「スピッツベルゲン島」の版間の差分

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補足。あと、わざわざtemplateを冒頭に貼り付けているなら、冒頭文で面積を繰り返さずとも、単に「諸島最大の島」と書けば充分でしょう。面積などを書くなら、現状では「地勢と特徴」の節の方が適します。フィヨルドに関する記述も、まとめられて好都合ですし。それと、現状の「外部リンク」の節は、この島に設置された1施設に関するsiteであって、この島の記事の「外部リンク」として挙げる事は、不適切です。
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| name = スピッツベルゲン島
| image name = Spitsbergen.png
| image caption = 赤がスピッツベルゲン島(左下の四角内の赤はスヴァールバル諸島の位置)
| locator map ={{Location map|Arctic#Russia Northwestern Federal District#Svalbard|relief=1|float=center}}<br />スヴァールバル諸島の位置を示すために便宜上[[北西連邦管区]]と表示される地図を使用
| native name = Spitsbergen
| location = [[北極海]]
| coordinates = {{Coord|78|45|N|16|00|E|type:isle_region:NO_scale:5000000|display=inline,title}}
| archipelago = [[スヴァールバル諸島]]
| area km2 = 37673 <!-- | area = {{convert|39044|km2|sqmi|abbr=on}} -->
| rank = 36位
| highest mount =[[:en:Newtontoppen {{仮リンク|ニュートン山]]{{|en icon|Newtontoppen}} {{sfn|readersnatural|1980|page=355}}
| elevation_m = 1717 <!-- | elevation = {{convert|1713|m|ft|0|abbr=on|disp=or}} -->
| elevation footnotes = {{sfn|readersnatural|1980|page=355}}
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}}
 
'''スピッツベルゲン島'''(スピッツベルゲンとう、Spitsbergen)。[[ノルウェー語]]:Spitsbergen)は、[[ノルウェー]]領[[スヴァールバル諸島]]最大の[[島]]。同諸島で唯一の有人島であり、面積は37,673 km{{sup|2}}([[九州|九州島]]とほぼ同じ面積)、[[フィヨルド]]で入り組んだ海岸線の延長は3,919 kmになる。
 
このは同諸島で唯一の有人島である。島内中部に所在し、行政の中心であり最大の居留地である[[ロングイェールビーン]]は[[北緯78度線|北緯78]].2132度、[[東経15度線|東経15]].6445度と島の中部に位置し、2012年現在、2,642人<!-- 基礎情報ボックスと統一します -->が住んでいる。また、北西部の[[ニーオーレスン]]は、北緯78.9377度、[[東経11度線|東経11]].8432度に位置する。
2,642人<!-- 基礎情報ボックスと統一します -->が住んでいる。このほか、北西部の[[ニーオーレスン]]は、北緯78.9377度、[[東経11度線|東経11]].8432度に位置する。
 
