ref>。

* 『18世紀フランスの室内楽』オトテール・アンサンブル、1978年録音、[[アルヒーフ]]（[[ポリドール・レコード|ポリドール]]、1979年）

*『ドイツ・バロックのフルート音楽』／[[鈴木秀美 (チェロ奏者)|鈴木秀美]]（チェロ）、有田千代子（チェンバロ）、[[アルヒーフ]]、1984年録音（[[ポリドール・レコード|ポリドール]]、1985年）

*『テレマン、６つのパリ四重協奏曲（1730年ハンブルク版）』[[寺神戸亮]]（バロック・ヴァイオリン）、上村かおり（ヴィオラ・ダ・ガンバ）、[[クリストフ・ルセ]]（チェンバロ）1993）1992年録音、デンオン・アリアーレ（日本コロムビア、19941993年）＊第41回芸術祭優秀賞（レコード部門）