「最後のレストラン」の版間の差分

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; 園場 凌(そのば しのぐ)
: 主人公。父<ref>GUEST.78にて園場 繕(ぜん)の名前が明らかになる。</ref>からレストラン「ヘブンズドア」を受け継いだオーナーシェフ。28歳。高校卒業後、調理専門学校で学び、帝都ホテル厨房で修業を積んだ。
: 料理の技術や発想力は高いものの、根っからマイナス思考で無気力、かつ卑屈な性格。そのくせプライドは高いという「ダメ人間の要素を全部持っている」男。
: 料理の技術や発想力は高いものの、根っからマイナス思考で無気力、かつ卑屈な性格。そのくせプライドは高いという「ダメ人間の要素を全部持っている」男。ただし料理を軽視したり、蔑む言動には相手が誰であっても矜持を持って立ち向かう姿勢が見られる。何かと理由を見つけてはすぐ絶望して自殺を仄めかしたり、仕事を放棄しようとしたりする。その反面、死が迫った歴史上の有名人の注文にしっかり応えて見事な料理を調理している。拝金主義的言動を口にするが、筋を通さない金銭の授受は避けている。ただしグレーゾーンな節税には食指が動くような行動は伺える。災禍の中心的ポジションであるが、現れる時を超えた来客が単なるソックリさんだと思ってる。しかしそれでは説明付かない自身の不思議な境遇を察しているよう見受けられるがスルーしたいのか、見猿であろうとしてる描写がある。新聞や雑誌などメディアにはアンテナを張っているが時事への興味ではなく、他人の不幸や失敗が見たいからとの理由である。ただし多くの大衆がまず求める流行りの有名人や芸能人などへの指向は欠損して、有賀が呆れるほど一般の時流には疎い。
: 先代のオーナーシェフであった父は(GUEST.2時点から)1年前に他界、母親(未登場)と同居している。父親は亡くなる前年フランス旅行の折ジャンヌ由来の奇跡を起こすロザリア(売り主談)を自身亡き後生計を立てるには奇跡が必要な息子のために遺している。
: 愛車は当初は父の遺品でもある[[トールワゴン]]<ref>外観は[[日産・キューブ#3代目(Z12 / NZ12型 2008年-2020年)|3代目キューブ]]に似る。ナンバーは『49-89(四苦八苦)』。</ref>だったが、GUEST.72からは中古で購入した[[ミニバン]]<ref>外観は[[トヨタ・アルファード#3代目(2015年_-_)|3代目アルファード]]に似る。ナンバーは『み 75-64』。</ref>に乗り換える。
: 名前の由来は「その場しのぎ」から<ref name="vol3">単行本3巻 190ページ。</ref>。
: テレビドラマ版ではフランスで料理修業した経験を持つ天才肌の料理人。料理の技術や発想力に高いものがあるが、追いつめられるとその場しのぎに逃げ出す癖もあり、独特な倒れ方でたびたび気絶する<ref name="oricon田辺">{{cite web|url=http://www.oricon.co.jp/news/2071421/full/|title=田辺誠一、「突拍子もないものが好き」グルメコメディーでのびのび|publisher=[[オリコン]]|date=2016-05-10|accessdate=2016-05-12}}</ref>。原作では来店する有名人たちを「有名人の真似をする変わった人」と認識しているが、テレビドラマ版では後半、本物の有名人と認識するようになっている。
; 有賀 千恵(ありが ちえ)
: ヘブンズドアのアルバイト。17歳の女子高校生。「にょ?」が口癖。特殊な技能はないが、明るく人懐っこい性格で、店のムードメーカーのような存在。コンシェルジュプラチナム29話および最終話にも1コマだけ登場、後者では言仁を伴っている。毎回一生懸命に園場を励ましたり発破を掛けたりしてやる気を出させようとしているが、園場のあまりのマイナス思考振りに憤慨し、雇用主が相手とは思えないような乱暴な態度をとり、初対面の人間に対しても平気で「人間の底辺」「人間のクズ」として紹介することもしばしば。前田とは正反対のタイプであるにもかかわらず、プライベートでもよく2人で一緒にいる。
: 両親と姉との4人暮らしで「にょ?」が口癖。就職しても自宅に居座る姉の存在が鬱陶しくて(朝の洗面台の取り合いなどの些細な事案)、現実逃避的に弟だったらと良かったと思った矢先にタイムスリップしてきて元の時代に戻れなくなった安徳天皇を家族に頼み込んで引き取ってからは、弟が出来たと一緒の寝所で寝ている程である。