スバールバル諸島全体が通年で寒冷で、冬期には極夜も見られる[[北極圏]]に位置するため、極地科学の研究拠点・対象にされてきた。また北極圏の大気の状態を研究するために、[[非干渉散乱レーダー]]を用いた[[:en:EISCAT|EISCAT]]での観測も実施されている<ref>{{Cite web
諸島全体が一年を通じて寒冷な[[北極圏]]にあるため、極地科学の研究拠点・対象であるともに、世界の[[農作物]]種の保存を目的とした[[スヴァールバル世界種子貯蔵庫]]と、各国の公文書などをフィルム化して預かるArctic World Archive(北極圏世界記録庫)<ref>{{Cite news|url=http://globe.asahi.com/feature/article/2017083000010.html|title=記録の力・Part1「極北の凍土で守り抜く記録」|work=|publisher=『[[朝日新聞グローブ|朝日新聞GLOBE]]』 |archiveurl= https://web.archive.org/web/20180202111433/http://globe.asahi.com/feature/article/2017083000010.html |archivedate= 2018-02-02 |date=2017年9月}}</ref>の設営場所である。またEISCAT主導のISレーダーの観測に日本も参画している<ref>{{Cite web|title=日本の参画|EISCAT|url=http://eiscat.nipr.ac.jp/about/jeiscat.html|website=|accessdate=2019-12-14|publisher=EISCAT国内推進室(国立極地研究所、[[名古屋大学]]宇宙地球環境研究所)}}</ref><ref>{{Cite web|title=研究・観測活動 │ EISCATレーダーならびに地上拠点観測に基づく北極圏超高層・中層大気の国際共同研究|url=https://www.nipr.ac.jp/aerc/research/KP-9.html|website=国立極地研究所 - 国際北極環境研究センター|accessdate=2019-12-14|publisher=}}</ref>。
| title = 日本の参画|EISCAT
| publisher = EISCAT国内推進室(国立極地研究所、[[名古屋大学]]宇宙地球環境研究所)
| website = eiscat.nipr
| url = http://eiscat.nipr.ac.jp/about/jeiscat.html
| accessdate = 2019-12-14}}</ref><ref>{{Cite web
| title = 研究・観測活動 │ EISCATレーダーならびに地上拠点観測に基づく北極圏超高層・中層大気の国際共同研究
| website = 国立極地研究所 - 国際北極環境研究センター |publisher=
| url = https://www.nipr.ac.jp/aerc/research/KP-9.html
| accessdate = 2019-12-14}}</ref><ref group="注釈"><!--何とか、北極圏の大気に関するkeywordを織り込んでみたのですけれど、さすがに、これは無茶かもしれません。ですから、この注釈は除去した方が良いかもしれません。-->例えば、北極圏の大気の状態は、北半球の中緯度地域の上空を流れる[[ジェット気流]]に影響を及ぼす。なお、北極圏の平均的な気圧の上下変動を[[北極振動]]と呼ぶ。</ref>。加えて、世界の農作物の種子の保存を目的とした[[スバールバル世界種子貯蔵庫]]と<ref name="K_K_K_Y_other_marginal_guidebook_p8">蔵前 仁一・金子 貴一・鎌倉 文也・山本 高樹・他 『世界の辺境案内』 p.8 洋泉社 2015年7月28日発行 ISBN 978-4-8003-0700-2</ref>、各国の公文書などをフィルム化して預かる{{仮リンク|北極圏世界記録庫|en|Arctic World Archive}}の設営場所でもある<ref>{{Cite news
| title = 記録の力・Part1「極北の凍土で守り抜く記録」
| work = |publisher=『[[朝日新聞グローブ|朝日新聞GLOBE]]』 |date=2017年9月
| url = http://globe.asahi.com/feature/article/2017083000010.html
| archiveurl = https://web.archive.org/web/20180202111433/http://globe.asahi.com/feature/article/2017083000010.html
| archivedate= 2018-02-02}}</ref>。
 
== 発見と地名 ==
[[image:Map of Spitsbergen (1720).jpg|thumb|250px|[[thumb|1720年]]のに作成された、ヴァールバル諸島の地図]]
 
この島を含むスヴァールバル諸島は[[1596年]]、[[北東航路]]の探索途中であった[[オランダ]]人[[探検家]]の[[ウィレム・バレンツ]]によって発見された。ただし、[[ロシア連邦|ロシア]]には「10世紀頃から[[スラヴ人|スラヴ民族]]が島で狩猟をしていたのに、[[ロシア革命]]の混乱期にノルウェーに奪われた」との主張があるという<ref>{{Cite news|url=http://www.asahi.com/articles/photo/AS20170725000207.html|title=【世界発2017】「ソ連」香るノルウェーの島/国際条約の下 ロシアが80年超「集落」維持/炭鉱縮小 観光で生き残りへ|work=|publisher=『[[朝日新聞]]』朝刊|date=2017年7月25日}}</ref>。[[12世紀]]末にはすでにノルウェー人によって知られていたとの説もある。バレンツは、当地の険しく尖った山々を見て、諸島の名を[[オランダ語]]の「spits (尖った)」と「bergen (山々、山地)」より、「Spitsbergen (スピッツベルヘン、'''尖った山々''')」とした。
この島を含むスバールバル諸島は[[1596年]]に、[[北東航路]]の探索途中であったオランダ人探検家の[[ウィレム・バレンツ]]によって発見された。バレンツは、当地の険しく尖った山々の姿を見て、諸島の名を[[オランダ語]]の「spits (尖った)」と「bergen (山々、山地)」を合わせて「Spitsbergen (スピッツベルヘン、'''尖った山々''')」と定めた。
 
