「ハードポイント」の版間の差分

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一般的に機体下面のハードポイントには搭載物を直接吊さず「'''[[パイロン]]'''」と呼ばれる支持部品を介して搭載する。パイロンにはミサイル用のレール[[ランチャー]]や複数弾を搭載するためのマルチ・イジェクターと呼ばれる個別、またはパイロンと一体の支持具が加わることがあり、この部分を総称して兵装支持架や兵器支持架と呼ばれることが多い<ref>翼端には短距離の空対空ミサイルだけ搭載可能とする機体では、パイロンは用いず翼端部に直接レールランチャーが備わっている</ref>。試験飛行や[[回送|フェリー]]など搭載する物がない場合はパイロンを外すことがある。
 
ハードポイントが多ければ必要に応じて多数の兵器類を機外搭載できるが、取付けられる物のほとんどが重量物であり、空力的な抵抗ともなるため、[[航続距離]]や飛行速度、運動性能といった[[軍用機|軍用航空機]]として重要な性能を低下させる。また、機外搭載する部分には機体構造の強化も必要となり、それに伴う重量増加は、機外搭載物を外しても除去できない。[[軍]]用の[[固定翼機]]では、左右対称に、翼下に4-10箇所、主翼端に0/2箇所、胴体下面に1-6箇所程度備えるものが一般的である。[[攻撃ヘリコプター]]では、機体固有の[[小翼]]がハードポイントや兵器支持架となるものもある。[[輸送]]/[[汎用ヘリコプター]]などの機外懸下用[[鉤|フック]]や[[クレーン#天井クレーン|ホイスト]]類は兵装支持架には含まれない。
 
[[ステルス性]]を有する[[戦闘機]]では、本来の性能を発揮するために機外搭載物を避ける必要があるが、そのような機体の多くが空中での[[ドッグファイト|格闘戦]]だけでなく、[[攻撃機]]のような異なる役割も果たす[[マルチロール機]]として位置づけられているため、狭い爆弾倉だけでは収容しきれない[[誘導爆弾]]類を多数機外搭載するためのハードポイントを多数備えている。飛行状態に応じて主翼の後退角を変化させる[[可変翼|可変翼機]]の場合、[[トーネード IDS|トーネード]]や[[Su-24 (航空機)| Su-24]]の様に主翼の後退角に合わせて基部を回転させ[[パイロン]]が常に進行方向を向くハードポイントを持つ機種も少なくない。しかし構造的に弱い可変翼部分には基本的に大重量の兵装を搭載出来るほどの強固なハードポイントは設けられず、もっぱら軽量な短射程ミサイルや[[増槽|ドロップタンク]]の搭載箇所として使用されている。<ref>例外として[[F-111 (航空機)|F-111]]が挙げられる。詳細は[[F-111 (航空機)#可変翼]]を参照のこと。</ref>既存の機体に対して[[コンフォーマル・フューエル・タンク]]を加えることによってハードポイントを増やす手法もある<ref>石川潤一 「ロシア空軍の戦闘爆撃機 [[Su-24 (航空機)|フェンサー]]から[[Su-34 (航空機)|フルバック]]へ」『[[軍事研究]]』2012年1月号、ジャパン・ミリタリー・レビュー、雑誌 03241-01、ISSN 0533-6716、72-75頁</ref>。