「常用対数」の版間の差分

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→‎定義と概要: nを自然数とした時のlogxの範囲を変更
→‎定義と概要: xを自然数と0<x<1の実数に分けて文章の位置を変更
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ほとんどの場合に常用対数しか使わず、誤解の無い分野や文献では、底である 10 はしばしば省略を受け、単に {{math|log ''x''}} と書かれる。[[ISO 80000-2]]は{{math|lg ''x''}}という記法を推奨している(その他の底に関する略記に関しては、[[対数]]の項を参照)。
 
常用対数の値は、その真数の十進法表示の桁数の目安になる。実際、{{mvar|x}} が自然数のとき、{{mvar|x}} の桁数は、{{math|log ''x''}} の整数部分 {{math|⌊log ''x''⌋}} に 1 を足した数に等しい(⌊ ⌋ は[[床関数と天井関数|床関数]])。また、{{math|0 < ''x'' < 1}} のとき、{{mvar|x}} の小数首位(小数点以下に最初に現れる、0 でない桁)は、{{math|−⌊log ''x''⌋}} で与えられる。すなわち、{{math|''n'' − 1 ≦ log ''x'' < ''n''}}({{mvar|n}} は[[自然数]])の時、{{mvar|x}} は {{math|''n''}} 桁の自然数であると断定できる。また、{{math|0 < ''x'' < 1}} の[[実数]]のとき、{{mvar|x}} の小数首位(小数点以下に最初に現れる、0 でない桁)は、{{math|−⌊log ''x''⌋}} で与えられる。
 
底の変換公式 {{math|1=log<sub>''a''</sub> ''x'' log<sub>''b''</sub> ''a'' = log<sub>''b''</sub> ''x''}} を用いれば、常用対数の値は同じ真数に対する[[自然対数]]の {{math|log{{sub|10}} e ≒ 0.43}} 倍となることがわかる。