ただし、[[ロシア連邦|ロシア]]には「10世紀頃から[[スラブ民族]]が島で狩猟をしていたのに、[[ロシア革命]]の混乱期にノルウェーに奪われた」との主張も見られるという<ref>{{Cite news
| title = 【世界発2017】「ソ連」香るノルウェーの島/国際条約の下 ロシアが80年超「集落」維持/炭鉱縮小 観光で生き残りへ
| work= |publisher =『[[朝日新聞]]』朝刊 |date=2017年7月25日
| url = http://www.asahi.com/articles/photo/AS20170725000207.html}}</ref>。また[[12世紀]]末には、すでにノルウェー人によって知られていたとの説もある。
 
いずれにしても、バレンツが命名して以来、この諸島の呼称その後の約300年を通して使われてきたものの、[[1925年]]をってノルウェー領となっして確定した折、諸島は[[古ノルド語]]「Svalbard (冷たい岸辺)」から採った[[ノルウェー語]]地名に改称するした。また古称 Spit'''z'''bergen は諸島の中で最大の島の名称に変わり、合わせて綴りもノルウェー語による Spit'''s'''bergen と正式に改められた。
 
以来、この諸島名はその後の約300年を通して使われてきたが、[[1925年]]をもってノルウェー領となった折、諸島は[[古ノルド語]]「Svalbard (冷たい岸辺)」から採った[[ノルウェー語]]地名に改称する。また古称 Spit'''z'''bergen は諸島の中で最大の島の名称に変わり、合わせて綴りもノルウェー語による Spit'''s'''bergen と正式に改められた。
== 地勢と特徴 ==
付近の目立つ島として、スピッツベルゲン島の北東にはNordaustlandet、東にはEdgeøyaなどが挙げられる。Edgeøyaの東側を、寒流の[[スピッツベルゲン海流]]が南へと流下してきており、この海流はスピッツベルゲン島の南岸の付近を、西へ向かって流れている。スピッツベルゲン島の南西沖まで、暖流の[[ノルウェー海流]]は来ているものの、島の全域が北極圏内で、寒冷な[[ツンドラ気候]]である<ref name="DBW_2012_p463">二宮書店編集部 『Data Book of The WORLD (2012年版)』(巻末の「世界の気候区と海流」の図<!--ページ数の無い場所なので、ページ数の記載不可。まぁ「p.482」なのですけれど、その次が背表紙なので、ページ数を書くのは違和感が……。-->) 二宮書店 2012年1月10日発行 ISBN 978-4-8176-0358-6</ref><ref group="注釈">ノルウェーの本土であるスカンディナビア半島の西岸には、[[冷帯湿潤気候]]ばかりか、[[西岸海洋性気候]]すらも見られる点とは対照的である。</ref>。
島の南側から西にむかって[[スピッツベルゲン海流]]が流れ、島内には[[フィヨルド]]があちこちで見られる。
 
スピッツベルゲン島の面積は、約37,673 km{{sup|2}}である<ref group="注釈">[[九州|九州島]]より少し大きい。参考までに、九州島の面積は約36,750 km<sup>2</sup>である。</ref>。島内には氷河によって削られた地形が目立ち<ref group="注釈">氷河に削られた事が、島内の山々が険しく尖った理由の1つである。</ref>、島の海岸線には[[フィヨルド]]があちこちで見られる。このため入り組んだ海岸線を有しており、海岸線の総延長は3919 kmに及ぶ。
最大の町はロングイェールビーンである。北部にあるニーオーレスンはかつて[[石炭]]採掘業が盛んであったが、現在では[[炭鉱]]は閉鎖され、研究者に開放されている<ref>{{Cite web|title=ノルウェーの取り組み - 北極研究|url=https://www.norway.no/ja/japan/values-priorities/high-north/|website=ノルウェーポータル|accessdate=2019-12-14|language=ja|publisher=駐日ノルウェー王国大使館}}</ref>([[国立極地研究所]]を参照)。採炭地はロングイェールビーンから西へ約55kmの[[バレンツブルク]]に移り、ロシア人が多く居住するこの町は[[観光]]の町でもある。
 