:有名人たちとのかかわり合いや、彼らからの無理な注文に応えていく園場の姿を見るうちに、自身も料理人を目指すようになり、園場の指導のもと最後のメニューを調理する描写もある。お年頃なので普通に美味しいモノとダイエットの天秤に考慮することはあるが、自制しないで食べて後悔することが多い。まかないを作ることがあり、味は凌をして納得であるが大量に作って彼の財布を寒からしめている。
: 名前の由来は「ありがち」から{{R|vol3}}。
:高校の恩師がどこかでみたようなアニメ界の御大である。
: テレビドラマ版ではナレーションも務め、高校ではなくパティシエの専門学校に通っている。鏡に映る姿がぼやけるといったような現象もある。テレビドラマ版最終話(第八皿)で以下の事実が明らかにされた。第1話(第一皿)の1年前にヘブンズドアのアルバイト面接に行く途中で交通事故に遭い意識不明となったが、その後、毎月事故のあった日にヘブンズドアを訪れていた。最後は、自分自身も来店した有名人たち同様の死の直前であったことを受け入れ、ヘブンズドアを後にする。
; 前田 あたり(まえだ あたり)
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: 薄々ではあるが店を訪れる有名人が本物であることに気付いており、またタイムスリップの法則に関してある仮説を立てているため、ジャンヌや言仁の言動には注意を払い、園場には2人からは何も受け取らないように進言している。
: 名前の由来は「あたりまえだ」から{{R|vol3}}。
: テレビドラマ版では、ヘブンズドアに先代時代から勤務するソムリエ。フランスで修業していたころの園場と面識があり、園場の料理の才能を愛している。
:自身の能力が単なる博識、語学堪能では説明付かないことに気がついているが大らかな性格なのでスルーしてる描写が見られる。
:連載当初等は訪れる異国の客の外来語を前田が頻繁に通訳をしている描写があったが、その描写を割愛することも見受けられる。
:ジャンヌと好美のただならぬ縁に気がついているようであるが、己の胸に秘めている。
:テレビドラマ版では、ヘブンズドアに先代時代から勤務するソムリエ。フランスで修業していたころの園場と面識があり、園場の料理の才能を愛している。
 
; [[ジャンヌ・ダルク]]
: 中世イギリスの異端審問裁判で火刑により死ぬ直前にヘブンズドアへ飛ばされてきた、過去の人物。園場のことを死刑から自分を救ってくれた[[唯一神]]と勘違いしている。
: フランス語のみならず英語やドイツ語も日常会話程度ならこなせるため、前田が不在の際には通訳を務めることもある。
: 前述の通り当初は園場を神だと勘違いしており、園場が人間だと一応納得した後も『奇跡を起こし世に正しい道を示す』料理人だと広言して困らせているが、次第に崇拝ではなく異性としての恋愛感情に変化しており、有賀たちのような典型的日本人の特徴を羨ましく思い、自身もそうなりたいという願望すら抱くようになってきている。それゆえ後に登場する茂野月 好美に対しては複雑な感情を抱いており、作中嫉妬深いとの描写が描かれる数少ないキャラクター。
: テレビドラマ版では、第七皿「楊貴妃様御来店」終盤で自ら[[十字架]]のネックレスを園場に渡し元の時代へと帰っている。ただし、火刑にはなっておらず元の時代で結婚し、子を成したことが500年以上留めおかれ、現代のヘブンズドアに届いた手紙で語られている。千恵が自分同様、死の直前に来店している存在だったことには気づいていた模様で、元の時代へ帰る前に千恵に声をかけている。
; ヴォルフ
: [[アドルフ・ヒトラー]]の飼い犬[[ブロンディ (犬)|ブロンディ]]の子であり、自殺前のヒトラーを導くようにヘブンズドアにやってきた。ヒトラーは懐中時計を渡して元の時代に戻ったが、ヴォルフは戻らずそのまま店で飼われることになった。普段は店の外の犬小屋にいる。言仁が現れてからは彼のお手には素直に前足で教順の姿勢を示すが凌には後ろ脚で答えているので下に見られているようであるが、利発な愛玩動物的には相手の楽しいリアクションを期待しての遊戯であることが多いらしい
; 御奴 心(みやつこ こころ)
: 園場の父の代にヘブンズドアで働いてたことがある女性料理人。園場とは同じ調理専門学校で学び、同じ帝都ホテル厨房で修業した間柄でヘブンズドアの従業員の中で最も彼の性格を把握しており、園場を「凌クン」もしくは「あんた」と呼ぶ。園場とは同年産まれであるが御奴のほうが5か月ほど誕生日は遅い。
: 園場の父が死んだ後はホテルのレストランに勤めていたが、経営者と悶着を起こし免職となったため、以前の勤め先であるヘブンズドアに職を求めて訪れた。料理の腕は確かで、特に焼き物に関しては天才的なセンスを持っているが、客が本当に求めている料理を見抜く洞察力やそれを考え付くための発想力および機転においては園場に劣る。いつも笑顔を絶やさず人当たりも良いが、経営の観点を考慮せず常に最高の素材や料理に拘る、正しいと思うことは相手への配慮もなく口に出し自論を曲げない、という厄介な癖がある。宅配便の不在による再配達を面倒だとの理由を一因に配偶者を求めて婚活活動に手を染めている。