島内最大の町は、そのような数あるフィヨルドの奥に形成された町のロングイェールビーンである。北部の町のニーオーレスンは、かつて[[炭鉱]]が存在したものの、現在では炭鉱は閉鎖され、研究者に開放されている<ref>{{Cite web
[[スヴァールバル条約]]により、日本を含む調印国であればいずれの国民も[[ビザ]]を申請せずにこの島に住むことができる。ただし、90日を超える場合は滞在許可の事前取得が必要である<ref>{{Cite web|title=Visas and immigration|url=http://www.sysselmannen.no/en/visas-and-immigration/|website=Governor of Svalbard|accessdate=2019-12-14|language=en}} スヴァールバル総督府 </ref>。{{要出典範囲|現在この権利を行使しているのは、40以上の加盟国中でノルウェーと[[ロシア]]の2国のみである|date=2019年12月}}。
| title = ノルウェーの取り組み - 北極研究
| publisher = 駐日ノルウェー王国大使館
| website = ノルウェーポータル Norgesportalen
| url = https://www.norway.no/ja/japan/values-priorities/high-north/
| accessdate = 2019-12-14
| language = ja}}</ref>。また高緯度であるため[[宇宙ロケット]]の打ち上げには不向きながら<ref group="注釈">地球の自転の速度を、低緯度に比べて、高緯度では充分に利用できないため。</ref>、ニーオーレスンに[[:en:Svalbard Rocket Range|Svalbard Rocket Range]]も設置されている。なお、スピッツベルゲン島における採炭地はロングイェールビーンから西へ約55 kmの[[バレンツブルク]]に移り、ロシア人が多く居住するこの町は、オーロラなどを活かした[[観光業]]が盛んである。
 
[[スバールバル条約]]により、この条約の40ヵ国を超える調印国の国民であれば、[[ビザ]]を申請せずに、この島に居住できる。ただし、90日を超える場合は滞在許可の事前取得が必要である<ref>{{Cite web
[[シェンゲン協定]]に加盟しないスヴァールバル諸島では、ノルウェー政府によるパスポート審査を行わない。ただし渡航者の国籍によってノルウェー本土を含むシェンゲン圏の出入りに[[ビザ|査証]]の提示が求められ、その場合は数次査証を受給した渡航が推奨される<ref>{{Cite web|title=スヴァールバル諸島への渡航について
| title = Visas and immigration
(滞在許可に関するよくある質問)|url=https://www.norway.no/ja/japan/services-info/visitors-visa-res-permit/faq/faq2/|accessdate=2019-12-14|language=ja|publisher=駐日ノルウェー王国大使館}} ノルウェーポータル Norgesportalen</ref>。これは、スピッツベルゲン島に滞在するには、到着と出発を含めてシェンゲン圏との境を複数回越えるためである。
| publisher = スバールバル総督府
| website = Governor of Svalbard
| url = http://www.sysselmannen.no/en/visas-and-immigration/
| accessdate = 2019-12-14 |language=en}}</ref>。
 
[[シェンゲン協定]]に加盟しないスヴァールバル諸島では、ノルウェー政府によるパスポート審査を行わない。ただし渡航者の国籍によってノルウェー本土を含むシェンゲン圏の出入りに[[ビザ|査証]]の提示が求められ、その場合は[[数次査証]]を受給した上での渡航が推奨される<ref>{{Cite web|title=スヴァールバル諸島への渡航について
| title = スヴァールバル諸島への渡航について(滞在許可に関するよくある質問)
| publisher = 駐日ノルウェー王国大使館
| website = ノルウェーポータル Norgesportalen
| url = https://www.norway.no/ja/japan/services-info/visitors-visa-res-permit/faq/faq2/
(滞在許可に関するよくある質問)|url=https://www.norway.no/ja/japan/services-info/visitors-visa-res-permit/faq/faq2/ | accessdate = 2019-12-14 |language=ja|publisher=駐日ノルウェー王国大使館}} ノルウェーポータル Norgesportalen</ref>。これは、スピッツベルゲン島に滞在するには、到着と出発を含めてシェンゲン圏との境を複数回越えるためである。
 
== 古生物化石 ==
ヴァールバル諸島は[[地質学]]的・[[古生物学]]的にも注目に値する。最古の[[有孔虫]]の[[化石]]の発見地とされた時期もあり、[[三葉虫]]類の化石のも多い。[[中生代]]の[[裸子植物]]である[[ゼノキシロン属]]の最初の発見地であり、[[古生代]][[デボン紀]]に生息した最初期の[[シーラカンス|シーラカンス類]]と見られる[[ディプロケルキデス]]の発見地の1つとしても、この島の名が挙げられる。[[イクチオサウルス]]や[[プレシオサウルス]]といった中生代の海棲[[爬虫類]]動物の化石も見出されており、[[2008年]]には巨大な[[プリオサウルス|プリオサウルス類]]が発見され、[[2012年]]には[[オフタルモサウルス科]]の魚竜である[[クリオプテリギウス]]と[[パルベンニア]]が記載された{{sfn|Druckenmiller, Hurum, Knutsen, Nakrem|2012|pages=311–339}}
[[image:Spitzbergen-2 hg.jpg|thumb|250px|「尖った山々」を意味するスピッツベルゲン島は、雪の女王の座所とされる。]]
 
スヴァールバル諸島は[[地質学]]的・[[古生物学]]的にも注目に値する。最古の[[有孔虫]]の[[化石]]の発見地とされた時期もあり、[[三葉虫]]類の産出も多い。[[中生代]]の[[裸子植物]]である[[ゼノキシロン属]]の最初の発見地であり、[[古生代]][[デボン紀]]に生息した最初期の[[シーラカンス]]類と見られる[[ディプロケルキデス]]の発見地の一つとしても、この島の名が挙げられる。[[イクチオサウルス]]や[[プレシオサウルス]]といった中生代の海棲[[爬虫類]]の化石も見出されており、[[2008年]]には巨大な[[プリオサウルス]]類が発見され、[[2012年]]には[[オフタルモサウルス科]]の魚竜である[[クリオプテリギウス]]と[[パルベンニア]]が記載された{{sfn|Druckenmiller, Hurum, Knutsen, Nakrem|2012|pages=311–339}}
*== [[ヴァールバル世界種子貯蔵庫]] ==
スピッツベルゲン島には、地下施設の[[スバールバル世界種子貯蔵庫]]が設置された<ref>{{Cite web
| title = 「地球最後の日」に備えて種子保存の「箱船」、ノルウェーにきょう開設
| publisher = AFP
| url = https://www.afpbb.com/articles/-/2356249
| accessdate = 2020-02-26}}</ref><ref>{{Cite web
| title = The Svalbard Global Seed Vault
| website = regjeringen.no
| url = https://www.regjeringen.no/en/topics/food-fisheries-and-agriculture/svalbard-global-seed-vault/id462220/
| accessdate = 2021-08-18}}</ref>。2006年に建設を開始し<ref>{{Cite web
* | [http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/agrifood/agriculture/news/06062001.htmtitle = ノルウェー 世界の作物種子を永久保存する地下貯蔵室の建設に着手(2006-06-20) - 農業情報研究所(WAPIC)]
| publisher = 農業情報研究所(WAPIC) |date=2006-06-20
| url = http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/agrifood/agriculture/news/06062001.htm
| accessdate = 2006-06-20}}</ref>、2008年に操業を開始した<ref name="K_K_K_Y_other_marginal_guidebook_p8">蔵前 仁一・金子 貴一・鎌倉 文也・山本 高樹・他 『世界の辺境案内』 p.8 洋泉社 2015年7月28日発行 ISBN 978-4-8003-0700-2</ref>。種子を低温・低酸素の状態で休眠させ、最大で400万種以上の作物の種子の保管が可能だとされ、ノルウェイ政府は、これを「種子の箱舟計画<ref group="注釈">[[ノアの箱舟]]にちなんだ表現である。</ref>」と表現した<ref name="K_K_K_Y_other_marginal_guidebook_p8" />。この施設の用地としてスピッツベルゲン島が選択された理由は、ここが政治的に安定していて、かつ、平和で、かつ、一般人の来訪も限られているからだという<ref name="K_K_K_Y_other_marginal_guidebook_p8" />。運営にはノルウェイ政府以外に、[[国際連合食糧農業機関]] (FAO) の下部機関なども関わっている。
 