:調理器具からの火気防護が大事な職種でありながら無防備なヘソ出しなコックコートを好んでいる。そんな行為を見咎められないのは最高責任者故と店長と勘違いされている。町内会お化け屋敷で案内としてクレオパトラコスプレで布地面積が少ない衣装を身に着けたりと己の外聞には自信家であると思われる。女性にありがちなロジックが一人称視点(閉塞的)な描写が見受けられ周囲と衝突することが散見。
: 名前の由来は「御怒り」から。「怒」の漢字を分解すると「奴」「心」となる{{R|vol3}}。
:
; [[安徳天皇]]
: 源氏に追われ、[[二位の尼]]と共に海に飛び込み入水したところでヘブンズドアに飛ばされてきた少年。<!-- 料理の対価となるべき[[天叢雲剣]]を前田が返したため、 -->ジャンヌやヴォルフと同じく現代に残ることになる。裁判所による戸籍の発行<ref>[[健忘#記憶喪失者の法益の保護|記憶喪失者の法益の保護]]と同様の措置。</ref>の後、有賀家に引き取られてそこで暮らす。皆からは安徳様、あるいは[[諱]]である'''言仁'''(ときひと)、'''とき'''くんと呼ばれている。
: 思考言動ともに聡明、何気ない立ち振る舞いから放たれる威光の前に大人たちはつい低姿勢になり、タイムスリップしてくる政治的大物からも敬意を表されているが、基本的にやんちゃで好奇心旺盛、野球に興味を示し母親を恋しがるという年相応の幼さの持ち主。産まれた時節柄肉食を匂いを主に苦手であるとしているが、一瀬 風美のお兄ちゃんポジションもあって、好き嫌いはダメだと率先して頑張る姿が店の女子を微笑ませる
:偉人に対しては無条件に平伏する凌が狼藉(前田視点)したほぼ唯一の偉人。バレンタインデーにモテモテであることが発覚している。
: GUEST.21より「有賀言仁」として一増(ひとまず)小学校2年3組に編入している。
:;一増小学校2年3組
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; 茂野月 好美(ものづき このみ)
: GUEST.30から登場。園場の見合い相手。
: ホテルインターナショナル・コンチネンタル東京ベイの会長の娘で、渋谷の[[アパレル]]に勤める25歳。園場の遠い遠い縁戚にあたる。
: 前向きな性格で、若い女性らしい感性や思考の持ち主であると同時に、変わったものや面白いものが好き。銃を突きつけられても平然としている程の、一種異様な肝の座り方をした人物で、園場には「一本ネジの外れた感じがジャンヌに似ている」と評されている。園場の独特の感性や価値観が気に入り、本気で結婚交際考えている。進め、求婚を匂わす凌の言に笑顔で同意している。お付き合いしたい男性の条件に、余人をもって代えがたい魅力を持った相手だと言っている。趣味はZ級映画鑑賞<ref>単行本7巻 77ページ。</ref>。不眠に悩む凌に実写失敗漫画の円盤を勧めて、最高の睡眠導入剤だと評価されている
: 祖父から合気道の指導を受けており、刃物を持った暴漢を複数人同時に制圧できる実力を持つ。
; 紀伊 太郎(きい たろう)、根津 実男(ねづ さねお)、猫田(ねこた)、村(むら)
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: 親に似ず、しっかり者であり、一大がギャンブルにつぎ込まないよう給料の管理も行う。かなりの天然パーマであるようであるが、父親は直毛であるので母方の遺伝であると思われる。
: コミックス12巻描き下しの著者解説によれば、しっかり者という点で前田とキャラクターが被っている。
:父の監視役として店では時折女給として制服を纏ってお手伝いをしている。その所為もあって言仁と仲が良く妹ポジションで娯楽を供する。
:基本人間関係大事にして付き合いはいいが、町内会主催でのお化け屋敷参加はお化け苦手を理由にきっぱり拒否してる。
; 岸 開成(きし かいせい)
: 日本の外務大臣(後副総理)。GUEST.53より登場。
: 骨董品収集が趣味であり、織田信長の残した備前長船光忠を質草にヘブンズドアの改装資金を提供している。
: その後もちょくちょくヘブンズドアを利用したり、つながりを持っている。
:気さくで鷹揚な性格であり、良い意味で庶民的な姿勢の人物。
; 篠火 依(しのび より)
: GUEST.44に園場に恋する[[ストーカー]]として登場。GUEST.60で再登場し、ヘブンズドアの手伝いなども行っている。