== その他の関連事項 ==
[[image:Spitzbergen-2 hg.jpg|250px|thumb|250pxright|「尖った山々」を意味するスピッツベルゲン島は、アンデルセンの童話で、雪の女王の座所とされる。]]
*「[[スヴァールバル世界種子貯蔵庫|種子の箱舟]]」計画<ref>{{Cite web |date=2020-02-26 |url=https://www.afpbb.com/articles/-/2356249 |title=「地球最後の日」に備えて種子保存の「箱船」、ノルウェーにきょう開設 |publisher=AFP |accessdate=2020-02-26}}</ref>として[[国際連合食糧農業機関]] (FAO) の下部機関が冷凍施設を置き、世界の作物の種子50万種超を保存する。
 
* [[ハンス・クリスチャン・アンデルセン]]の童話『[[雪の女王]]』において、スピッツベルゲン島は女王の宮殿の在り処として登場する。
* [[イヌ]]の[[品種]]名の1つである「[[スピッツ (犬)|スピッツ]](Spitz)」は[[ドイツ語]]「spitz (シュピッツ)」に語源し、Spitz(-bergen) とは[[同根語]]である
* [[日本]]の[[ロックバンド]]・[[スピッツ (バンド)|ロックバンドのスピッツ]]のファンクラブの名前「スピッツベルゲン」は、この島の名に因んでいる。
 
== 参考文献 ==
* {{cite journal |author1=Patrick S. Druckenmiller|author2= Jørn H. Hurum|author3= Espen M. Knutsen |author4= Hans Arne Nakrem |year=2012 |title=Two new ophthalmosaurids (''Reptilia: Ichthyosauria'') from the Agardhfjellet Formation (Upper Jurassic: Volgian/Tithonian), Svalbard, Norway |journal=Norwegian Journal of Geology|volume=92 |issue=2–3 |ref={{sfnref| Druckenmiller, Hurum, Knutsen, Nakrem|2012}}|pages=311–339 |issn=1502-5322}}
**[https://web.archive.org/web/20150924021821/http://www.geologi.no/images/njg/2012/2-3/NJG_2_3_2012_17_Druckenmiller_etal_Scr.pdf 低解像度 pdf]画像ファイル(アーカイブ版){{Refnest| Druckenmiller, Hurum, Knutsen, Nakrem (2012)<ref>{{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20150924021821/http://www.geologi.no/images/njg/2012/2-3/NJG_2_3_2012_17_Druckenmiller_etal_Scr.pdf |date=2015-09-24 |title= 低解像度 pdf }}</ref>、リンク切れ<ref>[http://www.geologi.no/images/njg/2012/2-3/NJG_2_3_2012_17_Druckenmiller_etal_Scr.pdf 低解像度 pdf]{{リンク切れ|date=2019年12月}}</ref>}}。
** [https://web.archive.org/web/20150924021801/http://www.geologi.no/images/njg/2012/2-3/NJG_2_3_2012_17_Druckenmiller_etal_Pr.pdf 高解像度 pdf]画像ファイル(アーカイブ版){{Refnest| Druckenmiller, Hurum, Knutsen, Nakrem (2012)<ref>{{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20150924021801/http://www.geologi.no/images/njg/2012/2-3/NJG_2_3_2012_17_Druckenmiller_etal_Pr.pdf |date=2015-09-24 |title= 高解像度 pdf}}</ref>、リンク切れ<ref>[http://www.geologi.no/images/njg/2012/2-3/NJG_2_3_2012_17_Druckenmiller_etal_Pr.pdf 高解像度 pdf]{{リンク切れ|date=2019年12月}} </ref>。}}。
* {{Cite book|title=Natural Wonders of the World|publisher=Reader's Digest Association, Inc|year=1980|isbn=0-89577-087-3|editor-last=Scheffel|editor-first=Richard L.|location=[[アメリカ合衆国|United States of America]]|quote=|editor-last2=Wernet|editor-first2=Susan J.|via=|ref={{sfnref|readersnatural|1980}} |page=355}}
 
== 関連項目 ==
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{{Wiktionary|en:Spitsbergen}}
* [[地名接尾辞#-berg]]
* [[スヴァールバル世界種子貯蔵庫]]
* [[スヴェンスクフーセットの悲劇]]
* [[モスクワ会社]]
77 ⟶ 122行目:
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
<references group="注釈"/>
{{Notelist}}
=== 出典 ===
<references/>
{{Reflist|2}}
=== 参考文献 ===
 
* {{cite journal |author1=Patrick S. Druckenmiller|author2= Jørn H. Hurum|author3= Espen M. Knutsen |author4= Hans Arne Nakrem |year=2012 |title=Two new ophthalmosaurids (''Reptilia: Ichthyosauria'') from the Agardhfjellet Formation (Upper Jurassic: Volgian/Tithonian), Svalbard, Norway |journal=Norwegian Journal of Geology|volume=92 |issue=2–3 |ref={{sfnref| Druckenmiller, Hurum, Knutsen, Nakrem|2012}}|pages=311–339 |issn=1502-5322}}
== 外部リンク ==
** [https://web.archive.org/web/20150924021821/http://www.geologi.no/images/njg/2012/2-3/NJG_2_3_2012_17_Druckenmiller_etal_Scr.pdf 低解像度 pdf]画像ファイル(アーカイブ版){{Refnest| Druckenmiller, Hurum, Knutsen, Nakrem (2012)<ref>{{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20150924021821/http://www.geologi.no/images/njg/2012/2-3/NJG_2_3_2012_17_Druckenmiller_etal_Scr.pdf |date=2015-09-24 |title= 低解像度 pdf }}</ref>、リンク切れ<ref>[http://www.geologi.no/images/njg/2012/2-3/NJG_2_3_2012_17_Druckenmiller_etal_Scr.pdf 低解像度 pdf]{{リンク切れ|date=2019年12月}}</ref>}}。
* [http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/agrifood/agriculture/news/06062001.htm ノルウェー 世界の作物種子を永久保存する地下貯蔵室の建設に着手(2006-06-20) - 農業情報研究所(WAPIC)]
** [https://web.archive.org/web/20150924021801/http://www.geologi.no/images/njg/2012/2-3/NJG_2_3_2012_17_Druckenmiller_etal_Pr.pdf 高解像度 pdf]画像ファイル(アーカイブ版){{Refnest| Druckenmiller, Hurum, Knutsen, Nakrem (2012)<ref>{{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20150924021801/http://www.geologi.no/images/njg/2012/2-3/NJG_2_3_2012_17_Druckenmiller_etal_Pr.pdf |date=2015-09-24 |title= 高解像度 pdf}}</ref>、リンク切れ<ref>[http://www.geologi.no/images/njg/2012/2-3/NJG_2_3_2012_17_Druckenmiller_etal_Pr.pdf 高解像度 pdf]{{リンク切れ|date=2019年12月}} </ref>。}}。
* [http://www.regjeringen.no/en/dep/lmd/campain/svalbard-global-seed-vault/picture-archive.html?id=462226 The Svalbard Global Seed Vault]
* {{Cite book|title=Natural Wonders of the World|publisher=Reader's Digest Association, Inc|year=1980|isbn=0-89577-087-3|editor-last=Scheffel|editor-first=Richard L.|location=[[アメリカ合衆国|United States of America]]|quote=|editor-last2=Wernet|editor-first2=Susan J.|via=|ref={{sfnref|readersnatural|1980}} |page=355}}
 
{{Normdaten}}
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[[Category:スヴァールバル諸島]]
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